現代医学が風邪を治せない理由

2020年8月16日

ドーン・レスターによる記事です。

Why Modern Medicine Cannot Cure the Common Cold

 

 

「治癒(cure)」という言葉は「治る、または良くする」ことを意味する また、健康を取り戻すために使用する物質も指す。 しかし、我々の本で説明するように、本当にあなたを病気にするのは何だろう? あなたが病気について知ってると思うすべてが間違っている理由は何だろう?医学界は、ほぼ病気の「治癒(ちゆ)」ではなく、「治療(ちりょう)」にのみ言及する。これは特に「慢性疾患」の場合であり、事実上すべてを医学界は「不治の病」と表現している。

医学界で採用される慣行としては、主に緩和療法の「治癒せずに緩和する」ことを意味する対策が含まれる。しかし、健康への完全な回復を達成できないという失敗が、誇りに思うべき状況と見なされるのだ。2010年の「Modern Medicine: Towards Prevention, Cure, Well-being and Longevity」という記事では言う。

現代医学は、ほとんどが緩和的であり、むしろそれを誇りにしている

この記事では、これが満足の行く状況ではないことを示唆しており、「制御/緩和パラダイムから予防/治療パラダイムへの移行」という見出しの下で次のようにコメントしている。

推進力と集中力が、制御/緩和から治癒と予防へとシフトする必要がある。 最終的な目標としては、幸福を伴う長寿であり、病気からの解放は非常に重要な要素だ。 大きな研究資金によって、これらの努力をガイドしなければならない、我々が現代の「緩和」医学の大きな改良を無視していなくともだ。

問題を解決するには、根本原因が特定され、対処または除去される必要がある。 これは、他のあらゆる種類の問題と同様に「健康問題」にも当てはまる。

残念ながら、「現代医学」のシステムにおいて、医学界は決して「健康問題」を解決できないだろうし、いかなる真の「治癒と予防」も達成することができない。なぜなら、研究を含む彼らの実践というのは、病気、薬、人体に関する誤った理論に基づいているからだ。これは、 ヴォルテールによる言葉で雄弁に示される。

医師とは、その知識があまり無い薬を、それ以上にわからない病気を治すために、何一つわからない人間というものに処方する者である

ヴォルテールの言葉は、21世紀には当てはまらないと考えるかもしれない。なぜなら、「現代医学」は彼が生きた時代から大幅に改善されているためだ。 しかし、そうではない。彼の言葉は現代にも当てはまり、例によって最もよく示される。最も適切な例として使用するのは、「風邪」と呼ばれる「病気」である。これは、NIH(米国立衛生研究所)ウェブサイトの「Common Colds:Overview」に記載されている。概要としては、

「一般的な風邪」という用語には、上気道感染で起こされる様々な症状が含まれる。風邪は通常、完全に発症するまで数日かかる。典型的症状としては、鼻詰まり、鼻水、くしゃみ、席、喉の痛み等がある。風邪には、軽度の発熱、脱力感、頭痛、関節の痛みが伴うこともある。

「風邪」はすべての人に影響を与え、このページに記述されるように、頻繁に発生すると考えられている。

風邪は非常に一般的で、特に子供ではそうだ。子供が学校、保育園、幼稚園で年間6から10回風邪をひくのはごく普通のことである。大人は平均して年に2から4回の風邪をひき、ほとんどが寒い季節である。

 

「一般的な風邪」は「ウイルス性」の病気であり、様々な種類のウイルスによって起こされる可能性があると主張されている。「風邪~症状と原因」と題されたメイヨー・クリニック(米有数の総合病院)のウェブページではこう説明する。

多くの種類のウイルスが風邪を起こす可能性があるが、テラノウイルスが最も一般的な犯人である。

関与すると主張される他のウイルスとしては、「Common Colds:Protect Yourself and Others」というCDCのウェブページにリストされている。

風邪を起こす可能性のある他のウイルスとしては、呼吸器合胞体ウイルス、ヒトパラインフルエンザウイルス、アデノウイルス、ヒトコロナウイルス、およびヒトメタニューモウイルスが含まれる。

この声明は、現在の「パンデミック」に関連して特に重要だ。これは「危険な」コロナウイルスによって起こされると主張される。この「ウイルス」のファミリーは「普通の風邪」に関連しているする事実にも関わらずだ。

特に注目すべきは、「一般的な風邪」のケースは、ウイルスが原因といっても、それを裏付ける証拠がないことだ。「風邪」のいかなるケースも、どのファミリーに属していると言われようが、いかなるウイルスによっても引き起こされる。このページが認めるように、「風邪」と診断された人々の「ウイルス」の存在を確認する検査が実施されることはめったにない。

一般的な風邪のほとんどの人は、その徴候と症状によって診断されうる

この意味としては、疑わしい病原体の存在の証拠がなくとも、人が「普通の風邪」に罹患していると診断できることを意味する。

我々の本で詳細に説明するように、「風邪」を含め、ウイルスが疾患の原因であることを証明する科学的証拠はかつてなく、存在しないことを強調することが最も重要だ。 上述のように、問題解決には、その原因に対処するか、取り除く必要がある。間違った原因因子への信念の固執が、医学界が普通の風邪を決して「治す」ことは無い理由である。 メイヨークリニックのウェブページ「風邪薬:効果のあるもの、効果のないもの、害のないもの」で示されているように、認められた事実としては、

風邪を治せるものは無い

「治療法」は無いが、医学界は「薬」が役立つと信じる。CDCのウェブページ「How To Feel Better」が示すように、

市販薬は症状を緩和するのに役立つかもしれないが、風邪を早く解消することは無い

一般に、「疾患」は身体を攻撃し、関連する症状を引き起こす実体であると考えられている。これが導く結論としては、症状の停止が望まれるということだ。なぜなら、それは病気が打倒されたことを意味し、「薬」が「効く」と主張される理由だが、これらはすべて病気、薬、人体についての誤った考えに基づいている。

 

医学界が公布する考えに反し、人体は「病気」に襲われる機械でも化学物質の袋でも無い。 そうではなく、これは自己治癒する莫大な能力を持っている驚くべき自己調節生物である。 「疾患」に関連する症状というのは、毒素を排出し、損傷を修復し、健康を回復しようとする身体の努力を表している。 我々の本で詳細に説明するように、身体だけがそれ自体を癒せるのだ。

風邪は「急性疾患」と見なされる。 これは、発熱、くしゃみ、咳、嘔吐、下痢などの自己制限症状を伴う短期間の状態を説明するために使用される用語である。これらはすべて、有害物質に対する身体の反応と影響を明確に示す。 これらを追放するその努力をハーバート・シェルトンが、その著書「Hygienic System Vol VI: Orthopathy」で強調している。

一般に信じられているように、「風邪」にかかるということは無いし、それが我々を捕えることも無い。何かにかかるのではなく、何かを除去するのである。

さらに彼は「Natural Hygiene:Man’s Pristine Way of Life」で「急性疾患」という用語の指す意味を説明する。

生きる組織または器官の、一部またはすべてにおける生命活動であり、有害な物質や影響に抵抗して追い出すこと、および損傷を修復すること

ジョン・ティルデン医学博士もまた、「Toxemia Explained」という本で「風邪」について述べている。

除去が鼻の粘膜を介して行われる場合、それが風邪と呼ばれる、つまり鼻カタルである。

ハーバートシェルトンが「Orthopathy」で説明するように、これらの試みはその進行が許されれば成功するだろう。

風邪が放っておかれ、抑制も干渉もされないなら、その持続期間は短くなり、その過程でより定期的になり、システムが改善された状態のままになり、発症頻度は低くなる

「一般的な風邪」に関連する症状は、「代理的な」プロセスによる毒素の排除を示している。これが通常の排泄経路を支援する。つまり、主には排尿と排便である。身体が「有害物質」を排出してしまうと、「症状」と呼ばれる生命活動が鎮まり、身体がさらなる解毒を行う必要があるまで停止する。ただし、症状の停止は、全有害物質の完全排除を意味すると解釈するべきではないので注意が必要だ。これは、毒素への曝露が最小限に抑えられ、体が通常の経路で曝露した毒素を排除する人々にのみ当てはまる。鼻の粘膜を介して毒素を排出する代償的な除去プロセスを必要とするのではない人だ。

一方、風邪が「単独で」でなく「薬」の使用によって症状が抑制される場合、ティルデン博士が説明するよう、これらの急性状態がはるかに深刻な慢性状態に発展する可能性がある。

すべての慢性疾患は、中毒症と中毒の危機から始まる。危機は、有機的な変化が起こるまで繰り返される。一連の症状は、風邪やカタルからブライト病、結核、癌、梅毒、運動失調、その他のいわゆる疾患にまで及ぶ。 すべて、最初から最後まで、中毒症の危機の累積的な影響の症状である。

 

「風邪」に関連する症状の最も適切で効果的な「治療」は、ライフサイエンス医療システムのT.C.フライによって説明されている。

風邪は、代償的な排除のプロセスである。 「普通の風邪」については、子供を寝かしつけ、おそらく熱がない場合はオレンジジュースを除き、すべての食事を止め、保温する必要がある。 いわゆる急性疾患の治療としてはこれがすべてである。休息、空腹、暖かさだ。 子供をこのように扱えば、風邪が長続きすることはない。

もちろん同じことが成人にも当てはまり、驚くべきことに、メイヨークリニックのウェブページ「風邪薬」というアドバイスの一部でもある。何が効果的で、効果的でなく、害を与えないかである。

身体が癒えるためには休息を必要とする

悲しいことに、これは人々が従わない医学界の推奨事項の1つである。しかし、風邪からの「回復」において人々に大きな利益をもたらす数少ない推奨事項の1つである。

医学界が普通の風邪を「治す」ことができないのは明らかだ。 主な理由は、これがこの「疾患」への完全に間違ったアプローチだからだ。ハーバート・シェルトンが、Natural Hygieneで簡潔に説明しているように、

「風邪の治療法はない」ことは至る所で認められている。 「インフルエンザの治療法はない」ことも認められている。 実際、治療法がないことが認められている非常に多くの一般的な疾患があり、治療と治療法の全体の概念が誤っていると世界が認識するのに、どれくらいの時間がかかるか疑問に思うようになる。

人間の体は驚くべき自己制御、自己修復の生物であり、常に「健康」の状態に到達し、それを維持しようとする。 ハーバート・シェルトンが説明するように、毒素を追い出し、損傷を修復し、健康を回復するために必要で重要な行動は、生涯続く継続的なプロセスだ。

蓄積された毒素を追い出すためのシステムの闘争は、生物が生きている限り続く

体内に蓄積された毒素のレベルが低いほど、排出するために必要な労力が少なくなり、健康を維持できる。 言い換えれば、毒素への暴露が少ないほど、体の状態が「よりきれい」になり、健康になる。

ドーン・レスター

2020/8/8

References:

FRY, TC – The Life Science Health System
LESTER, D. & Parker D. – What Really Makes You Ill? Why Everything You Thought You Knew About Disease Is Wrong
SHELTON, HM – Natural Hygiene: Man’s Pristine Way of Life
SHELTON, HM – The Hygienic System Vol VI: Orthopathy
TILDEN, J – Toxemia Explained

Modern Medicine: Towards Prevention, Cure, Well-being and Longevity
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3031942/

Common Colds: Overview
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK279543/

Common Cold – Symptoms and Causes
https://www.mayoclinic.org/diseases-conditions/common-cold/symptoms-causes/syc-20351605

Common Colds: Protect Yourself and Others
https://www.cdc.gov/features/rhinoviruses/index.html

Cold remedies: What works, what doesn’t, what can’t hurt
https://www.mayoclinic.org/diseases-conditions/common-cold/in-depth/cold-remedies/art-20046403

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Posted by ysugimura