トゥルシー・ギャバードとH.Res246決議

これは随分前の話になるんですが、ギャバードが、ある決議に賛成したと言って話題になっていたわけです。シリアンガールは「結局、イスラエルの言うがままじゃない」と言っていたし、ポール・クレイグ・ロバーツも同様の感想だったようですね。

まず、H.Res246とは何かと言えば、これのようです。

H.Res.246 – Opposing efforts to delegitimize the State of Israel and the Global Boycott, Divestment, and Sanctions Movement targeting Israel.

要するに、イスラエルに反対するBDSという運動がありまして、その運動を非難する決議なわけですね。で、「これに賛成するということは、イスラエルの子分だろお前」というわけです。ちなみにこれは決議であって、法律じゃありません。

シリアンガールの言い分は探し出せませんが、ポール・クレイグ・ロバーツについてはこちらですね。

トゥルシー・ギャバードよ。安らかに眠れ。

これを訳した「マスコミに載らない海外記事」さんも、「本当のようだ、がっかりした」といった感想のようです。で、リンク先を見てみると、オカシオ・コルテス、イルハン・オマール(共に民主党)は反対してるんです。

これについてのギャバードの説明が以下です。

何人かの方がメッセージをくれました、SNSへの投稿もです。
もっと情報をと。
なぜ私が最近の決議に投票したかです、
BDSに関するものです。
ですから、
少々の背景をお話ししたいのです、
それと私の修正第一条(言論の自由)へのコミットをです。
我が国において、これ以上の基本的なものはありません、
我々の憲法に記された権利と自由以上のものは。
私はこれらの自由を守るために戦いました、兵士として議員として。
ですから、それが理由で非憲法的な法制定には反対するでしょう、S1のような。
この法は、言論の自由を制限するものです。
BDS運動に参加した者に対する罰則を課すことによってです。
だから、H.Res-496のコスポンサーになったのです。
我々の言論の自由を確認するためです。
そして、いかなる理念にも反対したりボイコットする権利です。
それとまた、反対を宣言することです、
[00:01:00]——————————
これらの基本的な修正第一条を制限しようとする法制定にです。
さて、私はH.Res-246に投票(賛成)しましたが、それは、
二カ国間の解決を支持するからです。
それが提供するのです、イスラエルとパレスチナ双方の存在する権利をです。
その人民が平和と安全のうちに生きるためのものです。
私は信じません、BDSがそれを達成するものだとは。
しかし、私は守り続けるでしょう、
その言論の自由を行使する人達を、
何の法的な脅威も無しにです。
さて、H.Res-246は、いかなる意味でも、
我々の修正第一条の権利を制限したり妨害するものではありません。
事実としては、これは、すべての米国民の言論の自由の行使を確認するものなのです、
米国外交ポリシーに賛成であれ、反対であれ。
そしてまた、イスラエルとパレスチナの人々が
安全で独立した状態、
恐れや暴力の無い状態でです。
そして互いに認め合うことです。
[00:02:00]——————————
我々の政府に行動に抗議する権利というのは、本質的なものです,
もし米国が本当に自由な社会であるならば。
ですから、我々の政府のなす、様々な政治的位置や選択に不同意であろうが、
我々全員が同意するのです、
全米国民がもつべきであると、これらの不同意の存在が知られ、
その見方による抗議が平和的に行われることをです。

ギャバードの言い分としては、こんなところですかね。

  • 言論の自由を侵害するいかなる法にも反対する
  • が、H.Res246はそうではなく、二国間での解決を支持するものである。
  • イスラエルとパレスチナ双方は平和に存在する権利がある。
  • が、BDS運動がそれを達成するとは思わない。

うーん、個人的には少々甘いような気がしますが。。。イスラエルという世界一の邪悪国家は、話し合いで何とかなる連中ではありませんからね。

とりあえず、そんなとこでした。

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