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この言葉の概念が良くわからなかったんですね。英語ではPied Piperというのですが、もともとの童話の「ハーメルンの笛吹き」の話とは以下のようなものです。
ハーメルンという町があり、ネズミの被害に悩まされていた。ある時、男がやってきて「退治するから金払え」と言う。町民が了解すると、男は笛を吹いてネズミを集め、川に誘導して溺死させた。
ところが、町民は払いを拒む。すると男は、笛を吹いて子供達を集め、どこかに連れていき、二度と戻らなかった。
という話のようです。ただ、このヒラリー及びQAnonの話は前段のネズミの被害は全然関係ありません。「笛を吹いて人を集め、あらぬところに連れて行ってしまう」という概念らしいですね。
ヒラリーによる「ハーメルンの笛吹き」
日本ではあまりこの概念は流行ってないようなのですが、英語圏ではおなじみの概念なんですかね?ともあれ、最初に知ったのは、Joe M氏の以下の動画です。
テレビでなじみの億万長者ドナルド・J・トランプは、予想に反して、共和党大統領候補者としての非公式指名を受けた。
そのニュースに喜んだのは、トランプ自身よりも、他でもない、民主党全国委員会と、その候補者ヒラリー・ロドハム・クリントンだった。
連中のいわゆる、「ハーメルンの笛吹き」はうまくいったのだ。
トランプのキャンペーンは満員で情熱的だ。そして、このありそうもない候補者が勝ちつつあった。
クリントン、民主党全国委員会、オバマ、その代弁者達はパニックになり始めた。初めて自らの間違いに気がついたのだ。「ハーメルンの笛吹き」候補を下支えしたことを。
具体的にヒラリー側が何をしたのか、この説が正しいのか、この動画からは不明なのですが、ともあれ、ヒラリーとしては、他の共和党の強敵候補に勝つために、「ありそうもない」候補者であるドナルド・トランプを支えたと主張しています。そして、共和党員をあらぬ方向に連れて行こうとしたわけです。
ところが、まんまと連れていったと思いきや、この候補が自分を負かすなどという思いもよらない事態になったと主張しているわけですね。
QAnonによる「ハーメルンの笛吹き」
極めて皮肉なことに、このような解説をしているJoe M氏も「ハーメルンの笛吹き」にまんまとやられることになってしまったわけです。
QAnonはディープステートの心理作戦であるで紹介したように、この説が正しいとすれば、QAnonもまた「ハーメルンの笛吹き」であり、ディープステートにとって最大の強敵である「ディープステートに敵対する一般大衆」を、あらぬところに連れていくための仕掛けというわけです。
これは当然ですね、トランプはディープステートを打倒すると主張し、支持者もそのつもりなわけですから、これに対してディープステートが指をくわえて黙っているわけは無いわけです。ですから、連中の方策としてはいずれかです。
- (もしトランプが本物であるとすれば)トランプを暗殺する、もしくは、あらゆる方法で手足を縛る
- (もしトランプが偽物であるとすれば)大衆がトランプの行動を支持するように「あらぬところに連れて行く」
ということになりますね。そして、私の現在の見方は後者ということになります。QAnonはそのための道具です。
日本の陰謀論者による「ハーメルンの笛吹き」
これは同様のものが日本の陰謀論者の皆さんにも見られます。
例えば、どこかで誰かしらが逮捕されると、すぐに何の根拠もなく「トランプ番長による粛清!」などと叫ぶ人とか、あるいはトランプ、ポンペオ、ボルトンがおかしなことをしていても「そういうフリをしているだけであって、実際には大丈夫なんだ」みたいなことを言い、トランプを支持させようとしている人とかですね。
ここを読んでる方、これが完全に間違っていることわかりませんか?
何度も繰り返しますが、仮にそうであったとしても(もちろん連中の言うことは一切合切何の根拠も無い妄想の類でしか無いのですが)、「トランプを非難しないでいい」理由にはならないのです。
裏事情がどうであれ、トランプが行っていることは批判されてしかるべきものです。これを何とかかんとかやらせずに、トランプを支持させ続けることが「ハーメルンの笛吹き」のお仕事であり、まさにそれがQAnonです。
コメント
私の現在の見方は後者ということになります~だがどうかな?。300人委員会とは同じだが、ヤノッチは逆。
私はヤノッチ派だ。どうみてもあのヒラリーやオバマと、トランプは同一視できない。それよれ字幕大王さん、DSに乗っ取られたか買収されたのでは?、できれば買収?されるまでの経過をありのままにアップしてくれた方がおもしろい。あなたにできるかな~。