この記事の三行要約
- 球体地球での夏至・冬至の太陽照射範囲を平面地図に投影すると、点光源の太陽では説明できないほど不自然な照射形状となり、平面説との矛盾が生じる。
- 南半球では冬至(南半球の夏至)に南へ行くほど昼が長くなる観測事実があり、平面説の点光源モデルでは照射範囲を説明できない。
- エリック・デュベイが南極白夜観測を受けて「南極の白夜も問題ない」と立場を変えた結果、より奇妙な照射モデルを認めることになり、その仕組みは説明されていない。
春分・秋分の太陽照射範囲(おさらない)
フラットアーサーの愚かさ(57):太陽照射範囲で簡単に詰んだでは、太陽が赤道にいるとき(つまり、春分・秋分において)の現実の球体地球における太陽照射範囲を平面地図に表現した場合に、ありえない照射範囲になることを示しました。
この作図は簡単ですね。秋分・春分のときは、北極と南極を通る平面で地球が昼と夜に分割されるからです。もちろんこれは観測事実でもあるので、否定はできません。

夏至の照射範囲
しかし、(北半球の)夏至の時は少々難しいですね。だから先の記事では省略したのですが、AIに頼んでみました。ChatGPTは投げ出してしまいましたが、Claudeはそれらしい図を描いてくれました。
おそらくこんなもので、大きく間違ってはいないでしょう。夏至のときに、この状態で太陽が周回すると、北極圏は常に太陽照射を受けて白夜になり、南極圏はまったく照射を受けずに極夜になります。
球体地球モデルではすんなり理解できますが、それを平面地図にすると、不自然であることがわかるでしょう。春分には直線で照射範囲が区切られていたのに、夏になるにしたがって曲線になっていくようです。
冬至の照射範囲
しかし、問題は冬至(南半球での夏至)です。このとき、北極圏は太陽照射がなく極夜になるのですが(球体説・平面説で同じ)、南極圏は太陽が沈まず白夜になるはずです(球体説のみ)。
Claudeにこの状態を平面地図に描画させたところ、以下のようになりました。この照射範囲は「球体信者」の立場からは妥当なところかと思いますが、もちろん、平面地図でこんなことはありえません。球体における太陽照射状況を平面地図に表現すると、ありえない状態になってしまうのです。太陽は点光源なのに、一体全体どういうわけで、平面をこんなふうに照射できるんでしょう?
南極が白夜になる図:
しかし、平面信者からは異論が出そうです。平面信者自身が南極にて白夜を観測し、それによって「平面説は誤り」と転向した人もいましたが、とりあえずそれはなしにしてあげましょう。冬至でも南極は白夜にはならず、昼と夜があるとしてみましょうか。するとこの図はどうなるでしょう?
素人作業で無理やり変更したので、いびつになっていますが、平面信者のお望みのものはこんなものでしょう。
南極が白夜にならない図:
しかし、不自然さは変わりません。南極圏を考慮に入れずに、それより北の地域だけを考えてみても、照射範囲が南(この図では上下)に行くほど広がってしまいます。春分・秋分の時よりもが不自然さが悪化しています。なぜ点光源がこのように平面を照射できるのでしょうか?
人の居住する地区で南極白夜は見られないのか?
さて、ここで観測事実がどうなっているのかをみてみます。
- 南回帰線は23.4°。今ここを太陽が周回しています。
- 南極線66.6°。南極圏の始まりを表す。これよりも高い緯度でないと白夜は見れない(あくまで球体説の場合)
2019年5月時点で世界最南端の都市は、チリの港町、プエルト・ウィリアムズ(Puerto Williams)です。南緯55°です。つまり、人が定常的に居住している地域は、すべて66.6°より低いので白夜は見れません。
南半球での夏至の日(北半球での冬至)に、太陽の日照時間はどう変わるか?
さて、南極のことは放っておいて、人が居住する地域で日照時間はどうなるのでしょう? 先の図からわかることは南に行けば行くほど日照時間が長くなることです。この予測値(つまり、間違いなく観測値)を知りたいものです。
プエルト・ウイリアムズと同じような経度にある、赤道までの都市をいくつかピックアップしました。これらはすべてART(アルゼンチン標準時刻)を使っています。
| 都市 | 緯度 | 経度 | 日の出 | 日没 | 昼の長さ |
|---|---|---|---|---|---|
| プエルト・ウィリアムズ | 54.93°S | 67.61°W | 04:48 | 22:09 | 17時間21分 |
| コモドロ・リバダビア | 45.86°S | 67.48°W | 05:24 | 21:20 | 15時間56分 |
| ネウケン | 38.95°S | 68.06°W | 05:53 | 20:50 | 14時間57分 |
| メンドーサ | 32.89°S | 68.85°W | 06:17 | 20:26 | 14時間09分 |
| サン・フアン(アルゼンチン) | 31.54°S | 68.52°W | 06:23 | 20:20 | 13時間57分 |
明らかですが、緯度が高くなる(南極に近づく)につれて昼の時間帯が長くなっています。
北半球では、平面地図であってもあまり驚きはありませんが、南半球の場合には驚愕です。南極圏を除外しても、太陽という点光源でしかないものが、上に示した「南極が白夜にならない図」のように、一体全体どういうわけか、南に行くにしたがって、照射範囲を延ばしているわけです。まったくありえないことがわかるでしょう。
しかし、フラットアーサーの愚かさ(58):馬鹿か詐欺師かエリック・デュベイ?(1)に書いたように(続きをまだ書いてませんが)、南極白夜観測の話が持ち上がった頃からそれまでの態度を変え、「南極で白夜が観測されても問題ない」と言い出したそうです。
ですから、デュベイ説では、先の「南極が白夜になる図」を認めているということであり、これはつまり、これほど奇天烈な点光源による照射範囲を認めているということです。では、その仕組みはどのようなものでしょう?


。
:

コメント