シリアの偽旗化学攻撃で米露激突の第三次世界大戦へ

東グータにおいて、アサド政権による化学兵器攻撃で数十人が死亡などと、日本の主流派メディアでも「当局」発表の偽ストーリーを、何の疑問もなくそのまま垂れ流していますが、シリア同盟国のロシアによれば、これらはすべてでっちあげの偽旗事件だそうです。これはロシア国連大使が国連安全保障理事会で言ったことです。

「シリア化学兵器攻撃はでっちあげ」説

シリア政府どころか、偽旗専門テロリストのホワイトヘルメット自身のしわざでもなく、事件自体がそもそも無かったと。では、テレビで流されている事件の模様というのは何なのかと言えば、どうも昔のビデオの使い回しだということです。これはシリアンガール情報です。

さて、ロシア大使及び、ロシアテレビの報道によれば、ロシアの専門家調査団が東グータを訪れ、地域住民や病院に聞き取り調査を行うも、誰ひとりとして「そんな事件は知らない」とのこと。さらに、地質調査等を行ってもサリンや塩素ガス等の証拠も得られないとのこと。

現在、化学兵器禁止機関OPCWがシリアの地に向かっており、それによる独立調査を期待されてはいるのですが、これさえも国連では否決されたようです。

しかし、そもそも攻撃自体がでっち上げとすれば、誰が行こうが何も見つけられず、結論も出ないということになりかねませんね。

米国は戦争する気満々

しかし、その一方で米国国連大使ニッキ・ヘイリーは、「何がどうあろうが、米国はこれに対応する」と言い出し、トランプは「重要な決断」をしたようで、米軍と同盟軍は既に地中海に軍艦等を終結させているようです。トランプもジェームズ・マティスもこの週末の予定をすべてキャンセルし、成り行きを監督するようですね。

ここでの同盟軍は、フランス、イギリス、イスラエル、サウジ・アラビアです。今回は、ジェイク・モーフォ二オス氏も大きな緊張状態であることを伝えています。

 米国駆逐艦ドナルド・クックは、
これは誘導ミサイル駆逐艦ですが、
シリアのタータス港に急速に接近しているそうです。
ここはこの地域のロシア海軍の物流基地です。
ドナルド・クックは、米国第六艦隊所属です。
この本部はイタリアのネイプルズにあります。
そして、このドナルド・クック駆逐艦は、
キプロスのラナカ港から発進し。。。
この島はシリアからはそう遠く無いところです。
レバノン、イスラエルの海岸からは。
地中海のですね。
駆逐艦はそこから発進し、
シリアに直進したんです。
ドナルド・クックには、トマホーク・クルーズミサイルがあり、
イージスミサイル防御システムもあります。
ミサイル迎撃のための。
この駆逐艦はロシア海軍港からわずか100キロのところなんです。
そして、これも確認できました、ロシアの軍用機が既にドナルド・クックの周りを回っていると。
複数回、既に
低空飛行をしているんです。
この駆逐艦の周りを少なくとも4回回っています。
ロシアメディアは。。。これは、心理学的攻撃ですね、船の乗組員に対する。
ロシア海軍港から離れるように促すものです。
そして、容赦はしないと示すものです。
私が思うに、この可能性は高いです、
もしもトマホーク・クルーズミサイルがシリアに向けて発射されれば、
ドナルド・クックからですね、
ロシアはこの船を沈めようとするでしょう。
ロシアはわかってます、米国がしようとしていることが非常に深刻であることを。

彼が言うには、トランプその他はこの事件が偽旗であることを知っているだろうと。つまり、単にシリアに攻め込むための言い訳に過ぎないのです。

戦争賛美の米国メディアとタッカー・カールソンのまともな疑問

そして、ちらっと見た限りでは米国メディアも、またぞろ懲りずに戦争鼓舞する報道のみを続けているようです。意外なこととしては、FOXのタッカー・カールソンはこれに疑問を呈しており。。。というよりも彼の疑問は、もっともなものなんですが、そういう疑問さえ許されない風潮に、米国のメディア状況はなってきています。

彼の疑問は、正常な思考能力がある者であれば、誰もが抱くはずのものです。

昨夜我々は明らかな疑問を呈しました、
戦争に行くなら、本当かどうか確信せねばと。
本当に毒ガス攻撃の背後にアサドがいるのかと。
これはアサドの擁護ではありませんよ、明らかな疑問です。
どうやって、攻撃の後すぐに最終的に知ったんでしょう?
米国人は誰も現場にいません。
そして、なぜアサドの理由は?
明らかに彼の利益に反するのに。

そうなんです、ほとんど勝利している東グータ地区で、なぜアサドは自国民を、わざわざ化学兵器を使って殺害したりするんでしょう?これは彼にとって利益どころか、むしろ窮地においやるものとわかりきったことであるのに。

これまでも、何度もこういった事件が起こってきました。そして、その被害規模とアサド政権のしわざであると報告していた元のソースといえば、メディアではなく、シリア人権監視団か、あるいはホワイト・ヘルメットという人権擁護・救護NGOなわけです。それ以外に誰も確認しておらず、事件が起こればすぐに彼らが「アサドのしわざ」と名指しし、それを主流派メディアが報道してきてきました。

これがさんざん起こっており、仮にすべてがアサド政権のしわざであって、その度に指弾されてきたとすれば、なぜ今回もアサドはわざわざ同じことをするのでしょう?

そして、カールソンの言うように、今回の攻撃についても、その直後になぜそれがアサドのしわざだとわかったのでしょうか?

彼はこう続けます。

ところで、この問題についてはさらにあります。
そもそも、シリアにおける戦争が米国にとって良いアイデアなんでしょうか?
どうして我々をより安全に、より幸福に、より豊かにするんでしょう?
これらは理性的な疑問に思えますよ。
事実、あなたの議員にも質問してみるべきです。
しかし、質問されてませんよね。
聞くべき最初の人を不快にするんです。
ミシシッピの共和党議員ロジャー・ウィッカーは、
何かしら我々がプーチンに同盟しているとさえほのめかすのです、質問しただけで。
他のネットワークにも答えは全くありません。
恥ずべきことです、彼が恥を感じないこと自体が。
他は単に我々を非難するだけです。
ワシントン・ポストのジェニファー・ルービンは、
「彼は正気じゃないわ」、私のことですよ。
「FOXはニュース組織ではないわ。それだけよ」
ノア・ロスマンは、この番組をこう言いました。
「薄められたロシアのプロパガンダ以外の何物でもない」と。
ニューヨークポストのセス・マンデルが批判を完璧に要約しましたよ。
「STFU」(クソを黙らせろ)
ところで、彼はジャーナリストです。何の説明もありません。
もちろん、クソを黙らせろが要点ですよ、このツイートの。
連中は、黙っていて欲しいわけです。
言われた通りにと、質問はするなと。
黙って従えと。
そうは行きませんよ、すみませんね。

もはや米メディア全体が戦争賛美体制であることが良くわかるエピソードです。

このまま行くと第三次世界大戦です

日本の政治状況は、安倍を追い出せるかどうかの正念場に差し掛かっていますが、今の世界情勢としては、このままでは米露直接対決の第三次世界大戦です。既にロシアのテレビでは、国民に核シェルターに持ち込むべきリストを報道しているそうです。

さらに、ロシアのテレビの討論会では、今後の戦争当事者としての苦悩がわかります(ロシア語ー>英語ー>日本語という字幕なのでかなりわかりにくくなってます)。


さて、日本のメディアにはこの状況に疑問を呈する者が出てくるのでしょうか?それがジャーナリストとしての使命です。「当局」の言いなり、垂れ流しのメディアに用はありません。タッカー・カールソンのようなマトモな人間が、果たして日本に存在するのでしょうか?

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