友人のAkiさんによるシリーズです。以前から頑張っている人です。先日の参議院選挙における広島選挙区での谷本誠一候補者(無所属連合から出馬)に、ほぼつきっきりで世話をしていました。
彼女の描く反ワクチン漫画は、チラシとしても配布されていますが、その筋の人であれば一度は見たことがあるでしょう。
私と同様に彼女もまた、昨今の「右傾化」と呼ぶべきか、改憲派の台頭を非常に憂慮しており、急遽シリーズ記事を出しています(新たなものが出てくればここに追加します)。
なお、各記事が長すぎると常々思っているので、ガイドとして要約をつけてあります。
①2025年参議院議員選挙が終わって思う事と、今後の課題について。
- 要約:
- 広島選挙区で谷本誠一氏は短期間準備・無所属ながら26,947票を獲得し落選、目的は当選より「ワクチン問題」と「護憲」の訴えだった。
- 改憲派の戦争・戦前美化論に対抗するため、憲法論と戦争の実相をセットで語り、不安を和らげる形で説得を試みた。
- 当選はしなかったが、戦前回帰や日本美化に疑問を持つ層から共感を得て、言論弾圧への抵抗や護憲の必要性を広める手応えを得た。
- 要約:
- 日本の教育現場では「自虐史観」はほとんど教えられておらず、戦前・戦中の加害行為や人物(例:里見甫、満州アヘン政策)にはほとんど触れない。
- 教科書は被害者視点が中心で、日本人の悪事や戦争犯罪は省かれ、むしろ日本人を傷つけない「甘やかし教育」になっている。
- したがって「GHQが自虐史観を植え付け、日本人は自信を失った」という主張は成立せず、自信喪失の原因は別にある。
- 要約:
- 戦前・戦中の日本軍は徹底した洗脳と縦社会で同胞にも非人道的な虐待を行い、敵に対してはさらに酷い扱いをしていた。
- 「昔の日本人は勇敢だった」という美化は実態を無視しており、その強さは人格破壊による服従の産物だった。
- 現在の憲法は国民の人権を守っており、改憲でそれが失われれば戦前同様、外国だけでなく日本人同士からも攻撃される社会になる。
④証言を元に、大日本帝国の軍隊のイジメがいかに酷かったか考える。
- 要約:
- 大日本帝国の軍隊は、壮絶な暴力・同調圧力・洗脳によって特攻隊員を死に追いやり、生き残れば差別や暴行を受ける非人道的な組織だった。
- 上官は責任を逃れ、特攻を「志願」と偽装して美化し、国民を使い捨てる奴隷的社会構造を温存した。
- 「お国の為」の特攻は実態として同胞殺しであり、勝算もなく世界に恥ずべき文化を残した戦術である。
- 要約:
- 証言や資料から、大日本帝国軍は中国で女性や子どもを含む住民への虐殺や性暴力など極めて残虐な行為を日常的に行っていたことが明らかになっている。
- こうした行為の背景には、洗脳・見栄・差別意識があり、戦後も一部で事実否定や矮小化が続いている。
- インドネシアでは731部隊関与の可能性がある予防接種による集団破傷風事件もあり、「解放」や「共栄」との言葉と行動は一致していなかった。
- 要約:
- 日本軍は戦時中、同胞にも外国人にも非人道的行為を行い、それを「なかった事」にする体質が戦後まで続いている。
- 731部隊など加害者の証言は圧力や脅迫で封じられることが多く、構造的な国家責任や差別意識が問題の根底にある。
- 証拠が大量にあるにもかかわらず否定や開き直りを続ける態度は恥であり、相手国から見れば明らかな加害・侵略である。
- 要約:
- 日本の戦争を「侵略ではなくアジア解放」とする主張は、実際には資源獲得や領土拡大を目的とした本音を隠すレトリックであり、当時の政府・軍記録でも裏付けられる。
- 「大東亜共栄圏」構想や南方占領地の軍政方針は、現地資源・企業の接収や経済支配を正当化し、国際法にも違反していた。
- 表向きの「解放」や「共栄」といった大義名分とは裏腹に、実態は略奪・支配であり、定義上も明確な侵略行為に該当する。
- 要約:
- 「アジア解放」説は、日本軍の侵略や非人道的行為を正当化するための言い換えであり、実態は資源略奪や領土拡大を目的としたものであった。
- 東條英機や松岡洋右らは「大東亜共栄圏」を掲げたが、その本音は占領地の搾取と日本中心の支配体制構築であり、国際法違反の行為も多かった。
- 公的には大義を語りつつ、政府・軍・企業は占領地の資源・企業を没収し、自国利益に利用しており、「解放」と呼べる要素はほとんどなかった。
⑨【戦争】日本はいつまで謝り続ければいいの…って言われているけれど…
- 要約:
- 私は反ワクチン活動から護憲へと関心を広げている。戦前・戦中の日本の加害や国内虐待の事実を教育が隠している。
- 平和学習は被害者視点に偏り、加害の原因追究や再発防止策を教えず、国も日本人同士の非人道行為について謝罪や反省をしていない。
- 表面的な謝罪や補償だけでは不十分で、真の謝罪には事実の周知・原因解明・再発防止への取り組みが不可欠だ。
⑩戦争加害の否定。あった事を「なかった事」にしたい心理と目的。
- 要約:
- 南京大虐殺否定論は、多くが具体的根拠を欠き、元日本兵の日記などの一次資料を無視しており、歴史修正の目的で戦前回帰思想に誘導する危険がある。
- 数の多寡を理由に虐殺そのものを否定するのは不当であり、事実認定と責任認識が重要で、加害・被害の両者による数の「盛り」も問題視すべき。
- 戦争や薬害問題と同様、根拠のない否定や「当たり前論」での開き直りは反省の欠如であり、現代の日本人は過去の非を直視し、同じ過ちを防ぐ必要がある。
⑪外国人問題を煽る投稿に要注意。100年前の日本で起きた虐殺事件と向き合う。
- 要約:
- 外国人の事件を口実に人種全体を叩く風潮や、過去の日本人による虐殺・差別を隠す姿勢を批判し、歴史と向き合う必要性を説いている。
- 関東大震災後の朝鮮人虐殺を例に、政府・メディア・民衆が一体で扇動・加害した事実と、その隠蔽が今も続く構造を示す。
- 現代の外国人問題は一時の感情で煽られやすく、100年前の悲劇を繰り返さないために冷静さと差別しない姿勢が重要だと訴える。
⑫【イメージと現実】GHQの影響を受ける前の日本人。軍隊をモデルにした学校と教育勅語。
- 要約:
- 戦前・戦中の日本人はGHQ以前から軍国主義・奴隷教育で人権意識が低く、いじめや差別、非論理的思考が蔓延しており、理想化は誤りだと指摘。
- 戦後教育も洗脳的側面はあるが、戦前よりはマシであり、「外国人主導の教育だけを批判し、日本人主導の軍国教育を称賛する」態度は矛盾している。
- 本当に独裁や奴隷教育に反対するなら、推しの支配者か否かに関わらず、戦前・戦中・戦後を問わず全てにNOを突きつけるべきだと結論付けている。
- 要約:
- 戦前・戦中の日本はGHQ以上に徹底した言論弾圧や歴史・遺跡の隠蔽を行っており、国民の自由や人権を大きく制限していた。
- GHQによるプレスコードだけを批判し、日本自身の弾圧を無視するのは不公平であり、両者の問題点を認識すべきだ。
- 当時の弾圧手法や法律は現代でも形を変えて復活する危険があり、歴史から学び反省しなければ再び同じ過ちを繰り返す可能性がある。
⑭戦前戦中に国民を奴隷化した「国家総動員法」ができた経緯。参政党がHPから消した授権法について。
- 要約:
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戦前の「国家総動員法」は国民の生命・自由・財産を全面的に統制する奴隷化法で、治安維持法や国防保安法と併用され独裁を強化した。
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参政党は過去にこれと似た授権法や緊急事態条項を政策例に掲げ、発言や対応が二転三転して推進姿勢が疑われている。
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憲法改正でこれらが復活すれば、平時から国民の人権制限が可能となり、海外の強権的コロナ対応のような事態も起こり得る。
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⑮日本人ファーストと言いながら、独裁的なシステムを好む参政党。戦前回帰を好む人達の思考パターンを解説。
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三行要約:
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参政党は「日本人ファースト」を掲げながら、戦前型の天皇中心・縦社会を理想とし、国民に不利益な独裁的政策や権力者寄りの行動をとっている。
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党内外で異論や下位の立場を軽視する体質があり、言動の矛盾や二枚舌、権力への従属が目立ち、元支持者(ヤメ参)との対立も同じ構図で繰り返される。
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「愛国心」や「日本人ファースト」を装いながらも、実際には権力維持と支配構造の強化を優先し、戦前回帰的な独裁社会の危険性を内包している。
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⑯【欠陥だらけの社会システム】日本が改憲しても国防軍にしても、戦争したらボロ負けする残念な理由
- 三行要約
- 日本は戦争遂行に必要な情報・健康・食料・エネルギーを軽視しており、太平洋戦争と同様に構造的欠陥を抱えたままなので、改憲しても再び敗北する。
- ワクチン問題や情報漏洩に象徴されるように、国民と国家の情報管理能力が低く、危機意識も欠如しており、合理的判断ができず感情論に走る体質がある。
- 失敗した過去の軍隊を美化し反面教師にできない限り、日本は再び同じ愚を繰り返し、改憲は国民にとって利益どころか人権喪失を招く危険な道である。
- 三行要約
- 被害者だけでなく加害の視点と憲法の問題も伝えるべきで、戦争は「国vs国」ではなく上層部が国民を騙し搾取する仕組みである。この本質をわかっている人は戦略として反戦行動をする。
- 戦争は国家総動員や階級特権で国民を「奴隷システム」に落とし、特攻・餓死・不公平な補償など下層ほど犠牲が大きい。
- 広島原爆の事前情報など上層部のみが情報と利益を握る構図から、真の敵は国民同士ではなく黒幕であり、戦争に乗らないことが最大の危機管理だ。
⑱ 国と国との争いに気を取られている隙に蝕まれる世界。戦争もパンデミックも根は同じ。
- 三行要約
- コロナも戦争も「国vs国」ではなく、各国の上層(上級国民)が利権や統制拡大のために使う“道具”で、国民は分断・誘導されやすい。
- 反体制から始まった反コロナ運動が「グローバリストvs日本人」や戦前美化へ誘導され、問題の本質(支配構造)から視線が逸らされた。
- 解決には「国境視点」だけでなく支配/被支配の構図を見ることが必要で、症状対応(移民反対など)より原因(政策を作る側への監視・是正)へのアプローチを重視すべき。
⑲【責任逃れの文化を放置したツケ】ワクチン被害が深刻な問題として扱われない理由と、日本人の心の問題
- 要約
- 日本国憲法は国民の人権を守る仕組みだが、戦前の大日本帝国憲法下では自由が奪われていた。
- しかし現代では「日本人は悪くない」とする思考や外国に責任を転嫁する言説が広まり、反省や総括が避けられている。
- その結果、陰謀論や推し活的な政治姿勢が横行し、事実直視や公平な評価が失われ、過去と同じ過ちを繰り返す危険性がある。

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