アムネスティ:米同盟軍のラッカ空爆は戦争犯罪の可能性

こんなのが出てきましたね、アムネスティ・インターナショナルが報告書を出しました。米率いる同盟軍によるラッカ爆撃が無差別にシリア人を殺害し、これは戦争犯罪の可能性があると。

例によって、日本の偽メディアは一切知らんぷりのようです。日本の奴隷達には米英仏が戦争犯罪国家であることを知らせたくないようです。ところがですね、奇妙なことに日本語CNNがこれを報道してるんですね。もちろん、連中は本国の翻訳物でしか無いので、本国で報道せざるを得なかった事情があるのでしょうけど。

もちろん、この事情というのは、それなりに米国では騒ぎになるので報道しないと「何で報道しないんだ」ということになるからでしょうね。

米軍主導のシリア空爆、戦争犯罪の可能性 アムネスティ報告書

ISISの首都ラッカ

そもそも、シリアの都市ラッカは、一時完全にISISに占拠されてしまい、「ISISの首都」とまで言われていたわけです。これが2014年のことですね。これを奪還せんとするクルド人民防衛隊(YPG)・クルド女性防衛部隊(YPJ)の戦士達を描いたドキュメンタリーが「ラッカへの道」です。是非ご覧ください。

米同盟軍による攻撃と不思議な動き

その後、米同盟軍が出てきてラッカを爆撃するわけですが、これが非常に不思議な動きなんです。ともあれ、当時のRTの報道を振り返ってみると、完全に正しい報道をしていたことがわかります。

9月は2017年において、最も血塗られた月でした、シリアの市民にとって。
国連の地域人道コーディネータによるものです。
暴力がエスカレートしています、ラッカ奪還の戦闘において。
かつてはISILに支配されていましたが、
それは終わりに近づいています。
ここは20万人の市民が暮らしていたのです。
初期にはビルの被害はありませんでした。
この町からの避難民が語ってくれました。
いかにして米国同盟の空爆から逃れたかを。
最近、連合空軍が、ISILのメンバー一人のいるビル全体を破壊しようとしたの。
彼らにとっては、市民を殺すなど何の問題も無いわ。
死と恐怖から逃れてきました。
どんな人だって怖がるでしょう、飛行機の音によって恐怖に陥れられます。
彼らは市民に炸裂弾を使い、ビルと家を破壊するのです。
我々は、炸裂弾とミサイルから逃れました。
連合軍は確実にこの国を破壊したのです。
多くの市民を殺しました。私は子供と友人を失いました。
ラッカは連合空軍に破壊されたわ。
10%がターゲットに当たっただけよ。
他は市民に当たったのよ。
市民の虐殺は想像を絶するものだったわ。

 

シリアのトップニュースから行きましょう。
シリアの外務大臣が要請しました、米国の率いる連合軍の解散をです。
主張としては、彼らの作戦が深刻な破壊を隠すものにしかなっていないというのです。
RTのジャクリーン・ボウガが詳細報告に加わります。
ジャッキー、外務大臣の言ったことというのは?
米国連合の解散の他に、外務大臣が非難したのは、
この国のISIL以外のすべてを破壊しているということです。
このテロリストと戦っていると称しているわけですが。
付け加え、彼はこう信じているそうです。
ワシントンが、この連合を使って、実際にはこの国の戦争を引き伸ばしていると。
聞いてください。
ラッカとデリゾールの市民の数千人が米国空爆の犠牲になっています。
男だけではなく、女性と子供もです。
それに加え、
米国連合軍は組織的に経済インフラを破壊しているのです。
[00:01:00]——————————
この理由で決断したのです、米国の率いる連合軍の解散要求を。
国から出ていってもらいたい。
明らかなんです、米国がこれを利用していることは。
シリアの破壊と最大限の戦争の延長を隠すために利用しているのです。
さて、このシリア外務大臣のコメントは、ロシア外務大臣セルゲイ・ラブロフとの会談中に行われたものです。
そしてもちろん、モスクワは過去に疑問を呈したことがあります。つまり、
この地域における米国の意図と有効性について。
聞いてください。
米国率いる軍には多くの疑問がある。
これらの軍が間接的に他のテロリストの攻撃を鼓舞しているケースもあるのだ。
ダマスカスを正当に奪還するための戦略的位置への攻撃である。
あるいは、彼らは我々の軍に対して残忍で挑発的な行為をわざと行ったのである。
ジャッキー、強い調子の非難ですが、何か証拠はあるんでしょうか?
この点について、蓄積された小さな兆候はあります。
水曜には、ロシア防衛省が実際に主張しています。
300人のイスラム国テロリストがピックアップトラックで、
[00:02:00]——————————
シリアのアントンファ(?)地域をフリーパスで通ったというのです。
そこには同盟軍の基地があり、
米国側からの説明がされていたものです。つまり、
過去においては、この基地に対するいかなる前進も、この地域におけるいかなる動きも、米国からの強い反応を招いたのです。
しかし、これらの過激派は何の障害もなく、通ったようなのです。
さらに、9月の終わりには、ロシア国防省が航空写真を公開しましたが、
そこでは、米軍の装備品がデリゾール近くの前哨基地に見えますが、
そこは、その数日前にはISISのものだったのです。
問題としては、何の兆候も印も無かったことです、この場所での戦闘が。
これが示すことは、この地が戦闘無しに奪われた可能性です。
そしてもちろん、明らかにパトロールもされていません。
つまり、米国軍はこの場所を安全と感じているということです。
つまり、彼らはこの地をイスラム国から奪ったのですが、再奪還のために戻ってくるという恐れが無いのです。
何のパトロールもされていないということは、こういった憶測を呼ぶわけです。つまり、
[00:03:00]——————————
米国にはテロリストに対する何らかの種類の理解があり、
単純にその場所を手渡されたということです。
もちろん、我々は中央司令官にコンタクトをとり、質問しました。
説明、あるいは何らかのコメントを求めたのです、この航空写真について。
彼らは、この主張を完全に否定しました。
しかしながら、こう付け加えました。
同盟軍の位置については、コメントできず、するつもりもないと。
これについての批判として考えられるのは、
シリアだけが米国主導軍を非難していることですね。国際的な反応はどうでしょう?
実際に、人道グループからも広く非難が起こっています。
この同盟軍の主な戦闘の一つとしては、ラッカからISILを追い出すことですが、
もちろん、今の時点では、(ラッカが)事実上のイスラム国首都になっているわけですね。
そして、人道グループと国連の両方共が警鐘を鳴らしています。
市民犠牲者の数についてです。
これがラッカで報告されています。
同盟軍が市街地をひどく爆撃しているからです。
ここには現時点で25,000人の市民が捕らわれていると言われています。
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ですから、疑問と異議が現在渦巻いている状態です。
特に、そもそもワシントンは、この国に招かれたことが実際に無いのです。
ですから、我々のできることは、ただ待って見るだけなんです、同盟軍からどのような反応が起こるのか。
その通りですね。ありがとう、ジャクリーン・ボウガでした。

これはシリアの都市ラッカの最近のビデオです。
ここでは米支援連合軍による長い戦いがありましたが、それが終わろうとしています。
しかし、ご覧のように広範囲の破壊です。
トランプ大統領は、この解放を決定的なブレークスルーだとし、
付け加えて、ISILに対する作戦が新しい段階に入ったとしました。
これについてRTのニッキ・アーロンに聞きます。ライブでつないでます。
ハイ、ニッキ。では、この新しい考えについてどんな反応がありますか?
ラッカの解放は、たしかに決定的なブレークスルーです、イスラム国との戦いにおいて。
それがシリアの都市へ全面的な包囲攻撃をもたらしていたのですから。
シリアにおける実質上のイスラム国の首都だったのです。
しかし、町の解放には多大なコストがありました。
市民のコストと言うべきです。
人権団体が見積もったところによれば、
ほぼすべての住民が町から避難を余儀なくされました。
そして、数千人の住民が殺されました、同盟軍の爆撃によってです。
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そして、これにより町の80%が破壊されたと言われています。
しかし、米国大統領ドナルド・トランプからは、これへの言及はわずかです。
その代わりに、米軍のイスラム国に対する進捗を誇っているのです。
彼の最初の九ヶ月間にです。
彼の前任者であるバラク・オバマよりもです。
彼の政権の最後の年よりもですね。
そしてまた、奇妙なことは、
シリア内における米軍の次の段階の言及のしかたです。
政権移行と言っているのです。
これらのコメントは少々驚きです、ロシア側にとっても、もちろんシリア政府にとっても。
今日早くに、ロシア外務大臣セルゲイ・ラブロフが、これについて答えました。
この米国のシリアにおける新しい情報を聞いたとき、
独立国であるシリアの領土内に、地方審議会を確立したことですが、
これは憂慮すべきことです。
我々はワシントンに質問を投げかけ、正直で明確な答えを求めています。
さて、ロシア外務大臣はまた、
[00:02:00]——————————
同盟軍の役割についても、深刻な憂慮を表明しています。
ラッカ解放作戦におけるですね。特に、
ISILの戦闘員が、ラッカの町を抵抗も無しに離れることができたことです。
それによって、国の他の部分でのシリア政府軍との戦いを可能にしたのです。
ですから、直近のイスラム国に対する勝利というのは、
本当に、テロリストグループに対する戦いのマイルストーンと言えますが、
しかし、深刻な憂慮をもたらしています。
シリア内での米軍の本当の役割が何であるかという。
RTのニッキ・アーロンでした。ありがとうございます。

呼ばれてもいない米英仏の目的

さて、前のビデオでシリア外相が言っていたように、米英仏はシリアに呼ばれてもいませんし、早く出ていってもらいたいと言われています。そして、何度も「数千人の市民が虐殺されている」と言われています。

もちろん、日本の偽メディアではこれらのことは一切報道されていませんでした。連中が報道していたのは、シリア人権監視団かホワイトヘルメットによる「アサドが毒ガス使った」だけですね。

さて、建前上のこの米英仏による虐殺破壊行為としては、当然のことながらISISを根絶やしにすることなんですが、たしかシリアンガールが言っていたと思うのですが、この空爆・砲撃の理由としては、「シリア軍を近づけないため」と「インフラを滅茶苦茶にするため」だったと思いました。

連中は、シリアにラッカを渡したくなかったんですね。意図的にやってたわけです。

アムネスティ調査でわかったこと

アムネスティの調査でも、米英仏がラッカで数千人を殺したと言っています。確認されたんですね。さらに重要なこととしては、米英仏がイラクでの砂漠の嵐作戦で使ったのと同じ数の砲弾をラッカに打ち込んだということです。

繰り返しですが、彼らはシリア側に呼ばれてもいないわけです。なぜ誰もこれが侵略行為だと言わないのでしょう?

タイレル・ベンチュラです、タバサ・ウォレスです。
この二年というもの、何度もお話ししてきましたね、
市民犠牲者の数については。
それが報告されて、それに対して、
この地域での軍事行動の数です。
もちろん、いつもながら、
ほんの少々だよと、何人かは言えないと。
なぜなら、「我々は誰がいたのか知らないからだ」と。
わからないんですよ、でも爆弾落としたんです。
それがポイントですよ。
わからないんです、何人無垢の人を殺したのか。
注意もしてなかったからですよ。
正直にいきましょう、
私は思いませんね、これらの兵士の大部分の言や、
将軍の大部分の言については、
[00:04:00]——————————
政治家と軍の特定人間の非常にリアルな押しは、
こういった決定をする人間ですね、
結局のところ、連中が気にしてるとは思いませんね。
正直言って、連中がもはや何も気にしてるとは思いません。
何人の無垢な命が失われたかなどと。
なぜなら、連中にとっては、儲けが第一だからです。
すべては全体のミッションなんです。
「これだけの爆弾を落とす必要がある」なんですよ。
つまり、国際アムネスティの人たちは、事前調査しました
彼らは42の同盟軍による空爆地を訪れたんです、
ラッカという破壊された都市のですね。
彼らは112人の住民に聞き取り調査しました。
確実だと思いますが、我々の軍は時間をとってそんなことはしてません。
連中が一体何人の無垢な命を殺したかなど。
さて、112人の住民と話して、
彼らが生き残っただけではなく、
愛する者を失ったわけです。
このアムネスティのレポートで特筆されている犠牲者としては、
タバサ、彼らはすべての社会経済的範囲に及んだんです。つまり、
1歳の子供、赤ん坊から、
80歳までです。
[00:05:00]——————————
想像してみてください、町に住んでいて、
自身の家族がいて。。。あなたの家族を考えてみてください。
失うわけです、妹や弟、一歳ですよ。
そして、祖母です、80歳の。
どう感じますかね?
これを行った国について。
米国だろうが、他の国であろうが、町に爆弾落としたんです。
だからこそ、私は戦争に我慢できないんです。
同じ理由ですよね、
ボルティモアに行って、なぜ警察が嫌いなのか聞くのと。同じ理由ですよ。
(訳注:おそらく、ボルティモア黒人死亡事件のこと)
警察に家族を殺されたからですよ。
同じことですね、
米軍を見てみると。
これが、愛するものを死に追いやったんです。
こういった組織を信頼するわけにはいかないという気持ちになりますね。
不幸なことに、これが誰をも危険に晒します。
なぜそれほど大量の死をもたらしたのか言えないという理由は、
どれだけの砲撃をしたかということです。
つまり、他の理由は無いんです、
これだけの砲撃をしたことの、
文字通り地図から消し去ろうとしたために。
これはむかつきますね、シリアを考えた場合、
この地域は、おそらく、
[00:06:00]——————————
何万年にもわたり文明があったわけです。
ひどいことです。
さて、米英仏同盟軍は、
数万の、数万ですよ、
これらの空爆を行ったわけです。
米国は認めてますね、3万もの砲弾を使ったことを。
ラッカへの攻撃だけでです。
ジョン・W・トロクセル軍曹は、
同盟軍チーフスタッフ議長のシニアアドバイザですが、
実際に声明してるんです、
五ヶ月で、3万5千の砲弾を使ったと。
ラッカのターゲットに対して。
イラクへの侵略と比べてみますと、
砂漠の嵐作戦全体で3万4千ですよ。
海軍と陸軍会わせて、6万強の砲弾です。
それが一つの地域の一つの都市に対してです。
何が残るというんですか?
だからこそ、戦争の正当化など無いんです。
私はこうは言ってませんよ、ISISは偉大な物だから、追い詰めるべきではないなどとは。
もっと良いやり方があったと言いたいんです。
戦争のやり方が、この種のやり方が。
[00:07:00]——————————
単に無差別に町を爆撃するのではなく。
馬鹿げてますね。

ついでに:藤井厳喜先生の大嘘

ついでになんですが、以前藤井厳喜先生の大嘘でも書いたことなんですが、彼はこう書いていますね、

 対IS作戦におけるロシア軍の空爆はアメリカ軍よりも効果的です。誤爆を恐れず、たとえ民間人であっても殺戮するからです。アメリカ軍がそんなことをすれば大変な問題になりますが、ロシアは一切お構いなしです。

一体何をお勉強されているのでしょうか、この方は。まるで逆じゃないですか。それが証明されてしまいましたね。