藤井厳喜の「太平洋戦争の大嘘」について2

※この話しには続きがあります。藤井厳喜先生の大嘘をどうぞ。

以前に書いた藤井厳喜の「太平洋戦争の大嘘」についてが、なぜかこのブログ一番の人気記事になっているんですが、非常に不本意です。こんなゴミみたいな本について皆さん知りたいと思い、わざわざ検索してくるのかと思うと本当にがっかりします。

しかし、こういう話題が初めてであれば読んで損は無いですよ。ダイレクト出版さんは「今なら送料だけ」といって大サービスしてくれます。しかし、同梱されるセミナーチラシ(DVDだったかな?)は数万円です。私は買いませんけど。

さらにダイレクト出版さんから本を買ったりすると、毎月のようにThe Response Magazineという小冊子が送られてきます。ほとんどはゴミ箱に直行ですが、今号には「太平洋戦争の大嘘」と銘打って藤井厳喜氏の投稿がありました。これは4ページ程度のものです。

これを読んで大きな違和感を感じたんですが、その前に、以前にも書いたように、私の立場としてはジェームズ・パーロフの言うことが正しいという前提で物を書いてます。その根拠は何もありません。単に「この人の言うことは信用できそうだ」という直感でしかありません。まぁ、人間そういうものでしょう。自分ですべて調べるわけにもいきませんからね。

「ソースは何だ?」とか「権威があるのか?」という疑問を持つ方がいるかと思いますが、「太平洋戦争の大嘘」に目を付けられた方であれば、教育、メディア、政治家等など、この社会で権威とされるものがウソだらけだということは既にお気づきでしょう。しかし、それに異論を唱える者が必ずしも正しいとは限りません。さらに「大勢で同じような異論を唱えている場合」には、誰かから指示されている可能性があります。これは右だろうが左だろうが同じです。

もし、「このグループの人がみんな、☓☓は☓☓だと言ってる」などと信じ込むようなことがあれば、それは同じ間違いを犯している可能性があります。

一切合切がウソなのですし、異なる意見の方でさえウソではない保証などありません。誰も保証してくれません。自分の眼力を信じるほか無いのです。

藤井厳喜氏についても、ある種今流行している特定の権威的立場にあやかって名前を売りこもうとしている印象は否めません。これは三橋貴明氏についても同様に感じることは以前に書きました。

反日プロパガンダの誤り

藤井氏は、朝日・毎日・中国・韓国などの反日プロパガンダなるものと、米国が参戦する当時の反日プロパガンダをあたかも同列のように論じているのですが、明らかな間違いです。

というよりも、反日プロパガンダなるものを行う「理由」を中心に論ずるべきであるのに、ほとんどその現象面「反日プロパガンダがされている」にしか言及されないため、現象としては同じであり、同列に扱ってしまうという間違いを犯しています。

それぞれの「理由」をきちんと追求・説明しない理由は何でしょうか?「理由」がわかってしまえば、同じものではないからです。同じものでなければ、現在「韓国がぁ」「中国がぁ」と喧伝するネトウヨの方々にアピールできませんし、本も売れなくなります。

何か行われる場合、そこには必ず動機があります。動機を見ずに現象面だけを見ても本質は決して見えてきません。

さて、米国の場合、反日プロパガンダを行ったのは事実でしょうけど、別に日本でなくてもよかったんですよ。ルーズベルトの目的は、厭戦気分の米国民の気持ちを戦争参加に向けるのことだったんです。

平和主義の装いのルーズベルトとしては、「敵から攻撃されたからやむなく戦争参加せざるを得なくなった」というポーズが必要であり、何らかの敵から攻撃を受けることを待望していたわけです。つまり、ルーズベルトとその下の御用メディアの目的は、敵を貶めることではなく、自国民に対し戦争賛成させることであって、相手は誰でも良かったんです

「敵からこんなひどい攻撃をされた」と言えば、米国民も納得しますからね。そこで最初に目を付けたのはドイツです。日本じゃありません。ドイツのUボートを追いかけ回して機雷を落としてみたりしたんですが、彼らは反撃してこなかったわけです。仕方なく、今度は日本に目を付けたってわけです。

反日プロパガンダなるものは、こういう動機があって作られるものです。ここんとこ間違えないようにしてくださいね。

「反日プロパガンダ」プロパガンダの目的

しかし、私が思うに、こういった「反日プロパガンダがまん延している」というプロパガンダの目的に思いをはせざるをえません。

これは鏡に写したように同じことなんです。ルーズベルトが敵の存在を必要としたように、日本にいる誰かさんにとっても、敵が必要なんですね。

その敵というのが、やたらと日本に対して敵意を持ち、日本を貶め、隙きあらば何かをしかねないという危機感、そういったものを煽り立てるわけですね。

この目的を考えねばなりません。すべては理由があって行われているんです。

私の現在の思うところの目的というのは、日本国内の失政から目をそらさせるということです。おそらくは中国や韓国の反日プロパガンダなるものも同じような目的でしょう。連中はそれを利用するわけです。そして、逆にそのことを利用して日本も同じことしてるんですよ。

長年にわたって疑問に思うところは、なぜこういった国々の勝手な言い分(であるとすればですが)に、いちいち反応して憤りを煽るんですかね?

まるで大人の態度ではありません。なぜいつまでもこんな子どもじみたマネしかできないのでしょう?それも目的があるからですよ。その目的は何でしょう?

なぜ反シリアプロパガンダは論じられないのか?

さて、世界的に見て、今現在最もホットで実害のあるウソ、プロパガンダと言えば、シリアに関するものでしょうね。このプロパガンダのために大勢の人が現在進行形で実際に死んでいるわけですから、この種のプロパガンダに反対する者であれば、これに反対し、声を上げねば本物とは言えないでしょう。

「反日プロパガンダ」を喧伝する人達はこのプロパガンダを暴き、シリアを救えという声を上げているでしょうか?

いいえ

結局のところ、彼らは真実を追求するつもりなどどこにも無いのです。単に「受けそうな」ネタを探し、それに使えそうな資料を参照するだけなのです。

シリア関連の字幕付動画はこちらです。

 

 

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