私はMacだ、常にそうだった。スティーブ・ジョブズは、膵臓癌の中でもおそらく5％程度しか発生しない、より希少な膵臓癌（神経内分泌癌）のひとつで、残念ながらこの世を去った。
その前に、より一般的な膵臓癌である腺癌（adenocarcinoma）について話そう。これは膵臓実質細胞（柔細胞）に発生するもので、消化しきれなかった「小片」（morsel）に対する消化できない怒りの生物学的葛藤を反映している。
※訳注：この場合は文字通り、食べ物を食べたが消化できないことを示している。
これは膵管が関与する場合とは少し異なる葛藤である。消化しきれない怒りは、反射的なロード・レイジ（reflexive road rage）のような刹那的な感情ではない。このタイプの怒りは、前述したように「消化できない」ものであり、その塊を分解できない、消化できない、受け入れられない、乗り越えられないと感じるものである。
これはテリトリー的な怒りではなく、むしろ遺産や金銭、上下関係のある仕事上の地位などに関係していることが多い。
※訳注：これもまた、文字通り動物界での「テリトリー」を表している。
小片については以前にも説明した。動物界では「小片」とは文字通り、動物の腸に刺さった骨のことである。我々の現実では、これは比喩的なものであることが多い。状況、シナリオ、出来事、ハプニング、人間関係、人物、仕事など、我々が全く受け入れられないか、あるいは前進できないものだ。
例えば、あなたが会社で、出世が確実になるプロジェクトに取り組んでいる。プロジェクトのアイデア、構想そのものはあなたのものだ。プロジェクトが完成に近づいたとき、ライバルである同僚（上司）が突然、そのアイデアは自分のものだ（消化不良の怒りの小片）、あれは自分の構想だと社内でほのめかし始めた。このことがあなたを苦しめるが、チームプレーヤーではないという否定的な見方を恐れて何も言わない。数週間が過ぎ、毎日そのような生活を送り、「あなたの心に引っかかっている」。
これは、DHS（Dirk Hamer Syndrome、生物学的葛藤ショック）の基準に当てはまる。全く予期しないことで驚いたのだ。それについて語らず、感情を表に出さない。そして、強迫的にそれについて考えてしまう。それと共に生きることができず、受け入れもできない。本当に問題であり、一定期間解決策がない。本当に身動きのとれない状況だ。我々は皆、トラウマやショック、問題のある出来事を経験するが、生物学的葛藤と認定され、細胞レベルで我々を変えてしまうためには、その出来事が特定の基準を満たさなければならない。
ついにプロジェクトのお披露目となった。上司がプレゼンに立ち、どうやってそのアイデアを思いついたのか、どう実行したのかを詳しく説明した。これは明らかにあなたには馴染まない。実際、「腹」の底に沈んでおり、真に折り合いをつけられなかったものだ。しかし、あなたはそうしなければならない。この先を読んでほしい。
この葛藤の最中、細胞の増強が始まり、分泌が増加する。これは意味を持つプロセスであり、その目的は、消化できない怒りの「小片」を受け入れ、消化し、折り合いをつけるために、膵臓酵素を大量に生産することである。
いったん、その葛藤と折り合いをつけ、すべての潜在的な痕跡を意識するようになると、細胞の増大は止まる。塊は、休眠状態のままになってカプセル化されるか、または結核菌（膵臓癌）の助けを借りて分解する。この場合には、早朝の時間に寝汗が経験され、かつて成長があった空洞ができる。
膵臓機能不全の場合には、酵素の補充が示唆され、これは有効である。
スティーブ・ジョブズの場合は、実質細胞ではなく、膵島（ランゲルハンス島）の生物学的プログラムであった。これは膵臓の神経内分泌癌である。
膵島の膵島細胞は、いくつかの身体機能を調節する様々なホルモンを産生する。血糖値（インスリノーマ、グルカゴノーマ）、胃酸の産生（ガストリノーマ）などだ。
繰り返しになるが、生物学的葛藤とは、消化しきれなかった 「小片 」に対する消化不良の怒りのことである。緊急適応反応やプログラムも本質的には同じである。
こういった生物学的プログラムにおける恐怖とパニックが果たす役割を理解することが決定的に重要だ。癌診断で存在が脅かされた場合、あまりにも頻繁だが、絶対的な恐怖の坂道を下っていってしまう。そして、腎臓の集尿細管がパニックを引き起こし、結果を悪化させるかもしれない。
パニックを最小限に抑えることが肝心だ。これを達成する最善の方法、本当に唯一の方法は、まさにこれらのプログラムの生物学的な目的や意味を理解することである。プログラムが展開する過程で何が予想されるかを理解することは、「冷静さを保つ」ためにとても重要なことだ。ハマー博士が我々に研究成果を与えてくれたことで、我々は病気に対する考え方を組み替えられる。つまり、病気を恐れるのではなく、新たな視点で理解し、ナビゲートするのである。これを理解することが非常に重要だ。そうなれば、恐怖やパニックは後退するだろう。
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