マレーシア・マハティールが金本位制議論を点火

例によってRTが報道していてくれたおかげで知ることができました。このチャンネルが無ければ、本当に何が起こってるのかさっぱりわかりません。

そして、「アジアの未来」の話自体も全く知りませんでしたが、マハティールやドゥテルテが日本に来てたんですね。読売には出ていなかったと思いますが、それもそのはず、主催が日経だからでしょう。

各国要人が来ているのに、ライバル会社の主催なので、全く報道しないという子供じみた行為を平気で行うのが偽新聞読売です(他も同じでしょうけど)。

第25回国際交流会議 アジアの未来|新たな秩序の模索 – 混沌を越えて

で、マハティールが金本位制の東アジア共通通貨を提案した話というのが、いくら探しても(日本語では)報道されていないんです。以下のロイターの記事しか見つかりませんでした。

マレーシア首相、東アジア共通通貨を提唱 金に連動 

この記事はRTの印象とは少々違いますね、マハティールは貿易決済用の通貨として金本位の共通通貨を使おうと提案したというものです。

 [クアラルンプール 30日 ロイター] – マレーシアのマハティール首相は30日、日本経済新聞社主催の国際交流会議「アジアの未来」で講演し、金価格に連動する東アジアの共通通貨構想を発表した。共通通貨は貿易取引の決済に利用し、国内取引には使用しないとしている

マハティール首相は「極東で協力を望むなら、共通の取引通貨から始めるべきた。共通通貨は、国内で使用される通貨でなく、貿易取引決済のための通貨だ」と述べた。

さらに「この通貨は金に基づくべきだ。金ははるかに安定しているからだ」と述べ、現在の為替制度のもとで、アジアの通貨は外部要因の影響を受け、操作されていると指摘した。どのように操作されているかについては説明はなかった

マハティール首相はかなり以前から通貨取引を批判し続けており、アジア通貨を大量に売ったジョージ・ソロス氏を批判したことで知られる

面白い話ですね。日経自身も含めて、日本の奴隷メディア達が報道しない理由が良くわかります。

で、最初のRTの報道が引用していた記事が以下です。

Malaysia’s Mahathir rekindles gold standard debate


マレーシアのリーダーがゴールドにペグされた共通通貨を東アジアの貿易に使うことを提案した。専門家によれば、ゴールド標準に戻ることは、言うよりも容易ではないと。特に、その動機が経済よりも政治の場合にはだ。

マレーシア首相マハティールが示唆した、東アジアはゴールドに裏打ちされた共通通貨を考慮すべきであると。そして、現在の海外取引システムは米ドルに結びついており、操作される傾向があるとした。

マレーシアのリーダーが言うには、この通貨は地域の貿易に使われ、国内取引向けでは無いという。

「極東が協力する場合、我々は共通取引通貨から始めねばならない。これは国内では使われず、貿易決済の目的に使われるものだ」、東京における「アジアの未来」カンファレンスにおいて彼はそう言った。

「今現在我々は米ドルに依存しているが、しかし米ドルはまた不安定である。従って我々の提案する通貨はゴールドに基づかねばならない。なぜなら、ゴールドははるかに安定しているからだ」と彼は言う。

マハティールの示唆は、ちょうどトランプ政権がマレーシアを名指しした数日後である。つまり、通貨操作者の可能性として「厳重な検査」が必要な9カ国の一つとしてだ。

「マハティールのこの呼びかけ、ゴールドに裏打ちされた支払いシステムというのは、より思慮深く誠実なものである、同様の示唆に比較すれば。これは経済的というよりもより政治的である」と、エイドリアン・アッシュ、投資会社Bullion Vaultのリサーチディレクターが語った。「彼は通貨をゴールドにペグするという考えを提起した、ドルではなく。これは彼が1990年代のアジア危機からマレーシアを救ったようにだ。そして、米覇権への挑戦である」

アッシュが指摘するには、現在のマレーシアの安定経済では、差し迫った経済的理由はないのである、マレーシア通貨や他の東アジアの通貨の信頼性を増強しようという試みには。

通貨をゴールドにペグすることは、その通貨の信頼性を増強する、つまり政府は不可能になるので、その負債を排除して単純に金を刷ることがである。なぜなら、通貨や負債とは異なり、ゴールドは意思によって作り出せず、破壊もできないからだとアッシュは言う。

(続く)

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