スザンヌ・ハンフリーズ、ローマン・ビストリアニクの邦訳が出るというのは、非常に感慨深いことです。
ここに至るまでの経緯を書いてみます。
2013年頃のこと、たまたま見つけたYouTube動画で日航123便御巣鷹山墜落事件のウソを納得してしまった私は、いわゆる「陰謀論」に目覚め、次々にその手の情報を求めるようになりました。その一人が内海聡でした。彼は「ワクチンはすべてウソ、効かない、すべて毒」と言うのです。これにはびっくり仰天。今考えると一切何も知らず、効くもんだと信じ込んでいたからです。というか、医療に疑問を持ったことは無いですね。抗がん剤も効くもんだろうと思っていたし、それまでに親しい友人を二人ガンで亡くしていましたが、強度な洗脳により「抗がん剤が合わなかった」とかその程度の認識でした。
しかし、内海聡の言うこと、というか目についた彼の本の中には、それ以上の詳細な説明がなかったように思うんですね。ですから半信半疑です。いかなる理由でそんなことを言ってるのかわからない、かと言ってウソを言っているようにも思えない。
2014,5年頃は、陰謀論からスピリチュアル系に傾倒していきました。なぜそっち方面に走ったのか理由が思い出せません。ともあれ、読んだ中で最もおすすめできるのは「個人的現実の本質」です。ほかに「神との対話」、名前も覚えていないもろもろの本。同じ書籍の二種類の翻訳、「奇跡のコース」「奇跡講座」は二種類とも買いましたが、クリスチャン的素養が無いと難しく、読むのは諦めました。
しかし、自分には霊感など一切無いため、これらの話は本当なのか知りたかったわけです。そしてこれもたまたま見つけたんですが、トム・キャンベルという物理学者の動画の内容を激しく知りたくなり、そこから動画字幕を付け始めました。それまで、翻訳も字幕も経験なく、海外は旅行程度、外人の友人もなし、せいぜい大学や仕事でテクニカルな英語の文献を読む位です。
ともあれ、彼のやってたことは、物理学者の立場から「あの世」を証明するというものです。というか、この世が仮想現実だということですが。興味のある人は見てください。長いです。初期に挑戦したのが、金曜夜と土日全日のセミナーという長時間のものでした。
今思えば無茶なんですが、当時は聞き取りが全くできず、YouTubeの出してくる英語スクリプトを日本語に訳し、日本語にしてからやっと意味がわかるような状態でした。まぁ、それだけの熱意があったということです。
で、YouTubeの他の動画を見てみると、他にも面白そうなものが様々と。当時は今ほど検閲がひどくなく、その中にスザンヌ・ハンフリーズがあったわけです。これは、内海聡が中途半端に主張しているワクチンのウソを納得させてくれるんじゃないかと。これが2016年頃です。
で、ハンフリーズに字幕をつけてみると、納得も納得、大納得でした。しかし基本はとても単純です。あらゆる病気の死亡率グラフがありますが、これがどんどんと低下していき、低下しきったところで、ワクチンが登場しているのです。どのワクチンもほぼ同じです。死亡率が低下した原因は、生活環境の改善や栄養の改善であり、ワクチンとは無関係です。死亡率減少をワクチンのおかげにしているだけに過ぎないのです。
スザンヌ・ハンフリーズは、物理学の学位を得た後で、医大に行き、腎臓専門医となりました。高給だったと自分でも言っていますが、ある時自分の患者が急に腎臓を悪くし、時には死亡したのを不審に思い、追求をはじめると、ワクチン以外には考えられない。
その病院では、インフルワクチンを打ってない入院患者には必ず打たせることになっていたのです。しかも、承認もしていないのに彼女の名前で勝手に打たせていたと。
もともと頭のいい人ですから、仕事のかたわらワクチンの文献を読み漁り、当時唯一と言ってもいいくらいの反ワク医師であったシェリ・テンペニーに連絡。テンペニーは、現職の腎臓医からの連絡に飛び上がって喜んだそうです。
そしてハンフリーズは結局、病院経営側と、当然ながらもめ、高給を放棄して反ワクの道を進むことになったわけです。
ともあれ、これら動画に字幕をつけた私は、動画の存在を他にも知らせたかったのです。是非見てほしかったのです。既にTwitterもやってたかと思いますが、コロナ騒ぎが起こる以前はせいぜい100人とかその程度のものでした。誰も興味を示してくれないのです。
Facebook上で見つけた日本の反ワクチンと思しき組織にもメッセージを出しました、「こういう動画があるんですが、見ませんか?」と。まるで返答無しです。
そんなわけで、スザンヌ・ハンフリーズ他の動画は、ほとんど一人で見て悦に浸るためのものとなりさがっておりました。
私の字幕付け動画が人気を持ち出したのは、2017, 2018年のトランプ、特にQAnonをやり始めてからです。みなさん陰謀論が好きなんですよ。この当時は、一日中トランプの動向を海外メディアでおっかけていました。ですから、今現在のトランプ支持者、QAnonファンが全く何も知らないことも明確にわかります。トランプは、歴代戦争大統領と代わりがないし、QAnonはまるでウソですよ。はっきり言っておきますよ。何でこんなもんに未だに騙されるのかさっぱりわかりません。
こう言っても聞く耳持たない人が多いかと思いますが、私は、ほぼ仕事もせず、まる二年のあいだ、一日中海外情報漬けになってトランプを追っかけていたんです。陰謀論者の間で描かれるトランプの姿は現実のものじゃありません。それら陰謀論者の「商売のネタ」にすぎませんね。
ともあれ、2019年の初頭に「こりゃだめだ」と思い、トランプもQAnonも一切やめました。すると、視聴者数はだだ下がりです。ところが、私がやめたその後で出てきたのが、QArmyJapanFlynnのインチキ女のEriです。完全な詐欺師ですね。トランプ、QAnonの人気にあやかり詐欺ってるだけです。
私が批判すると、Eriのところから内部告発者も現れましたよ。記事にするには至りませんでしたが。ちなみに、Eriが出てきた当時は別の名前のグループQAnonなんちゃらでしたが、ドイツの「本部」と揉めて、その名前は剥奪されたんです。これも内部告発者に聞きました。
その後で、コロナ騒動が起きたわけですが、騒動の初期は仕事がモーレツに忙しく、何も見ることができず、本当にコロナがあると思ってました。マスクも買い、アルコールを買いに行くと売り切れなんてこともありました。
仕事が落ち着いたのが、2020/4初頭で、以前に字幕をつけたことのあるデビッド・アイクを見たわけです。彼はインチキだと言います。この当時は彼の言い分は面白いと思いつつも、完全に信じる気にはならなかったんですね。信じがたかったので、彼が言及していたアンドリュー・カウフマン、トーマス・コーワン、さらに、そこからドーン・レスター/デビッド・パーカーも見て、字幕をつけ、数日でわかりました。この騒動が完全にインチキであることが。
ともあれ、そんなこんなの動画を公表すると、その後は視聴者がどんどん増え、Twitterフォロワーもどんどん増えました。以前とは比較にならないほどの視聴数になったわけです。
で、コロナ関係だけではなく、他も見てくれていたようで、2021年の半ば頃ですが、今回の訳者の神瞳さんが、いつのまにか出版社と話をつけていて、スザンヌ・ハンフリーズ翻訳書を出す手はずを整えていたわけです。もちろん私の動画を見たからです。そこで日本人に知られていない本に気づき、是非出したいと思ったようです。
というわけで、2016年にスザンヌ・ハンフリーズを発見し、その本も発見しながら、長年かかって他の人の尽力でやっと出してくれることになったわけです。これはめでたい。
私の方は、2021年秋頃から始めたレスター/パーカーの本ですね。良く聞かれるんですよ、あの本は一体いつでるのかと。これを早く出したいものですが、先の本でさえ、訳者が昨年春頃に「夏には出る」と言っていながら、今頃ですからねぇ。。。
ともあれ、少なくとも私がハンフリーズに動画字幕をつけた当時に、いろんな人が見てくれていたら、もっと被害は少なくて済んだかもと考えてしまいます。内海聡はいましたが、私でさえ半信半疑だったし、一般人から見れば、特殊なオーディエンス向けのキ**イ医師としか見えませんからね。
ああ忘れていた、スザンヌ・ハンフリーズ専門チャンネルはここです。今見ると、結構間違いも多いですね。かなり初期のものなので。
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