米制裁が数万のベネズエラ人を殺した

経済政策研究センター(The Center for Economic and Policy Research~CEPR)というシンクタンクによる記事です。

Report Finds US Sanctions on Venezuela Are Responsible for Tens of Thousands of Deaths

著者によれば、もし制裁が継続するなら、今年は悪化するだろうという。

CEPRから新たな論文が出された、経済学者のMark WeisbrotJeffrey Sachsによるものだ、彼らが発見したのは、トランプ政権が2017/8から課している制裁によって、数万人の死亡が引きおこされ、人道危機を急速に悪化させているという。

「制裁がベネズエラ人から命を救う医薬品、医療機器、食料、あるいは基本的な他の輸入品を奪っている」とMark Weisbrotは言う。CEPRの副長官であり、このレポートの共著者である。「これは米国法あるいは国際法の下で違法であり、米が署名した協定の下でもだ。議会はこれを止めさせるべく動かねばならない」

論文は、1月にトランプ政権が並行政府を承認したことで、経済と人口に壊滅的な影響を与える新たな一連の金融制裁と貿易制裁が発生したことを指摘している。これらの新たな制裁によって、より一層難しくなった、可能な貿易手段が制限されたことにより、医薬品や他の基本的輸入品への支払いをだ。

著者たちはまた説明する、この国の深刻な経済不況とハイパーインフレからの経済復興を、いかに制裁が阻んでいるかだ。

「ベネズエラの経済危機は、常にベネズエラのせいにされている」とJeffrey Sachsは言う、論文の共著者である。「しかし、それ以上のものがある。米による制裁は、故意に狙い撃ちしているのだ、ベネズエラ経済を破壊するように。それが体制変更に導かれるようにだ。これは無益であり、冷酷であり、違法であり、間違ったポリシーであり、ベネズエラ人民に対するひどい仕打ちを強いている」

トランプ政権が2017/8から起こっている経済制裁によって。。。

  • 2017-2018に4万人が死亡したと見積もられる
  • 制裁によって、食料、医薬品の供給が減少し、病気と死亡を増加させた。
  • 2018/8の制裁によって、石油生産の急激な落ち込みになり、これが市民に大きな害をもたらした。
  • 1月に実施された米制裁については、これが継続すれば、ほぼ確実にその結果として数万人の死が不可避となる。
  • これらは、8万人と見積もられる者を基礎としている。2017年からレトロウイルスの治療を受けていないHIV感染者、透析の必要な16,000人の者、16,000人のがん患者、そして、4百万人の糖尿病及び高血圧の者である(その多くがインシュリンあるいは心臓血管薬を入手できない)。
  • 2019/1の制裁開始以来、石油生産は、一日に431,000バレル減少した(あるいは36.4%)。これが大きく人道危機を加速させるだろう。しかし、本年は67%の石油生産の落ち込みになったが、もし制裁が継続すれば、より多くの人名が失われると考えられる。

(以上)

 

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