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平面詐欺師エリック・デュベイ(Eric Dubay)によるツッコミどころ満載の馬鹿げた書籍『Flat Earth FAQ』から、第7章『Why Can’t Everyone See Mount Everest on a Flat Earth?(平面地球なのに、なぜエベレストが見えないの?)』です。
私のこの記事の結論としてはこうです。
もし地球が平面だとすれば、当然ですが、富士山頂からエベレストが見えるはずです(球体地球では、日本国内からは絶対に見えない)。そして、日付によっては、「太陽の手前にある小さなエベレスト」様子が観測できるはずです。平面信者は、是非この写真を撮影して地球が平らであることを証明してくださいませ。富士山頂はハードルが高いですが、「途中遮る物のない高い場所」であればOKです。太陽が見えてるのに、その手前のエベレストが見えないなんてことはありえませんよね?
エベレストが見えない理由
平面地球であればエベレストはどこからでも見えるはずなのですが、この詐欺師はいつも通り、理屈にもならない理屈をこね、見えない理由をでっちあげています。
第7章『Why Can’t Everyone See Mount Everest on a Flat Earth?(平面地球なのに、なぜエベレストが見えないの?)』
Globe earthers often ask, “if the Earth is flat, then why can’t people from anywhere in the world zoom with a telescope and see Mount Everest?”
球体地球説を支持する人々はよく、「もし地球が平らなら、なぜ世界中のどこからでも望遠鏡でズームしてエベレストが見えないのか」と尋ねる。
(略)
Furthermore, when looking horizontally across the Earth there are a number of visibility and atmospheric limitations present that don’t factor when looking upwards towards the stars, namely perspective and convergence, angular resolution and the vanishing point, as well as pollution, haze, humidity, fog, mist and more.
さらに、地表を水平に見る場合には、上空の恒星を見る場合には存在しない、さまざまな視界上および大気上の制約がある。具体的には、遠近法と収束、角度分解能と消失点、さらに大気汚染、かすみ、湿気、霧、もやなどである。
With the aid of the best telescopes on the clearest days, we can resolve objects a few hundred times smaller and/or further away, but anything on the scale of seeing Everest from anywhere on Earth is simply not possible.
最高性能の望遠鏡を用い、最も条件の良い晴天の日であれば、それより数百倍小さい物体、あるいは数百倍遠い物体まで識別できる。しかし、地球上のどこからでもエベレストを見ようとするような規模の観測は、単純に不可能なのである。
実際に計算してみよう
この本が記述された2023年には、数学に長けていない人がこういった計算をするのはハードルが高かったかもしれませんが、現在はAIがやってくれますからね。誰でも詐欺師デュベイの嘘を簡単に見破れます。
ここで検証するのは、「日没時の太陽は、はっきり見えるのに、エベレストは見えない」という事実です。しかも、地球が平面であり、もし見えたとすれば、エベレストの高さは太陽直径の3倍に見えるはずなのです(後述するように、距離341kmの場合)。
こういった質問をしてみましょう。
球体地球において、エベレストの山頂が見えなくなる距離はどの程度ですか?
球体地球を前提とすると、海面付近(目の高さ約2 m)の観測者がエベレスト山頂(標高 8,849 m)を見通せる最大距離は、およそ341 kmです。
球体地球においては、たった341km離れてしまうだけで、8.8kmの山頂も見えなくなってしまいます。ということは、これ以上の距離からエベレストの全景が見えれば、平面地球を証明できますね!
もちろん、実際には障害物があるでしょうから、高い山や飛行機に乗ることにすると、もっと距離は長くなりますが、理論上はこういう値が出てくるわけです。
次に、これを平面地球で計算してみましょう。平面地球においては、341km離れても、理論上はエベレストの全景が見えるはずです。その見かけの大きさはどの程度でしょうか?
平面地球とした場合、341km離れた場合にエベレストの山頂からふもとまでの視野角は?(見た目の大きさ)
約 1.5°です。参考までに、
- 満月の見かけの直径:約 0.5°
- エベレスト全体の高さ:約 1.5°
ですから、平面地球モデルでは341 km離れていても、エベレストは満月約3個分の高さで見える計算になります(途中に山や建物、大気による減衰がない理想条件)。
地球が平面であり、理想的な条件であると仮定すれば、エベレストが見えて、その高さは月直径の三個分に見えるはずです。かなり大きく見えるはずですね!
ではここで考えてみてください。日没時に我々は地平線・水平線に半分隠れた太陽を見ることができますが、その時の太陽までの距離(太陽直下点までの距離)はいかほどになるでしょうか?
球体地球の夏至の東京にて、日没時の太陽直下点と東京との距離は?
答え:約10,008 km(約1万 km)
※ちなみに、冬至の東京と条件を変えても約1万kmです。
球体地球での太陽の視野角は常に変わりませんね。平面地球では、日没時には極めて小さくなっているはずですし、そもそも平面地球では日没はありえないんですが、そこは置いときましょう。あくまで観測事実を優先します。
球体地球での太陽の視野角は?
角直径:約0.53°(約32分角)
半径:約0.266°です。
なお、地球の公転軌道が楕円であるため、
近日点(1月上旬):約 32.5分角(0.542°)
遠日点(7月上旬):約 31.5分角(0.524°)と、年間で約3%変化します。
夏至付近は遠日点に近いため、約0.524°(31.5分角)になります。
ということは、現実の球体地球において、エベレストは341kmで完全に見えなくなる計算ですが、球体地球・平面地球を問わず、観測事実として太陽は1万km(あくまでも太陽直下点)先まで見えます。しかも、その時の太陽の視野角は月と同程度です。
ということは、見た目の大きさが太陽直径の三倍のものが341km離れると見えなくなるのに、太陽は1万km先まで見えるわけです。
おかしくないですか?
もし地球が平面であれば、例えば、1万km離れた太陽を背景として、エベレストが見えるということが起こり得るはずです。しかも、エベレストは太陽の三倍に見えるはずですから、太陽がエベレストの裏に「落ちていく」様子が見えるはずです。あくまでも、エベレストから341km地点の話です。
ですから、詐欺師デュベイの言い訳「地表を水平に見る場合には、上空の恒星を見る場合には存在しない、さまざまな視界上および大気上の制約がある」は通用しません。太陽が完全に見えているわけですから、それがエベレストの裏に落ちる様子が見えなくてはなりません。
平面地球であれば、富士山頂からエベレストが見えます
最初の計算では観測位置を2mとしていますが、この場合には、341km以上の地点でこの様子が観察できれば、平面説の勝ちということになります。しかし、海抜2mからエベレストを見るのは非現実的ですね。
では、観測位置を富士山頂の高さにした場合はどうでしょう?
球体地球において、富士山頂の高さ(3,776 m)から、エベレストの山頂が見えなくなる距離はどの程度ですか?
答え:555.2 km
参考までに、富士山とエベレストの実際の直線距離(大円距離)は約4,500km程度あるため、地球が球体である限り、富士山からエベレストが実際に見えることは(高度差を考慮しても)地理的にあり得ません(Claude)。
※ChatGPTは5300kmという答え。Google Mapでは4914kmでした。
つまり、球体地球の場合は、富士山に登っても、エベレストは遠すぎるため、その山頂さえまったく見えません。
次にこういう質問をしてみましょう。
では、現実の富士山からエベレストが見えると仮定して、その方向に太陽が沈むことはありますか?
ChatGPT:日没方位は年間を通じて連続的に変化するため、富士山から見て太陽がエベレストの背後を通る日は理論上存在し得ます(もちろん球体地球ではエベレスト自体は曲率で見えません)。
Claude:幾何学的には起こり得ます。 富士山からエベレスト方向への方位角と、その緯度での夏至寄りの日没方位角がほぼ一致するためです。
もし地球が平面だとすれば、当然ですが、富士山頂からエベレストが見えるはずです。そして、日付によっては、「太陽がエベレストの裏に落ちる」様子が観察できるはずです。
今までにそんな報告がありましたか?
太陽が見えているのに、そのずっと手前にあるエベレストが見えないなんてことはありませんよね?ただし、以下の計算をしてみます。
富士山からもしエベレストが見えたとして、その視野角は?
約0.096°
約5.7分角(5.7′)
約344秒角となります。比較すると
- 太陽・月の視直径:約 0.53°
- エベレスト(5,300 km先)の高さ:約 0.096°
したがって、エベレストは太陽直径の約18%の高さに見える計算になります。これは望遠鏡で十分識別可能な大きさです。例えば以前計算したように太陽の視直径が約0.53°ですから、
- 太陽:約0.53°
- エベレスト:約0.096°
となり、エベレストは太陽の直径の約 5.5分の1 の高さに相当します。
ということは、沈む太陽の手前に小さなエベレストが見え、これは望遠鏡で十分識別可能な大きさです。
平面信者は是非この観測を行い、平面地球を証明してくださいませ。もちろん、富士山頂である必要はありませんよ。ある程度高い山とか飛行機などで、理論上、エベレストを見るのに途中の障害物がない状態であればよいのです。

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