RT(ロシア・トゥデイ)製作のドキュメンタリーです。シリアのラッカには2011年からISISが進出し始め、2014年に完全支配し、ISISの事実上の首都となってしまいました。その後、シリア軍等が反撃を始め、2016年に完全包囲、今年にほとんどを取り戻すも、今も戦闘が続いているようです。
このドキュメンタリーは、取り戻す過程なのですが、映画のような派手な戦闘シーンなどはありません。ほとんどは戦士や医師達、ISISから逃げてきた女性・男性の日常とインタビューで構成されています。戦争というには、かなり淡々とした印象ですね。ただ、若干残酷なシーンはあります。戦争映画に比較すれば何とも無いのですが、本物だと思うと少々恐ろしいですね。
最も印象に残ったのは、看護師の男性が、「昔のように一つの国に戻したい」「俺たちは若い頃に戻りたいなどと言わない最初の世代だ」などと言うところです。また、ヨーロッパから自ら進んで戦闘に参加している女性と男性の話も良いですね。二人共何らかのインスピレーションを感じて自ら来たということです。
最後に断り書きが出ます。この映画に出てくる何人かが、今年の6月から9月の間に亡くなったということです。
なお、雑音が多すぎて全く聞き取れないところや、英語には聞こえない箇所が多々あり、その部分の字幕はありません。
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