カルト宗教・ネトウヨ・参政党にハマる人の特徴

この記事の三行要約

  • カルト宗教・ネトウヨ・参政党信者には、承認欲求の強さ、不確実性への耐性の低さ、二分法的思考、外的統制感など共通の心理特性があり、曖昧さを避け単純な敵味方構図に依存する傾向がある。

  • こうした傾向は戦前・戦後を通じた「正解を覚えさせ考えさせない」公教育の影響が大きく、思考停止と情報源の偏りによって洗脳状態が固定化されやすい。

  • 多くの場合、「自分たちは選ばれた/目覚めた側」という特別感や傲慢さが伴い、自己肯定感の補強や不安の軽減、所属欲求の充足といった心理的効用を持つ。

こういった人がなぜ出てくるのかAIに聞いてみたことをまとめたものです。

心理的・性格的特性

多くの研究で共通して指摘されるのは以下のような傾向だと言います。これはカルト宗教についてですね。

特性 説明 代表的な研究者・論文
高い依存傾向(dependency) 強い承認欲求や、他者に自分の行動や価値判断を委ねやすい Conway & Siegelman (1978)
不確実性耐性の低さ(low tolerance for ambiguity) あいまいさや複雑さに耐えられず、明確な答えや指示を求める Schein (1961)
権威主義的傾向(authoritarianism) 権威やカリスマ的人物への服従傾向が強い Adorno et al. (1950)
外的統制感(external locus of control) 自分の運命や出来事を外部の力に左右されると感じやすい Rotter (1966)
高ストレス状態 人生の転機や喪失体験後に心理的脆弱性が高まる Singer & Lalich (1995)

比較表:カルト宗教とネトウヨ化の心理的構造

次に、いわゆるネトウヨとの共通点を聞いてみたのですが、間違いなくこれはそのまま参政党信者にも当てはまるでしょう。

観点 カルト宗教にハマりやすい人 ネトウヨ化しやすい人 共通点・相違点
承認欲求の強さ 集団からの愛情・承認に依存(例:愛情爆撃) オンラインコミュニティでの「仲間感」や「いいね」に依存 強く共通
不確実性耐性の低さ 明確な教義・指示に安心感を求める 単純化された歴史観・敵味方構図に安心感を求める 強く共通
外的統制感(External Locus of Control) 運命や出来事は外部の力(神・教祖)に支配されると感じやすい 社会問題を特定の外敵(外国・移民・特定民族)のせいにする 強く共通
認知スタイル 二分法的思考(善悪・正邪で白黒つける) 二分法的思考(愛国か売国か) 強く共通
社会的孤立 家族や友人との関係が希薄になっている場合が多い 現実の人間関係よりネット上での交流が中心になりやすい 共通だが形態が異なる
アイデンティティ危機 人生の転機・喪失体験後などに教義が「生き方の答え」を提供 社会的地位や経済的安定の低下が「国に誇りを持つ」ことで補償される 根本構造が類似
カリスマ的人物への依存 教祖・指導者に絶対的服従 有名論客や政治家の発言を鵜呑みにする 共通
情報源の偏り 教団内部資料や指導者の解釈しか見ない 特定サイト・SNS・動画チャンネルのみを参照 強く共通
批判的思考の弱さ 教義を検証せず受容 都合の悪い事実は「陰謀」や「捏造」として退ける 強く共通
敵対対象 教義が定めた外敵(悪魔、異教徒) 特定の国・民族・国内の「反日勢力」 外敵の定義は異なるが機能は同じ

ハマるのは「それが正しいから」ではない

ここからは私の意見ですが、こういったものにハマるのは、「それが正しいから」ではありません。心理的・精神的な問題です。

上表において強く同意するところは、「不確実性耐性の低さ」です。曖昧なものが気持ち悪くて仕方ありません。これは、カルト信者やネトウヨ・参政党信者に限らないことですが、おそらくは「正解はこれ」という洗脳教育を受けてきたがために、答えが出ないものや非常に複雑で白黒のつけようのない問題が許せず、「正解はこれ」にすぐ飛びつきます。

これにより、「単純化された歴史観・敵味方構図に安心感を求める」のです。これに関連する「認知スタイル」としては、これも上表にある二分法的思考があります。カルトも敵味方に分けようとしますし、ネトウヨや参政党は「愛国か売国か」という敵味方に分けようとします。いったん区分けがされてしまうと、知性の低さもあいまってその後の考慮対象外になるわけです。

既に「これが正解、あれは不正解」という思考ができあがっており、それぞれの主張者を敵味方に二分します。すると、その後の人生が非常に楽になります。正解は既に出ているので、考えたり調べたり悩む必要はありません。私が思うには、まさに「正解」を押し付けてきた洗脳教育の成果と言えます。

公教育とは何か?

よくネトウヨなどは「戦後の洗脳教育が問題だ」と主張します。「嘘の歴史を教えてきた」と。問題はそこではありません、完全に間違っています。

本当の問題は、戦後教育が、「正解はこれですから覚えてください。みなさんは調べたり考えたり悩んだりする必要はありません」と教えてきたことにあるのです。そしてこれは戦前だろうが同じどころか、むしろはるかに強かったのです。

そもそも「教育」とは、そういった目的のためにあります。「公教育の開始理由とその後の発展について教えてください」などとAIに聞くと、こんな答えが返ってきます。

  • プロイセン(18世紀半ば):近代的義務教育の先駆け。軍事国家化と行政効率化のため。
  • 明治維新後(1872年 学制発布):近代国家建設と富国強兵のため。

そもそも公教育の目的は、「支配層に都合の良い奴隷を作る」というものであり、これは戦前の方が強かったはずです。そして、しつこいようですが、「正解はこれ」「お前らは考えなくていい」という洗脳が、そもそも教育というものの本質です。ついでにAIが批判的視点も出してくれましたがこうです。

  • 公教育は「知識伝達」だけでなく、「国家に都合の良い価値観形成」の装置でもあった。
  • 産業化社会では「工場型」教育モデルが主流で、創造性より規律や標準化が優先された。
  • 現代でもカリキュラムや教科書の内容は、政治・経済的影響を受けやすい。
     

まさに、「支配層」に都合のよい「国民」を作ることが公教育の目的です。ネトウヨなどは、「戦後の嘘だらけの洗脳教育」を喧伝しますが、その基盤となっている「公教育」には決して踏み込みません。なぜでしょう?この基盤部分は、まさにネトウヨのリーダーにとって必須だからです。彼らは言われるがまま鵜呑みにする人間を必要とするのです。

「正しい教科書」もまた洗脳装置の一部

一時期「新しい歴史教科書をつくる」というのがありましたが、これも同じです。「今の歴史教科書は間違いだ、正しい歴史教科書はこれだ!」というものでした。しかし結局のところ、「(我々が正しいと思う)新たな歴史教科書」によって人々を洗脳する点には全く変わりがありません。

百歩譲って、仮にその歴史教科書が「正しい」と仮定しましょう。しかし、他の部分はどうなりますか?科学や医学についてはやはり「言われたことを鵜呑みにする」教育を続けるのです。

そしてやはり洗脳済の都合の良い国民が作られます。しつこいようですが、こういう主張をする人たちは「我々の主張は正しいのだから、皆が疑問も持たず考えずに受け入れる必要がある。皆に『教え込む』必要がある」という思想から離れられないのです。結局のところ、公教育の概念にメスを入れることは一切ないわけです。

かなりの余談になりましたが、ともあれ、その洗脳公教育の結果、まさにそういう人たちが出てきています。曖昧さに耐えられず、二分法的思考しかできず、上から言われたことを鵜呑みにします。一般の人と違う点と言えば、一般社会で常識とされていることの「ごくごくほんの一部」について異なる信念があるだけの話です。洗脳状態であることには全く変わりません。

そして、この「ごくごくほんの一部」について意見が合わないとやたらとこだわるのです。これは、以下に述べる特別感を支えるものだからです。

カルト信者やネトウヨを支える特別感

AIの作成した上表には、これらの人々に共通する「特別感」的なものが抜けているのではないかと、ふと思って聞いてみました。

カルト信者やネトウヨの性格特性について以前に聞きましたが、これらの人たちには「特別感」のような傲慢な心情は見られますか?

答えは以下のようなものでした。

はい、心理学や社会心理学の研究・観察では、カルト信者や一部のネトウヨ的傾向を持つ人々に「特別感(自分は選ばれた側/目覚めた側だという感覚)」が見られるケースが多いと報告されています。
ただし、これは全員に当てはまるわけではなく、強弱や表れ方は人によって異なります。

1. 「特別感」や傲慢さが生まれる背景
以下のような要因が重なることで、自分たちを「選ばれた者」だと感じやすくなります。

  • 内集団バイアス(In-group bias)
    所属する集団を「優れている」「正しい」と感じる心理。
    カルトでは「我々は真実を知っている」、ネトウヨ的集団では「我々は真の愛国者だ」という物語が共有されます。
  • 自己高揚的比較(Self-enhancing comparison)
    自分たちと他者を比較して、自分たちを上に位置づける思考習慣。
    例:「一般人は騙されているが、自分たちは目覚めている」。
  • 選民思想の内面化
    カルトでは教義として「信者だけが救われる」と明言されることが多く、
    ネトウヨ的言説でも「我々だけが本当の歴史・国益を理解している」と強調されます。
  • 認知的不協和の低減
    批判や事実との食い違いがあっても、「自分たちは特別」という物語で自己正当化することで不協和感を減らします。

2. 表れ方のパターン

  • 上から目線の説教口調
    相手を「無知な人」「洗脳された人」とみなし、啓蒙する立場を取る。
  • 排他的態度
    自分たちの考えを受け入れない人を「敵」「裏切り者」と見なす。
  • 陰謀論や唯一真理への固執
  • 「本当のことを知っているのは我々だけ」という構造。

3. 傲慢さの心理的効用
実はこの「特別感」は、本人にとっては以下のような心理的メリットがあります。

  • 自己肯定感の補強(社会的地位や学歴、経済力の不足を補う)
  • 不安や無力感の軽減(複雑な社会問題を単純な物語に置き換える)
  • 所属欲求の充足(自分は孤立していないと感じる)

こういった人たちについて心理的側面を研究したことはなく、何となく「こんな感じじゃないかな」と曖昧に考えてきたことでしかありませんでした(長年ネトウヨを見てきたこともありますが、最近は特に参政党信者の言動が目立ちます)。本記事ではAIが出してきた答えに多くを依存していますが、私の感覚は間違っていなかったと感じています。

もちろん、AIはトンデモな答えを出してくることがあり、実際に何度も経験しているので、必ずしも正しいとは限りません。疑問を持つ方は自分で調べてみてください。

 

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