COVID19のPCR検査は科学的に無意味である

OffGurdianの記事、COVID19 PCR Tests are Scientifically Meaningless(2020/6/27)です。

著者は、書籍「Virus Mania」の共著者Torsten Engelbrechtと、Konstantion Demeterという、おそらく両者共ドイツ人ですね。

この本は、あちこちで言及されるように、凄まじいもんです。ある人いわく「読み進むうちに本当に気分が悪くなってくる」と。医学界というものが、いかに途方も無いインチキばかりやっているかを告発するものです。新コロ騒ぎも同じパターンですよ、まるで詐欺の伝統芸能です。

※2020/8/5:本記事にはPolitifactがファクトチェックなるものをしており、それに対する著者の反論が、公開書簡:Politifactのファクトチェックに反論するです。


世界中がSARS-Cov-2感染診断を、RT-PCRに依存しているが、科学は明確である、これはその目的に適切ではない。

世界中でのロックダウンや衛生的手法というのは、件数と死亡率を基にしているが、これはいわゆるSARS-CoV-2のRT-PCR検査により作られたものである。この検査は「陽性」患者を識別するのに使われるが、ここでの「陽性」とは、通常は「感染者」と同等とされる。

しかし、事実を詳細に見てみれば、その結論としては、SARS-CoV-2と呼ばれる新たなウイルスによって感染したのかを決定する診断ツールとしては、PCR検査は無意味であるということだ。

事実無根の「検査しろ、検査しろ」のマントラ

2020/3/16に行われたCOVID-19についてのメディア・ブリーフィングにおいて、WHOのテドロス事務局長は言った。

全世界の国に対する我々のメッセージとしては単純だ、検査、検査、検査だ。

このメッセージは世界中のヘッドラインを飾った。例えば、ロイターBBCである。

5/3の時点になってもホイテ・ジャーナル、ドイツのテレビにおける最も重要なニュースマガジンの一つであるが、そのモデレータは、このコロナ・ドグマのマントラを視聴者に繰り返している、諭すような言葉で。

検査、検査、検査。それが今の信条なのだ。コロナウイルス蔓延の程度を本当に理解するための唯一の道なのである。

これが示すことは、様々なPCR検査についての信念が、あまりに強いことであり、宗教と同等であり、実質的に何の反対論も許されないことだ。

しかし、良く知られるように、宗教とは信仰であって、科学的事実ではない。ウォルター・リップマン、二度のピューリッツァー賞受賞者であり、おそらく20世紀でもっと影響力のあったジャーナリストは言ったものだ。「皆が同じように考えるなら、誰もちゃんと考えてはいない」。

手始めに非常に注目すべきことから行こう。PCRテクノロジーの発明者であるキャリー・マリス自身が、そのようには考えなかったことだ。この発明によって彼は1993年のノーベル化学賞を得た。

残念なことに、キャリー・マリスは昨年74歳で死去している。しかし、これには疑いが無いが、この生化学者はウイルス感染の検出にはPCRは不適切であるとみなしていたのである。

その理由として、PCR使用の意図としてそうだったし、今もなのだが、製造技術として応用することだ、つまり、DNA配列を数百万、数十億に複製できる点である。ウイルス検出の診断ツールとしてではない。

PCR検査に基づく、この宣言されたウイルス・パンデミックがどのように悲惨な結果になりうるかは、2007年にGina Kolatの書いた記事「クイックテストへの信頼は存在しない流行を作り出す」を参照されたい。

正当な黄金標準の欠如

さらに、これに言及することには価値があるだろう。SARS-Cov-2と呼ばれるものに感染したと推定される、いわゆるCOVID-19を識別するためにPCR検査が使われるのだが、これを比較するための正当な黄金標準が無いのである。

これは基本的な点である。検査は、その正確性を評価されねばならない。厳密に言えば、その「感度」と「特異性」である。「黄金標準」と比較することによって評価されるのである。その意味としては、利用可能な最も正確な方法論である。

例として、妊娠検査の黄金標準としては、妊娠そのものである。しかし、例えば、オーストラリアの感染病専門家のSanjaya Senanayakeはこう宣言している。これはABCテレビのインタビューにおける「COVID-19検査はどの程度の正確性か?」に答えたものである。

血液中の黄色ブドウ球菌を検出する新たな検査が出てきた場合ですが、既に血液培養があり、黄金標準であり、これを数十年使ってきているのですから、これに対して新たな検査を比較することができます。しかし、COVID-19については黄金標準検査はありません。

ブリストル大学のJessica C. Watsonはこれを支持している。彼女の論文「Interpreting a COVID-19 test result」が最近英国医療ジャーナルから出されたが、「COVID-19検査については、このような疑いの無い黄金標準が欠如している」と書いている。

しかしながら、この検査がSARS-CoV-2検出とCOVID-19診断には不適切であることも言わず、ウイルスの分離と純粋化のみが硬い黄金標準でありうることを指摘するでもなく、(同じ)Watsonは、大真面目にこう主張するのである、「実際的には」COVID-19診断そのものが、意外なことに、ここにPCR検査そのものも含まれるのだが、「利用可能なベストの『黄金標準』かもしれない」と。しかしこれは科学的には聞こえない。

PCR検査そのものが、PCR検査を評価するための黄金標準であるなどという、紛れもない馬鹿らしさはさておき、COVID-19の典型的な明確な症状というのは存在しないのである。Thomas Löscherのような人物でさえ、我々に負けを認めている[2]。彼は、ミュンヘン大学の感染病及び熱帯病部の元部長であり、ドイツ内科医連邦協会のメンバーである。

そしてもし、何かしらの典型的明確なCOVID-19の症状が存在しないのであれば、Watsonの宣言とは対象的に、COVID-19の診断というのは、正当な黄金標準とはなりえないのである。

付け加えて、Watsonのような「専門家」が見逃す事実がある。ウイルスの分離、つまり疑いの無いウイルスの証拠のみが黄金標準となりうることである。

だから、私はWatsonに聞いたのだ、COVID-19の診断は、どうして「利用可能なベストの黄金標準かもしれない」のかと。COVID-19に何の典型的明確な症状もないのであれば。そしてまた、ウイルス自体とその分離が、なぜ利用可能で可能なベストの黄金標準とならないのかと。この質問に彼女は答えていない、複数のリクエストにも関わらずである。彼女はまた、彼女の記事に対する我々の即座のコメントにも答えていない。ここで指摘したことは、全く同じポイントである。彼女は6/2に我々にそう書いたにも関わらずだ、「時間があれば、今週遅くに返答を投稿します」と。

このRNAがウイルスのものである証拠が無い

さて、次の疑問としては、「ウイルスの分離・証明に第一に要求されるものは何か?」である。PCR検査に設定されているRNAがどこから来たのかを知る必要がある。

ウイルスの存在を証明する絶対不可欠な必須条件としては、以下がある。教科書(White/Fenner. Medical Virology, 1986, p. 9)や、 Luc Montagnier や Dominic Dwyer state等のリーダー的ウイルス研究者による粒子純粋化である。つまり、対象でないものから対象のみを分離することだ。ノーベル賞受賞者のマリー・キュリーは1898年に数トンもの瀝青ウラン鉱から塩化ラジウム100ミリグラムを純粋化した。このようにして、RNAの元となる問題の粒子が新たなウイルスのものであることを証明するのである。

この理由としては、PCR検査が極度に敏感であることだ。つまり、これはDNAやRNAの最小限のピースでさえも検出してしまうのである。しかしこれは、その粒子がどこからのものかを決定することはできない。その決定は事前に行われる必要がある。

そして、PCR検査には遺伝子配列が設定される。このケースの場合はRNA配列である、SARS-CoV-2がRNAウイルスであると信じられているがためだが、この遺伝子の断片が対象とするウイルスの一部であることを知る必要がある。そしてまた、ウイルスと推定されるものの、正しい分離と純粋化がされたのかを知る必要がある。

そのような理由で、SARS-CoV-2の文脈で参照される関連論文の科学チームに、試験管内実験で示された電子顕微鏡写真が、純粋化されたウイルスを示しているのか、その証拠を求めた。

しかし、どのチームも、この質問に「YES」と答えられなかったのである。そして、純粋化は不要なステップであるとは誰も言わない。我々の唯一得た答えとしては、「いいえ、我々は純粋化の程度を示す顕微鏡写真は得ていません」といったものだ(下記を参照)。

我々は、いくつかの論文著者に聞いてみた、「あなたの顕微鏡写真は純粋化されたウイルスを示しているのですか?」。彼らの答えは以下のようなものだった。

研究 1: Leo L. M. Poon; Malik Peiris. “Emergence of a novel human coronavirus threatening human health” Nature Medicine, March 2020
回答者: Malik Peiris
日付: May 12, 2020
答え: “この画像は感染細胞からウイルスが出芽するものです。純粋化されたウイルスではありません。”

研究 2: Myung-Guk Han et al. “Identification of Coronavirus Isolated from a Patient in Korea with COVID-19”, Osong Public Health and Research Perspectives, February 2020
回答者: Myung-Guk Han
日付: May 6, 2020
答え: “我々は純粋化程度を見積もりできませんでした。我々は、細胞中で培養されたウイルスの純粋化も濃縮もしていないからです。”

研究 3: Wan Beom Park et al. “Virus Isolation from the First Patient with SARS-CoV-2 in Korea”, Journal of Korean Medical Science, February 24, 2020
回答者: Wan Beom Park
日付: March 19, 2020
答え: “我々は、純粋化程度を示す電子顕微鏡写真を得ていません。”

研究 4: Na Zhu et al., “A Novel Coronavirus from Patients with Pneumonia in China”, 2019, New England Journal of Medicine, February 20, 2020
回答者: Wenjie Tan
日付: March 18, 2020
答え: “(我々が示したのは)ウイルス粒子の沈殿物であり、純粋化されたものではありません。”

ここで言及した論文によれば明らかであるが、顕微鏡写真で示されたものが、実験の最終結果であり、その意味としては、彼らは他のいかなる結果も電子顕微鏡からは得ていないことである。

つまりこういうことだ、これらの研究の著者達が、その論文の顕微鏡写真が純粋化された粒子を示していないことを認めるのであれば、確実に彼らはウイルス性と主張される純粋化された粒子を所持してはいないのである。

※ここでわかることなのだが、いくつかの研究者は「分離」という言葉をその論文で使用しているが、しかし、そこに記述された方法というのは、適切な分離(純粋化)過程ではない。したがって、そういった文脈で「分離」という言葉を使うのは間違いである。

このように、2020年初頭に新たなコロナウイルスを発見したと主張する4つの基本的な論文の著者達は、何の証拠も無いことを認めているのである。このウイルスのゲノムなるものの出処が、ウイルス様粒子なのか、細胞の断片なのか、純粋なのか不純なのか、いかなる種類の粒子なのかである。言い換えれば、SARS-CoV-2のRNAの存在は信念でしかなく、事実ではない。

COVID19のPCR検査は科学的に無意味である、その2

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