Twitterでクマ先生という方が素晴らしい童話を書いていたので、こちらに転載させていただきます。「、。」や改行を加えています。
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ある日、村長さんが「得体のしれない怪物がやってくる。みんな洞窟に逃げろ」と言いました。
みんなは、慌てて洞窟に逃げ隠れました。
みんなが怯えるなか、勇気ある若者が村の様子を見に行くと、怪物ではなく、時々やってくる野生動物が畑や村を荒らしているのを目撃しました。
若者は必死に、自分達で対処できると説明しました。
しかし、村長さんは「その動物達に混じって怪物もいるかもしれないから、隠れてろ」と、みなに言い聞かせ、すっかり怯えた村人達は、それに従いました。
それから数日が経ち、洞窟内の食料も尽き、しびれを切らした村人達が外に出てみると、若者が言った通り、野生動物がいるだけでした。
しかし、村はすっかり荒らされ、畑の作物は、ほとんど食べられていました。 その後、多くの村人は飢えによって死に絶え、廃村となってしまいました。
村長はというと、その村の土地を欲しがっていた豪族に目の眩むような金銀をもらっていましたとさ。
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