「じゃ、どこを支持すりゃいいの?」という愚問

この記事の三行要約

政党や候補に完全一致の支持はありえず、全面的応援は思考停止と同じ。批判も伴うのが当然。
投票は多くの場合「責任を果たした気分」にとどまる。代議員制度は支配層が大衆を操るための仕組みになりさがっている。
本質的な点は「どこを支持するか」ではなく、国民一人ひとりの意識の変化である。 

私が参政党をこき下ろすと、決まって「じゃ、どこがいいんですか?」とか「あなたはどこを支持しているのですか?」と聞いてくる人がいます。これが非常に多いのですが、本当に愚問です。

そういった質問をしてくる人に以下の話が理解してもらえるかどうかわかりませんが、実際のところ、私はこの数年間、投票に行ったことなどありません。

完全一致はありえない

これをおさえてもらいたいのですが、まずは国民の意思ありきです。それが民主主義国家の根本ですね。投票とは単に、「全員がわーっと意見を言ったら収拾がつかなくなるから、まずは代表者を選びましょう」という話にすぎないのです。

そして、この点がとても重要ですが、ある好みの立候補者や政党に投票したとしても、自分の意見に完全一致することなどありえませんよね。

これは、夫婦間などでも同じことです。相性がいいとか、考えの一致するあなたを伴侶として選びました。けど、全面一致することはありえないのです。

さらに、消去法で選ぶこともあります。他に誰もいないから仕方なくこの人・この党に投票するというものです。夫婦の例でも、こういうのがありそうですね。実際に、私の友人はそういうパターンでしたが。。。

完全一致して全面的に応援するなど、自分の考えがないのと同じ

以上の前提の上にたてば、ある候補者やある政党を全面的に支持して応援するなど、そもそも奇異なことだとわかってくるでしょう。そもそもありえないのですが、なぜそんなことをしてしまうのでしょう?

むしろ、「大枠は賛成するけど、ここはおかしいんじゃないのか?」と意見するくらいでなければなりません。

しかし、世の中にはこういった筋の通った行動をする人は極めて少ないです。例えば、トランプ現象を考えてみると、彼が世界を救ってくれると信じ込むのは良いのですが、しかし、トランプがワープスピード作戦でワクチンを急造させて大量に打たせたことにはほっかむりしていますね。

そこをついていくと、様々な言い訳をしていきます。トランプを支持するのは良いとしても、それがゆえに明らかにおかしなことも指摘しないというバイアスがかかってしまうのです。

つまりこういうことです、あなたが支持する人であれば、期待する分だけ批判も多くなるのが当たり前です。はなから論外の人に「ここを直してくれ」などとは言いませんよね

支持すれば、おかしなことをやっていてもそれには目をつぶってしまうのです。それが人間というもののサガのようです。

参政党の場合も全く同じです。例えば、「みんなでつくる」とか「DIYだ」とか言っていたのに、実質的には独裁で、その後に党員にも黙って党規約をこっそり変更して名実共に独裁になったことを党員は誰も問題にしません。

ある個人や党を支持すると、往々にしてこういうことになります。精神的に弱い人たちがこういった支持行動をとるのです。

投票すれば、後は何も気にしない

多くの人は、投票した後でもニュースなどを見て社会がどのようになっているかを常にチェックしていることでしょう。しかし、継続的に社会を変えるような行動をする人は少ないと思います。

つまり、投票したことで「自分の責任は果たした」と思い込み、あとはなりゆきに任せてしまいます。

お目当ての人が当選したなら、そこに白紙委任状を出してあとは知ったことではない。その行動もほとんどの人がチェックしないでしょう。もし彼・彼女が買収などされ、政策を変えても、何のアクションもしない。

落選であれば「残念だった」で済ませ、後は何もしません。

代議員制度とは、奴隷支配のためのツール

私はこう思っています。全員の支配を目指すいわゆる「支配層」の目論見としては、権力の集中化を行い、「頭」をおさえて全員にいうことを聞かせることなのです。

ですから、個人商店や農家には潰れてもらい、中小企業となってもそれを潰し、多国籍企業に支配させます。すると、その「頭」をおさえるだけで、そのピラミッド構造にいる全員を支配できます。

それと同じことで、1億2,3千万人の日本国民の代表者を決めさせ、それを押さえることによって、国全体を一定方向に向けさせることができます。その手段としては、賄賂もあろうし、便宜もあろうし、ハニートラップもあるかも、メディアに不祥事を報道させることかもしれません。とにかく連中は金を持ってますから、たやすいことです。

大抵の人の場合は、おかしなことが起こっていると直感的に思っても、次の投票日まで何もしないのです。

連中がコントロールできないのは、一般大衆のみ

権力が集中すればするほど、違いが無視され、おかしなことが無視されていきます。「支配層」はそこを狙うのです。

「支配層」がコントロールできないのは一般大衆のみです。これは間違いのない事実ですよ。

この1億2,3千万人を乗せた巨大船を特定方向に向けるには、その船長を押さえれば良いので「支配層」にとっては楽です。

そもそもは、乗客全員に決める権利があります。しかし、乗客は「誰かに船長になってもらって、彼に決めてもらうしかない」ものと信じ込まされているのです。

これでわかってくると思いますが、投票日が近づいた時にだけ考えさせて、後は「何も考えないで、何も行動しないでいただきたい」のです。そして、「あなたが選んだ議員は我々がコントロールする」ということです。

代議員制度というのは、むしろ「支配層」のためのツールとして非常にうまくできた仕組みです。「自分には決める資格がない。誰かを支持して決めてもらうしかない。もし彼の考えが変わったとしても次回投票日まで待つしか無い」と思わせています。そして実際にその通りになっているのです。

投票などせずに私がしていること

私は2016年から海外の優れた動画に字幕をつけて日本人に紹介する活動をして、2020年4月にはコロナが全くの嘘であることに気づき、関連動画を出すと同時に、「日本人にこのことを知らせねば」と一人で街宣を開始、その後に団体として街宣やデモを数十回行ってきました。

極めて微力ではありましたが、今でもときどき言われます、「あなたのおかげで嘘がわかった。結局、ワクチンを打たずに済みました」と。

私のやりたいことは、日本人の意識を変えることです。それが本来のこの国のあり方なのです。誰か特定の政党や個人に誘導して、「そこにすべてを預けさせる」ことではないのです。

「参政党がだめなら、じゃ、どこを支持すりゃいいの?」とか「あなたはどこ支持なの?」など、私にとってはあまりの愚問です。

国民の意識が最も重要

国民がその意識を変えてくれれば、あとは、それぞれが勝手に判断して好きなところに投票してくれればよろしい。

愚問に対する私の答えは、「好きなとこに投票すれば?私はしないけど。しかしその前に、まずあなたが何を理解しており、何を理解していないかの方が投票よりはるかに重要」です。

「どこを支持するか」ではなく、まずあなたがどういう意識であるかが先なのです。

「じゃ、どこがあるんだよ」とか「どこ支持なんだよ」という人は、面倒なので自分で考えることを放棄したいのです。「こうこうこうですよ」と誰かに言われて、それに従いたいだけなのです。

 

そもそもは政府というものが迷信でしかない

そもそも、政府というものの成り立ちを考えてみれば、これ自体が支配ツールにすぎません。

そして、例えば、政府というものの正当性を大衆に植え付ける目的で「支配層」が、例えば戦争を起こしているのでは、という疑念さえ最近では持っています。

これによって大衆は「政府という個人を越えた強力な機関」が不可欠と思うようになるのです。このあたりはまとめきれないので、また次回。こういった議論の参考資料としては以下があります。

最も危険な迷信/ラーケン・ローズ

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