フラットアーサーの愚かさ(55):検証から逃げるチキンたち

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この記事の三行要約

  • 平面説は「球体説は誤りだから平面説が正しい」という論理に依存しているが、平面説の正当性の証明でもなく、検証もされておらず、実際に多くの観測事実と整合しない。
  • 近距離天体モデルなど平面説の中核部分は、太陽の見かけの大きさなど基本的な観測と明らかに矛盾している。しかし、平面信者は、科学的な検証よりも都合の良い事例だけを取り上げている。
  • その結果、平面説は統一的な世界モデルとして検証されるのではなく、既存科学への不信や陰謀論を中心とした信念体系として維持されている。 

平面説の論理構造

平面説の論理構造は単純なもので、誰でも簡単に理解できます。

球体説は誤りだ!→だから地球は平面だ!

本当にこうなのです。この論理が誤りであることは誰でもわかると思います。球体説が誤りだからと言って、平面説が正しいことにはなりません。こんなことさえわからないのが平面信者というものです。

この記事シリーズで見てきたように、平面説ではあまりに多数の観測事実との不一致が出てきてしまいます。平面モデルでは、素人レベルで観測できる事実ですら説明不能です。ですから、平面信者がもし「球体説は誤りだ!」とするならば、以下のいずれかしかないはずです。

  • 平面説と観測事実との矛盾を納得のいくように説明する
  • 別のモデルを構築する

しかし、こんなことはしませんし、できません。特に後者はできません。なぜなら「地球は平面に決まっている」からです。

最初に無根拠の宗教的信仰を置き、そのために球体説や既存の科学を攻撃しているだけの構図です。その信仰の正当性は1ミリも検証できておらず、否定的事実は放置されたままです。わからない人のためにもう一度同じことを書きますが、

球体説が誤りだからと言って、平面説が正しいことにはならない。平面説は多数の観測事実と食い違ってしまう。この世界を正しく説明できているとは言えないどころか、矛盾だらけである。

そして、この記事シリーズで取り上げてきた点で特に重要なことは、こうです。

近距離天体モデルは完全に破綻している。

太陽、月、星々が地球平面上空の数千km上空を回っているというモデルは明らかに成立しません。こんなことは、飛行機・ロケット・高価な計測機器を持たない素人レベルでも明らかです。

これまでの記事を思い出してください。例えば、観測者と太陽との距離が二倍になれば、太陽の直径は半分に見えるはずですが、現実にはそうなりません。太陽や月の高度については諸説ありますが、数千kmという低高度では、必ず半分に見えねばならないのです。こんなことは数学的に明らかです。

他にも様々な事例を出してきましたが、これらの天体が近距離にあるというモデルは完全に破綻しています。これは、事実と論理の問題なのです。

こんな当たり前のことさえ、平面信者は無視しています。もちろん、なぜ太陽がそのままの大きさで地平線・水平線に沈むのか、近距離天体モデルでは説明不可能です。平面モデルから当然予測できることと、素人であっても毎日観測できることが、これほどまでに食い違っているのに、まったく無視です。

しかし、近距離天体モデルは平面説にとって必須なため、結局は平面説自体が誤りです。もし遠距離に天体を置いてしまうと、星々の動きが説明不能になってしまうからです。ですから、万が一球体説が誤りなのであれば、平面説ではなく、別のモデルを提唱しなければならないはずですが、そこは無視して、

球体説は誤りだ!→平面説が正しい!

という、論理にもなっていない論理を信じ込んでいるのが平面信者というものです。

平面信者の心理構造

素人でも簡単に観測できるような事実と単純な論理を、なぜ理解できないのか。もちろんここには平面信者の心理構造の問題があります。簡単に言えば、「裸の王様を称える民衆」ということですよ。

他の信仰と同様の構造です。様々な宗教のほかに、ぱっと思いつくのは、ネトウヨや歴史修正主義者などです。が、私としては、ここにウイルス学者や多くの医療科学者も含めたいと思います。これらはまったくの同類です。

これらの人々に共通する問題というのは、固定して動かせない信念体系とそれを支える徹底的なチェリー・ピッキングでしょう。つまり、まず特定の結論が最初にあり、それを補強するための素材を探すだけで、不都合は無視します。そして、「これだけ証拠があるのだから、これは正しいだろう」とやっているだけなのです。

しかし、様々な宗教、ネトウヨや歴史修正主義者については、「事実をどう見るか」という思想に関わる部分なので断定するのは難しい部分もあります(もちろん、その思想もでたらめですが)。一方で、平面説や学者については、事実と論理以外には何もありません。思想が割り込む余地はまったくないのです。

誰がいつやっても正しさを検証可能であるべきものの範疇です。これを彼らの嫌いな言葉で表現すれば、「科学」ということになります。まずは、あまりに薄汚れてしまったこの言葉を、正しい意味に戻してあげましょうか。

しかし、実際には都合の良い素材のみ集めて、不都合を無視します。つまりこれは、「科学ではない、思想だ!」と自ら声明してしているようなものです。つまり、

平面説は科学ではなく、単なる信仰である

この点があまりに明確です。科学であれば、まず不都合を先に見なければなりませんが、それはできません。なぜでしょうか?

検証から逃げるチキン

これは、平面説インフルエンサーの言動によるところが大きいです。平面信者は彼らの言葉を鵜呑みにしてしまい、彼らが徹底的に無視する「平面説の検証」には目が向かないのです。

手元にある平面説関連本などを見てみると、これらのインフルエンサーの扱っている分野には、ほぼ「平面説の検証」などはありません。彼らの論理構造としてはこうです。

我々は今まで騙されてきた!あれもこれも嘘だ、陰謀だ!→だから平面説が正しい(しかし、平面説自体の科学的検証はどこにもない)

本当にこうなのです。彼らがどういった主張をしているのか見てみましょう。

  •  球体否定
    • 曲率が見えない
    • 水は水平
    • 遠くまで見える
  • 自転否定
    • 自転を感じられない
    • コリオリ力はない
  • 重力否定
    • 密度と浮力
  • 宇宙は嘘
    • NASAは嘘。地球写真はCG。ISS映像は合成
  • 世界的陰謀
    • フリーメーソン
    • コペルニクス以降の洗脳
  • 古代文明
    • 平面地球だった。聖書は平面地球を示している
    • 江戸時代までは平面説。明治以降球体を強制された
  • 南極の陰謀
    • 南極に入れない
    • 南半球直行便はない

まぁ、いろんな分野があるもんです。だからこそ、「フラットアースがわかればすべてがわかる」んです。平面信者は傲慢にも、ことあるごとにこれを主張しますね。なぜそんな傲慢な考えになり、わざわざ表明するのか理解出来なかったのですが、やっとわかってきました。

平面信者というのは、平面説の検証や正当性を得るわけではありません。この世界が嘘に満ちあふれている、その事例ばかりを叩き込まれるだけです。そして、あらゆる嘘を知った気になり、傲慢にも「フラットアースがわかればすべてがわかる」などと平気で声明してしまうんですが、実は彼らの本来のテーマついては何一つ理解できておらず、疑問に思ったこともありません。この世界を平面説で説明することなどできないし、平面説が多くの観測事実と矛盾することさえ気づいてはいません。

要するに、わかった気になっているだけであり、本当は何もわかっていないのです。

彼らの論理構造はこうです、「この世界はありとあらゆるものが嘘と陰謀に満ちあふれている。だから、球体説は誤りで、平面説が正しい」。まったく論理として成立していないことがわかるでしょうか? というよりも、この程度の論理さえ理解できないのですから、何も理解できはしないでしょう。

「既存の科学やシステム」なるものに、文句をつけるのは良いことです。「あれこれおかしいんじゃないか?」と考え始めるきっかけになりますから。

しかし、平面説自体の検証は皆無と言って良いですね。平面信者及びインフルエンサーは、そこから逃げ回るチキンです。この記事シリーズで見てきたように、検証すれば明らかにおかしいとわかってしまうからです。

何度でも言いますよ、

この世界が陰謀に満ちていて、嘘だらけで、仮に球体説が間違っていようが、それをもって平面説が正しいことにはなりません。平面信者は、まず平面説の正当性を検証することから始めましょうか。

 

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