フラットアーサーの愚かさ(91):詐欺師デュベイによる聖書極解信念注入

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ここでは、平面詐欺師エリック・デュベイの『The Flat Earth Conspiracy』における馬鹿げた主張を見ていきます。

まず私の立場を明確にしておくと、私は何の宗教も信仰してません。しかし、最近の量子物理学などの成果から創造説は信じています。つまり、何者かがこの世界を創造し、人間も作ったのであり、進化論は嘘であることです。

しかし、この世界は物理的なものとして創造されたわけではなく、いわばコンピュータゲームのようなものであるという考え方です。一般的にはシミュレーション仮説と呼ぶようです。簡単に言うならば、もし「神」を想定するならば、この世界は「神様コンピュータ」の中の出来事です。もしそれが「神」であれば、その力は人間の想像など及ばないほどの巨大なものであるはずです。

そして、(もしコンピュータゲームであるとするなら)その内容は意識によってどうにでもなる、というのはかなり多くのスピリチュアル系の人が言ってますね。さらに、最近の物理学者も「物質より先に意識がある」という考え方に傾いています。例えば、アミット・ゴスワミは、「意識が物質を作った」とし、「Consciousness is the ground of all being(意識こそ、あらゆる存在の基盤である)」と言います。

現代科学の主流派では、「物質から意識が生まれる」としていますが、これが証明されたことはまったくありません。傍流の物理学者は「まず最初に意識ありき。その後に物だ」という考えに傾いているのです。私自身はおそらくそうだろうと、ぼんやりと考えていますね。

先のコンピュータゲームのたとえで言えば、まず最初に「プレーヤー」という意識がおり、そのプレーヤーが、この現実世界の「キャラクター」を操っているのです。そしてむしろ、「プレーヤー」という意識の行動によって、キャラクターの状況が変化していくのです。一般的なコンピュータゲームにおいては、プレーヤーの意識で状況が変わるなど「チート(インチキ)」ですが、この世界のゲームではそうではないらしいですね。

そんな私から見ると、「地球は球体ではなく平面だ!」とするロウボサム、グリーソン、デュベイなどの議論はむしろ、「神の力」を聖書の記述の中に閉じ込めてしまう行為であり、「神」を矮小化する行為でしかないと考えるわけです。クリスチャンに聞きたいのは、「神はそんな小さなものなのですか?」ということですね。

彼らの議論では、地球が平面で宇宙はないらしいのですが、「神」は全能のはずなのに、なぜ現実の広大な宇宙が「作れない」と言うのでしょう?そもそもなぜ、神が物質世界のみを作り、そこに人間を置いたと言えるのでしょう?

以下に引用するデュベイの議論では、現代科学においては、広大な宇宙にほんの小さな地球があり、お前はその地球の上のシラミのような存在だとすることで「お前は何者でもない」という信念を植え付けるのが、フリーメーソンや支配層の目的だというのです。現代科学はサタンのしわざだと。

私に言わせれば、完全に馬鹿げてますね。この連中は逆に、

「神が創造した物質的なこの平たい地面の上に、物質的なお前が創造された」という観念を植え付けることによって、逆に人間の可能性を制約しようと画策しているとさえ私は思ってしまうのです。

そしてまた、聖書研究者の立場からも「平面だとしているとは言えない」という意見があることは以前に紹介した通りです。さらに、具体的な数字はありませんが、クリスチャンの大多数は球体説を受け入れているようです。

つまり、ロウボサム、グリーソン、デュベイの議論が「本気」だとすれば(私にはそうは思えませんが)、これはキリスト教の宗派の中でも、少数で異色の部類に属します。

ともあれ、デュベイの議論は次のような極めてナンセンスなものなのです。

1)聖書は神の言葉である

2)神は世界を創造した

3)聖書は地球を固定された世界として描いている

4)したがって平面・地球中心宇宙が正しい

5)現代科学がこれを否定する

6)現代科学は神を否定する思想である

7)だから地動説・ビッグバン・進化論は欺瞞である 

いかに戯言かわかるというものです。まず、1,2を証明することはできませんし、そもそも聖書の成立過程も今となってはわからないのです。誰がいつ書いたものかもわかりません。

3,4についても、先に述べた通り、クリスチャンの中でも傍流の解釈と言えます。

そして、5,6,7は非常に問題のある思想です。要するに、彼が言うのは「客観的事実であっても、聖書と矛盾するならばそれは間違い」ということです。これは宗教的信念の注入により人間の認知を捻じ曲げようとする行いであって、やはりカルト宗教と似たようなものでしょう。

そして、現代の平面信者もまた、この思想注入により客観的事実を見れなくなっています。この危険性は、単に「球体か平面か」の問題ではありません。「事実が何であろうが、そこから目を背けさせることができる」という心理的操作が簡単にできるという意味で危険です。

では、内容を見ていきましょう。

P228:The Bible, a book said to be inspired and written by God, claims that the Earth is flat, motionless, and intelligently designed; that giant human beings existed; and that “dinosaurs” and “ape-men” never existed—several increasingly unpopular ideas which I hope the book you are reading, The Flat Earth Conspiracy, has proven to be undeniably true. 

聖書は、神の霊感を受け、神によって書かれたとされる書物であり、地球は平らで動かず、知的に設計されたものであること、巨大な人間が存在していたこと、そして「恐竜」や「猿人」は存在しなかったことを主張している。これらはいずれも、ますます受け入れられなくなっている考えだが、あなたが今読んでいる本『The Flat Earth Conspiracy』によって、疑いようのない真実であることが証明されている、と私は願っている。

(略)

Certain other aspects, however, including the Bible’s accounts of intelligent design, the fixed, flat Earth, giant human beings, and a worldwide flood are backed by abundant evidence, so I refuse to throw the baby out with the bathwater. 

しかし一方で、聖書が語る「知的設計」、動かない平らな地球、巨大な人間、そして世界規模の大洪水など、いくつかの事柄については、豊富な証拠によって裏付けられている。だから私は、誤りと共に正しいことまで一緒に捨てるようなことはしたくない。 

The Bible claims that Darwin was not the first to ever present the theory of evolution to humanity, but that Satan was. In the Garden of Eden, Satan tells Eve, “If she eats from that tree ye shall be as gods.” The idea that man can progress, evolve, and become like gods—the foundation of Darwinism, Scientism, Transhumanism, and the New Age movement—is, in a biblical context, Satanism.

聖書によれば、進化論を人類に初めて提示したのはダーウィンではなく、サタンだったという。エデンの園で、サタンはイブにこう告げる、「その木から食べれば、あなたがたは神々のようになる」。人間は進歩し、進化し、神々のような存在になることができる――この考えは、ダーウィニズム、科学主義、トランスヒューマニズム、そしてニューエイジ運動の基盤となっているが、聖書的な文脈においては、これはサタニズムなのである。

The Bible also talks about a great deception that Satan would enact in the final days, which would result in people increasingly disbelieving in God and the Bible, a hoax that would “deceive even the very elect!”

聖書はまた、終末の日にサタンが大いなる欺瞞を仕掛け、その結果、人々が次第に神と聖書を信じなくなるとも語っている。それは、「選民さえも惑わす」ほどの偽りである。

P229:The modern Atheist Big Bang Heliocentric Globe-Earth Chance Evolution paradigm has accomplished just this by removing God, or any sort of intelligent design, and replacing purposeful divine creation with haphazard random cosmic coincidence.

現代の「無神論・ビッグバン・太陽中心説・球体地球・偶然による進化」というパラダイムは、まさにこのことを成し遂げた。すなわち、神、あるいは何らかの知的設計という考えを取り除き、目的を持った神による創造を、行き当たりばったりの偶然による宇宙的な出来事へと置き換えたのである。

The Bible describes a geocentric universe within which Earth is the only material world and around which everything in the cosmos revolves. The Earth is described as a flat plane resting upon the “mighty waters of the great deep.”

聖書は、地球を中心とする宇宙を描いている。そこでは、地球だけが物質的な世界であり、宇宙に存在するすべてのものが地球の周囲を回っている。地球は、「大いなる深淵の強大な水」の上に置かれた、平らな大地として描かれている。

The Sun and Moon were created as luminaries to divide and light the day and night. Stars were created as lesser luminaries, and all the celestial lights were created for the Earth and to revolve around the Earth. Humans, animals, and everything in nature was intentionally and intelligently created in a matter of days, not coldly, blindly “evolved” over billions of years.

太陽と月は、昼と夜を分け、そしてそれぞれを照らす光体として創造された。星々はそれより小さな光体として創造され、すべての天体の光は地球のために創造され、地球の周囲を回るものとされている。人間、動物、そして自然界に存在するあらゆるものは、何十億年もの間に冷たく盲目的に「進化した」のではなく、数日のうちに、明確な意図をもって、知的に創造されたのである。

P233:So according to Godless men, you are the result of an accidental explosion of random matter which somehow “evolved” over billions of years to become the stars, Sun, Moon, Earth, and you. Your life is meaningless, your death is permanent, and your birth was just some cosmic accident like nature’s “pull-out method” gone wrong, causing nothingness to ejaculate the universe and you—an unplanned, unwanted child.

では、神を信じない人々の考えによれば、無秩序な物質が偶然爆発し、それがどういうわけか何十億年もの時間をかけて「進化」し、星々、太陽、月、地球、そしてあなた自身になった結果だということになる。あなたの人生には意味がなく、死は永遠の終わりであり、あなたが生まれたことも、宇宙的な偶然にすぎない。まるで自然界の「外出し」という避妊法が失敗し、無が宇宙とあなたを射精してしまったかのようなものだ。つまり、あなたは計画も望まれたものでもない子供なのである。

According to God, however, the stars, Sun, Moon, Earth, and you are the result of divine creation. Your life has a plan and a purpose, your physical death is a spiritual rebirth, and heaven awaits those who follow God’s path.

しかし、神によれば、星々、太陽、月、地球、そしてあなたは、神による創造の結果である。あなたの人生には計画と目的があり、肉体的な死は霊的な再生であり、神の道に従う者には天国が待っている。

P239:The truth is the universe was intelligently designed by an intelligent designer, purposefully created by a purposeful creator, not the haphazard result of some inexplicable cosmic accident. The truth is that life, consciousness, the incredible, beautiful diversity and complexity of nature is divinely created, not coldly, blindly “evolved” out of nothing.

真実は、宇宙は知的な設計者によって知的に設計され、目的を持った創造主によって意図的に創造されたのであって、説明のつかない宇宙的な偶然による、でたらめな結果などではないということだ。真実は、生命、意識、そして自然界の驚くほど美しい多様性と複雑さは、神によって創造されたのであって、何もないところから冷たく盲目的に「進化した」のではないということだ。

P240:If the Earth is the center of the Universe, then the ideas of God, creation, and a purpose for human existence are resplendent. But if the Earth is just one of billions of planets revolving around billions of stars in billions of galaxies, then the ideas of God, creation, and a specific purpose for Earth and human existence become highly implausible.

もし地球が宇宙の中心であるならば、神、創造、そして人間が存在する目的という考えは、まばゆいばかりに輝かしいものとなる。しかし、もし地球が、何十億もの銀河の中に存在する何十億もの恒星を回る、何十億もの惑星のうちの一つにすぎないのだとすれば、神、創造、そして地球や人類が存在することに特別な目的があるという考えは、非常に信じがたいものになってしまう。

以下と同じことです。ただの感想です。

平面信者というのは、自分のただの感想と客観的事実の区別がつけられないのです。主観と客観の区別がつけられない人間になってしまうのです。

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