藤井厳喜先生本当でしょうか???

ダイレクト出版で本を買うと毎月送られてくるThe Response Magazineですが、2018/6号も藤井厳喜先生の「太平洋戦争の大嘘」なるシリーズが掲載されていました。これは先生の書籍「太平洋戦争の大嘘」のフォローアップになりますね。

これを読んで「ほんまかいな?」と思った点です。ルーズベルトが売国奴であり、日本に戦争を起こさせようと画策し、まんまと日本がそれに乗ってしまったという点は良いのですが、問題なのは、なぜルーズベルトがそんなことをしたのか、その理由なんです。

こうありますね。

ドイツがフランスを降伏させ、ソ連も押し込まれていき、ドイツは圧倒的優勢になったと。そして、南京は日本軍が陥落させ、政府は重慶へ疎開したと。そして「イギリスのチャーチルも、ソ連のスターリンも、中華民国の蒋介石も、とにかく早くアメリカに参戦してもらいたかったのです。」

「みなルーズベルト政権に『とにかく早く第二次大戦に参加してくれ』と一生懸命に働きかけていたのです。」なんだそうです。

さらに、ルーズベルトはソ連が大好きで、社会主義こそが新しい時代のトレンドと考えており、スターリンと世界観が一致しており、チャーチルとも仲がよく、蒋介石は夫人を米国にやり、全米で援助を訴え続けたと。

しかし、「ルーズベルトは『攻撃されない限り、アメリカは絶対に参戦しない』と繰り返し言い。。。堂々とウソをついて、大統領選を勝ち抜いたのです。腹のなかでは参戦を固めていたのに選挙ででは本音を隠し続けたということです。」とのことです。米国民としては「当時のアメリカ人の8割ぐらいは。。。アメリカが参戦するべきではないという考え」だったんだそうです。

なるほど、このストーリーはWikipediaにも書いてあることであり、半ば公式のストーリーのようです。しかし。。。。

ルーズベルトはわざわざこんなことのために米国民を裏切り、日本を引っ掛け参戦したんですか?ソ連が大好きで、チャーチルと仲が良くて、蒋介石夫人にも押されて、彼らがドイツに押されていたから?

この人は歴史というものを全く知らないんでしょうね。

米国民を裏切って、やらせ攻撃を自ら仕掛けて参戦したのは第二次大戦だけではないんですが。。。スペイン戦争しかり、第一次大戦しかり、ベトナム戦争しかり、湾岸戦争も似たようなものです。そして、9/11もシリア侵略も似たようなものです、こちらは公式には認められてませんけど。

米国というのは建国以来戦争ばかりやってきており、過去の歴史では、「自ら行ったヤラセ」を口実にして国民を戦争に向かわせてきたんです。ルーズベルトだけではないんですね。

でも、藤井厳喜先生のような方々は、なぜ米国がその歴史上ずっとそんなことをしているのか、その本当の理由については一切をしらばっくれ、第二次大戦のみについて適当な理由をみつくろって流布しているわけです。なぜでしょう?