ジェシカ・パウウェル「現実を認める」、その2

このシリーズは以下にあります。

ジェシカ・パウウェル「現実を認める」
ジェシカ・パウウェル「現実を認める」、その2

続きです。

「この業界は、それ自身をあまりに真剣にとらえすぎるんですが、自身の責任については全く深刻に考えないんです。」

「広告主に対しては、ピクセルの一粒にいたるまでユーザをターゲット化できると言うわけですが、政治家の前では手をあげてしまいます。このプラットフォームを悪人が使ったとしても、そんなことはわかりようが無いと」

(略)

パウウェルはシリコンバレーに警告した「自己幻影を終了させよ」、そして「現実を認めろ」と。でなければ、自身をより高い倫理標準に向かうべく精進しろと。

「私がシリコンバレーに求めることは、自己幻影を終わらせ、現実を認めることです。それを自身で作ってるんです、あるいは、毎日世界に向かってマーケティングしているビジョンの中に住んでるんです。なぜなら、もし人々に対して、自身が救世主だと言うつもりなら、より高い標準を得るべく準備せねばならないのです」

もちろん、シリコンバレーの暴露本は完全ではあるまい、バレーでまん延するセクハラの詳細も無いようであれば。パウウェルのエッセイも例外ではない。

私は立ち上げ初期の会社から始めるべきなのでしょうか?設立者と共にやってきた頃のように。彼は、同じ色のシャツを100枚持っており、毎日スティーブ・ジョブズの言葉を引用してました。彼が聞いたんです、会社のプロモーションとしてディルドを配布するか、あるいは、我々のソーシャルメディアアカウントを匿名セックスクラブに変えるかと(ホワイトボード会議さえしました)。

(略)

確かにパウウェルは何も新たなことは言っていない。これらすべてのシリコン・バレーに対する批判というのは、過去にあったものだ、そのほとんどは外部の者によるものだが。(しかし)彼女が上級幹部であったこと、幻滅を感じて金から立ち去ったという事実は、彼女による話の詳細に深く関係するものなのである。

 

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