FISAメモ抄訳 その2

1)  クリストファー・スティールによって編纂された調査報告(スティール報告)は、民主党全国委員会(DNC)及びヒラリー・クリントン選対に代わって作られたものであるが、カーター・ペイジについてのFISA申請における重要部分を構成している。スティールは長きに渡るFBIの情報ソースであり、DNCとクリントン選対より16万ドル以上を支払われていた。これは法律事務所Perkins Coieとリサーチ事務所Fusion GPSを経由したものである。その目的はドナルド・トランプとロシアつながりについての名誉毀損情報収集である。

a) 2016/10の初期申請の際も、続く更新の際も、全く開示も言及していない。DNCやクリントンの役割、あるいはスティールの取り組みに資金提供したいかなる党や選挙運動にもである。スティール報告の政治的起源が、司法省及びFBI高官にわかっていたにもかかわらず。

b) 最初のFISA申請における注釈として、スティールは、ある名指しされた米国市民のために働いているとしていたが、Fusion GPS及びその社長グレン・シンプソンの名前はなかった。ここには、米国法律事務所(Perkins Coie)から金が出ており、それはDNCを代表していた(その当時、司法省は、政治的アクターがスティール報告に関わっていることを知っていたにもかかわらずである)。

2)カーター・ペイジへのFISA申請には、2016/9/23のYahooニュース記事も広範囲に引用されていた。これは、マイケル・イシコフによるもので、ペイジの2016/7のモスクワ旅行を取り上げていた。この記事はスティール報告を裏付けるものではない。なぜなら、これはスティール自身がYahooニュースにリークした情報を元にしたものだからである。ペイジへのFISA申請においては、不正確な評価を行っている。つまり、スティールが直接的にYahooニュ-スに情報をもたらしていないということだ。スティールは英国裁判所において認めている、彼がYahooニュースと~あるいは、複数の他のメディアと~会ったことをだ。これは2016/9のことであり、Fusion GPSの指示によるものである。Perkins Coieはスティールのメディアとのコンタクトがわかっていた、なぜなら、2016年のワシントンでのミィーティングについて、彼らが少なくとも一度はお膳立てしたからである。そこでは、スティール、Fusion GPSと共にこの問題が話し合われた。

 

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