qBitTorrentトラブル時の再シードの方法

qBitTorrent(以下qbt)のシードが壊れてしまいました。他からダウンロードしたもの、自分でシードしたもの合わせて500以上あったんですが、ある時、qbtを起動したら、なぜか以下のように二つしかシードされてません。

もちろん、動画ファイルは一つも削除されておらず、元の場所にあり、無事ですが、どういうわけか、これらのファイルを「シードする」という情報が無くなってます。

qbtシード中ファイルの.torrent

qbtが何をシードしているかは、Windowsの場合には「C:\Users\ユーザ名\AppData\Local\qBittorrent\BT_backup」にあるようです。以下はその状態を再現した物であって、実際の現象とは違うのですが、実際にはfastresumeというファイルはたくさんあるものの、.torrentは二つしか無い状態になってました。

つまり、以下の状況です。

  • 500以上の動画ファイルは、無傷で元の場所に残っている。
  • しかし、qbt上でシードされていない(他者へのアップロード状態にはない)。それらのtorrent情報が無くなっている。

修復の方法

これを修復するには、以下を行います。

  • 動画ファイルではなく、torrentファイルをqbtにドロップする(動画ファイルの方をドロップしてはいけない。torrentファイルが新たに作成されてしまう)。
  • ドロップされたtorrentファイルに対応する動画本体が見つかれば、その内容がチェックされ、ただちにシード動作になるが、見つからない場合にはダウンロード動作になる。

torrentに対応する動画ファイルを、qbtがどこから見つけるかと言えば、基本的には、オプションの「デフォルトの保存パス」になります。

つまり、以下の操作になりますね。

  • 再シードしたい動画ファイルの所在するフォルダを「デフォルトの保存パス」に設定する。
  • それらの動画ファイルのtorrentファイルをqbtにドロップする。

実際の操作

※この操作をする場合は動画ファイルをバックアップしておいてください。特に自分一人しかシードが無い場合には。通常は以下に述べるように「チェック中」になるのですが、qbtにバグがあるのか、「停滞中」つまり新規ダウンロードになってしまい、ファイルが削除されてしまう場合があるようです。

基本的に大量のtorrentを再登録するので、一度に複数のtorrentファイルをドロップするのですが、最初は一つだけドロップします。この時、以下のダイアログが表示されるので「次回から表示しない」をチェックしておきます。

一つのtorrentをドロップし、対象の動画ファイルは指定したフォルダにあるので、動画ファイルの内容がチェック(それなりの時間がかかります)された後にただちにシード動作になります。

「次回から表示しない」をチェックしたので、次は複数のtorrentファイルを一度にドロップします。もちろん、これらのtorrentに対応する動画ファイルが指定フォルダにある前提です。

ドロップ後にダウンロードタブを見ると、以下のように状態が「チェック中」となり、動画ファイルが次々にチェックされていきます。

※ダウンロードタブに入っていますが、実際にはダウンロードされておらず、そこにある動画ファイルをチェックしているだけです。

ちなみに、既にシード中のファイルのtorrentを再度ドロップしても、何も起こらないので、何度行っても大丈夫のようです。

動画ファイルチェックを待っていると、チェックの終わったものが「シード中」に移動していきます。

複数動画フォルダ

シードすべき動画ファイルが複数のフォルダに分離している場合(例えば、自分でアップしたもの、他からダウンしたものが別の場合)には、「デフォルトの保存パス」を変更してから、そのフォルダにある動画用のtorrentファイルをドロップすればOKです。

「次回から表示しない」のOFF

最初にtorrentを一つだけドロップした時に、「次回から表示しない」をONにしましたが、これを再度OFFする方法がわかりませんでした。かろうじて見つけた方法が以下です。もちろんqbtを停止した状態で行います。

Windowsの場合、「C:\Users\ユーザ名\AppData\Roaming\qBittorrent」の中にあるqBittorrent.iniの中の以下の「Downloads\NewAdditionDialog=false」という行を削除します。

[Preferences]
…..(他の多数の行)
Downloads\NewAdditionDialog=false <– この行を削除

わからない場合は、qBittorrent.ini自体を削除してしまっても問題ありません。設定が初期値に戻るだけで、シード中等の情報は削除されないようです。

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