病気の本当の原因、試し読み翻訳、その3

2020年6月29日

病気の本当の原因、試し読み翻訳、その2の続きです。

「Medicine」の歴史を提供することを意図するものでも、必要とするものでもない。これは、はるかに大きな話題になってしまう。そうはいっても、この歴史の特定の側面には言及しよう、「Medicine」という言葉の根源を特定するためであり、21世紀初頭に支配的となった状況の進展を把握するためである。特に、そのメンバー国に適用されているWHO推奨のヘルスケアシステムの支配の観点からである。

世界の様々な場所に歴史を通して多くの考えがあった、病気の原因と、これらの状態と患者の健康回復のための治療として何が適切であるかという。しかし「Medicine」のすべてのシステムは同じ一つの原理に基づいて行われる。つまり、病気の人間には「治療」が必要であり、それは「治療特性」を持つと言われる特定の物質によるのだと、患者の健康を回復するには。

古代のいくつかの慣習や伝統において、病気の症状を見せる人々の治療に関連するものは、邪気、超自然の影響、と考えられた、地上のものではないと。そして、これらには常に同じ超自然の「治療薬」の使用が関わっていた。ここには、呪文やまじない、邪悪を避ける特別な文言の使用があったかもしれない。他の古代の慣習と伝統としては、病気やその治療のアプローチとして、より地上的なものもあった。これらの多くの治療薬として、様々な自然の物質が使用された。植物や同様の物質であり、これらは地元で見つかり、治療特性があると主張された。

植物を医療目的に使うことは、世界中の多くの地域で文書化されており、これは数千年前にまでさかのぼる。例えば、アーユルベーダだが、古代インドの医療システムであり、5,000年前にさかのぼると言われる。TCM(伝統的中国医療)もまた、数千年前と言われる。そのルーツはアーユルベーダにあるとも言われるが、これら二つのうち、アーユルベーダの方が古い。これら多くの古代システムもまた、世界中の地域に影響を与えた。例えば古代ギリシャの医療は、アーユルベーダと古代エジプトの医療に影響を受けたと言われる。後者のシステムはpapyriによって記録され、文書化された。そのいくつかは数千年前に遡る。

これら多くの古代システムは、その本質としてはホリスティックである。この意味としては、患者の経験する特定の症状に着目するのではなく、人間全体を治療したということだ。ただし、その治療に常に関わるのは、「治療薬」であり、ここには治療効果特性を持つと主張される成分が含まれていた。これらの成分はたびたび植物、あるいは植物の一部からのものである。その成分のいくつかの物質は、毒性植物からのものであったが。例えば、ニチニチソウだが、これは、rosy periwinkleとしても知られ、食べれば毒物になる。が、アーユルベーダや漢方では、特定の健康問題に用いられてきた。他の治療薬に含まれる成分としては、特定の動物の特定の部位から抽出したものもある。

これらの伝統的医療としての古代の形態とは衝突するように見えるものの、現代医療は、そのいくつかの方法を取り入れているのである。製薬企業は多くの薬を製造するが、ここには、合成された派生物を含んでいる。伝統的医療で医師が広く使っていた特定の医療植物からの「有効成分」のものである。例えば、rosy periwinkleからの派生した製薬企業の薬剤だが、これは現代医療でも特定のガンに治療に使われている。

いくつかの古代医療と治癒システム、アーユルベーダや漢方は、21世紀においても人気があり、実施されている。特に人間の身体をホリスティックに認識するという観点のもので、それらは非常に役に立つ。しかし、彼らはより役にたたない考えや手法を保持している。例えば、動物の部分や毒性植物を、患者の治療のための成分として使うことのみである。その一方で、様々な植物がまた、食料としての消費にも適しているという考えを豊富な証拠が裏付けており、動物の部分や毒性植物が治療的特性があり、人間の健康への利益の可能性には何の証拠も無い。

ヒポクラテスは、ギリシャの医師であり、おおよそ2,500年前の人物である。彼は「現代医療の父」と呼ばれることがある。そして彼は、古代エジプトの医療システムから、いくばくかの知識を得たと言われる。ヒポクラテスが書いたもの、病気という問題、その適切な処置についての考えの多くが現代にも伝えられている。これは、その当時に存在した医療行為の種類について有用な洞察を提供している。ヒポクラテスの持っていた考えに含まれるのは、不思議さと有用性をあわせ持つものだった。後者としては、彼の最も有名な格言があり、以下のように翻訳される。

汝の食物を薬とし、汝の薬を食物とせよ

この単純な宣言が示すのは、幅広く認められている事実である。つまり、食事が重要な健康の要因であることだ。これは第十章で議論しよう。

ヒポクラテスの考えの「不思議さ」はこう示せるだろう、彼の理論としては、人間の病気とは、彼の呼ぶところの「4つの体液」の不均衡によって生ずるというものだ。血液、痰、黒胆汁、胆汁である。健康回復のための彼の推奨には以下が必要であるという。これらの不均衡を是正することと、瀉血といった治療法を含む彼の方法だ。不幸なことに、いずれの治療も、身体における本物の不均衡を治したり、健康回復させることはできない。しかし、いずれも比較的最近まで現代医療の医師によって用いられ続けてきた。

米大統領のジョージ・ワシントンは、「瀉血」のためにヒルの使用を含むいくつもの治療を受けたことが報告されている。彼の風邪を治すためだ。その結果として、彼は1799年12月に67歳で亡くなった。血液の半分以上が身体から抜けたのである。瀉血については、何の科学的証拠も存在しないが、しかし事実として、これは2000年以上も「治療」として用いられてきており、多くの著名な医師が自身の処置として推奨し、実行したのである。現代医療でもヒルは使われているが、その目的としては、血流を助け、凝固を避けるためである。患者の血液を大量に流すのではなく。

古代の「医療」の実践は、15世紀始めに開始した「医療ルネッサンス」が到来するまでは、西側世界でもわずかな変更を加えて継続されてきた。16世紀における、このルネッサンスのキーとなる寄与者としては、スイス人医師のパラケルスス である。彼は医療理論のパイオニアとして、未だに医学界からの高い評価を保持している。しかし、パラケルススの理論として最も良く知られるものは、ヘルスケアの改善に寄与してはいない。対照的にそれらは進歩を妨害したのである。なぜなら、それらが強調したのは、病気と戦うことの実践だからだ。この実践が、現代医療の核となる機能として残されたが、何であれ間違いである。病気と戦うことは、健康を取り戻すことと同義ではない。

それらの理論の中の一つは、こう主張する、人間の身体は化学的システムであり、人が病気になると、これが「不均衡」になると。この考えは明らかにヒポクラテスのそれに似ている。完全な間違いでは無いものの、悲惨な結果をもたらしたのだ、この不均衡に対処するための物質がゆえである。「梅毒」として知られる病気に関連する不均衡を正すためにパラケルススが提案したものに含まれたのは水銀である。彼はこれを推奨し、患者の治療に使ったのだ。梅毒治療に水銀を使うという考えは、パラケルススのオリジナルではない。この不名誉は、Giorgio Sommarivaに与えられる。彼は1940年代遅くに実践したのだが、そこでは硫化水銀が使われた。パラケルススの梅毒治療の寄与としては、水銀軟膏の製法である。

パラケルススをおそらく最も有名にしたもうひとつの理論としては、「服用量が毒を決める」という言葉に集約される。この理論こそが、毒性物質が「薬」としての使用に適切であるという考えの基礎を作ることになったのである。製薬条件を付けて、これらが「正しい量」処方された。この理論はまた、他の目的に毒性物質を使うことを正当化したが、これは後の章で示そう。引用ミスがたまたまあるのだが、パラケルススの言葉とされているものを英語に翻訳すれば、こうなる。

すべては毒であり、毒無しのものは存在しない。毒かどうかを決めるのは、量がすべてである。

再度だが、真実からはほど遠い。すべてのものは毒ではない。薬の「正しい」量は治療となるが、「間違った」量は害となるという医学界の主張は間違いである。物質固有の性質は、量によって使用量によって変化するものではない。彼の本「Natural Hygiene:
Man’s Pristine Way of Life」の中でハーバート・シェルトンND DCはこの点を簡潔な宣言で強調している。

毒とは、質的なものであり、単なる量的なものではない。

毒物の「量」に関わる唯一のバリエーションとしては、それが作り出す効果の範囲と引き起こす害の程度に関わるものだ。16世紀を通じ、多くの欧州国の医師たちはヒポクラテスの仕事を追い続けた。例えば、彼の書物は英国の医大生に研究され、医師としての資格審査基準として使われたのである。この当時の英国には二つの医大があった。1505年に設立されたthe Royal College of Surgeonsと、1518年設立のthe Royal College of Physiciansである。

–続く–

メモ:P17

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Posted by ysugimura