制作理由
これまで、丈夫なプラスチック障子紙を使ったロールプラカードを制作してきたのですが、さすがに「飽きた」という声が出てきたので、新たなロールプラカード(巻物式プラカード)を制作してみました。
「飽きた」理由としては、
- 白黒もしくは、あってもわずかなカラーバリエーションしかない
- 文言を手書きするため、文字数が多いと面倒で、つい短い文言になってしまう。また、当然ながら複雑な絵や図形等は不可能。
この一方で、一般的な「カラーのプラカード」というのは、どんな表現でも可能になるのですが、
- 紙に印字するため、台紙に貼り付けるなど、補強の必要がある。
- 台紙は一般にパネルを使うため、巻物式にはならず、移動時にかさばる
という難点があげられると思います。
新ロールプラカード概要
そこで、一般的なカラープラカードの表現で、巻物式の持ち運びやすさを兼ね備えたものを作ってみます。作り方の概要としては、
- 複数のプラカードのデザインを一つの「のぼり旗」として注文する
- この「のぼり旗」をプラカードごとに切断する
- 切断したプラカードに棒をつける
というものです。完成品はこちらです。一度に6本作ります。
ジャンボのぼり旗の注文
今回使用したのは、以下ですね。
横90cm×縦270cmの縦長の「のぼり旗」です。なお、「チチ」と呼ばれる棒を通す輪っか(上側と左側にある)は不要なので注文時オプションでOFFにします。
この縦長のジャンボサイズののぼり旗を縦方向に6分割し、横90cm×縦45cmのプラカードを6つ作るわけです。
Inkscapeによる原稿データと入稿に使用したPNG画像がこちらにあります。
これらのPNG画像を作成しておき、先の「ジャンボのぼり」の注文において、「WEB上でデザイン制作プランで注文する」を選択します。あとは、デザイン編集画面でPNG画像を貼り付けて行くだけです。
これを注文します。3000円弱ですね。もちろん、複数枚でも送料は変わらないのでしょうから、一度にもっとたくさん頼んだ方が得です。
品番 商品名 数量 単価 ■Ds900_2700-pic 【のぼりデザイン】オリジナルのぼり旗作成 ジャンボのぼり 900mm×2700mm 1 \1,958 チチ取り付け位置: チチ無し希望 生地: テトロンポンジ 納期: 4 添付1: 20210329-2097023-606132851f8e4.jpeg ******************************************************* 小計 1,958円(税込み) 送料 968円 手数料 0円
プラカードへの加工
できあがってきました。かなりでかいです。
これを6枚にカットするんですが、カッターや普通のハサミでは難しいです。裁ちバサミを導入しました。
どうしてもホツレは出てしまいますが、とりあえず気にしません。–> やはりこれは必ず処理しとかないといけません。後述します。
あとは、旧ロールプラカードと同様に、棒にホットグルーガンでつけます。こんなやつです。
この時の注意としては、プラスチック障子紙とは異なり、非常に薄い生地なので、簡単にタルミが出てきてしまいます。タルミが出ないように、伸ばしながらつけていった方が良いです。
ホツレの具合はこんなもんです。ひどくなるようであれば、やはりホットグルーガンか接着剤で固めてしまえば良いと思います。–>次節で説明します。
ホツレの処理
布を裁断した後のホツレは処理しとかないと、どんどんホツレがひどくなるようです。どうしようかと思ったのですが、原理的には簡単でした。
この布は、テトロンポンジといってポリエステル100%なんですね。ですから、熱に非常に弱いです。これを利用して、少々溶かしてやればいいわけです。
最初はホットグルーガンの熱を利用して端を少し溶かしてみました。布の切り口にヘッド部分を押し当てて溶かしてやるわけです。
しかし、温度が低すぎて作業効率が悪いですね。次に、普通のハンダゴテを使ってみました。これだと効率は良いのですが、温度が高すぎてやり方によっては端が凸凹になってしまいます。
が、これをしておけば、ホツレがなくなり安心して使えます。どうやって適切にやるか、今後の課題です。何かしら温度を自由に設定できる「コテ」があればベストなんですが。
棒を変更予定
旧ロールプラカードのプラスチック障子紙では感じなかったことが、今回わかりました。それは、「棒が太すぎる」ということです。ホームセンターで販売されている棒の中の最も細いものなのですが、プラカードの材質のペラペラさに比べると明らかに過剰ですし、むしろ棒自体の重みが、持ち運びの障害のように思えてきました。
より軽量にするためには、何かしらストローのような細さのプラスチック製の棒で良いものと思われます。その方が安いでしょうし。
今回の制作費としては、プラカード2,926円+支持棒が862円=3,788円です。
※60cm棒を12本買うのではなく、180cm棒を4本買って切断した方が安く済みます。
実戦配備
2021/4/10に池袋で実戦配備されました。
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