以前から米国務省のブリーフィングを見ていて、毎度毎度手厳しい質問をする人がおり、「この人は一体誰なのだろう」と注目していた人物なのですが、やっとわかりました。AP通信のMatt Leeというベテランレポーターの方でした。
ジミー・ドアの動画を見ていたら、ジミー・ドア自身もその質問を絶賛しながら、誰だか知らないようでしたが、私はジミー・ドアよりも先に注目していたんですねぇ。。。。(ちょっと自慢)。
Matt Lee氏はこういう方です。
特におかしいのがヘザー・ナウアートとのやりとりです。これは2018/4のことですね。シリアのドゥーマにおいて化学兵器攻撃で大騒ぎ(もちろんウソですが)があった12日後のやりとりです。ここでもヘザーさんは、国務省を代表してデタラメを言い放ってますが、リー氏のつっこみとヘザーのボケが笑えるものとなっております。明らかにナウアートはリーの質問に焦ってます。
こんなやりとりです。
ナウアート:ロシア当局が化学兵器攻撃のあった場所を消毒しており、さらに目撃者の証言を圧力をかけているという。しかし、確実にシリアによるものであることはわかっている。
リー:消毒と圧力の証拠があるのか?
ナウアート:信頼できる情報と諜報がある。
リー:では、OPCWが到着して何もなければ、ロシアが消毒したことになるわけか?つまり、「これが彼らが消毒したことの証拠だ」と。
ついでに、ヘザー・ナウアートについては、RTでおなじみのケイレブ・モウピンも質問してますね。これはさらにさかのぼり、2017/6のものです。
モウピン:ホワイトハウスが、「シリアが化学兵器攻撃を準備している」と言うが、それがテログループの化学兵器攻撃に結びつくのでは?アルヌスラやアルカイダが、シリアで化学兵器を使ったことは文書化されてます。
ナウアート:わかってるんです、アサドが化学兵器を使ったことは。
モウピン:アサドは2013年に化学兵器を廃棄してるんですよ。アルカイダは化学兵器を使っていないと言うのですか?
ナウアート:仮説については話しをしません。アサドが使ったんです、それを超える議論はしません。
共通することは、ナウアートは、自らのストーリーに合わない議論はすべて「仮説」として切り捨てていることです。
さて、今回のジミー・ドアの動画は以下です。
ちなみにナウアートは、ニッキ・ヘイリー辞任の後にトランプに国連大使に指名されたのですが、「家庭の事情」とやらで辞退してます。しかし、国務省スポークスマンを辞めたという話は聞いてませんし、Wikipediaを見ても相変わらずナウアートになってますが、ここでは別の男性が出てきています。
スポークスマン:わかったんです、ニュース報道が、いくつかは不正確に言及してます、ファン・グアイドについて、野党リーダーだと。あるいは自称大統領だと。いずれも正しくありません。ベネズエラ憲法によれば、ファン・グアイドは暫定大統領になったのです。ベネズエラのです、1/23にですね。米国民数百万と50カ国以上が認めてます、ファン・グアイドをベネズエラ暫定大統領だと。
リー:率直に行きましょう。あなたは不平を言うわけですね、ニュースが、あなたの思うような肩書で呼ばないと。
スポークスマン:不平ではなく、指摘です。修正しようと。
リー:私には不平に聞こえますが、単純に弱いですね。
スポークスマン:彼は暫定大統領です。
リー:あなたは暫定大統領であると考えますが、おっしゃるように他の50カ国が、
認めていると。しかし国連には190カ国以上あるんですよ。ですから、あなたの50は半分にも近くさえありません。スポークスマン:民主主義をサポートすべき時なんです。
リー:ニュース報道では、彼を、正当なリーダーと。。。。
大統領はより多くの国に認めさせたいんですね?スポークスマン:現在の独裁者についてのレトリックはいいです。
どれ見ても同じです。ジミー・ドアの言うように、米国務省というのは、ただの偽ニュース発生源です。
日本政府の場合も全く同じですが、はなからウソばかりついているわけです。そして、そのウソをそのまま国民に撒き散らしているのが、CNN、MSNBC、ワシントンポスト、ニューヨークタイムズであり、日本の場合であれば、読売、NHK、朝日、毎日、その他というわけです。
ところがこのマット・リー氏と言えば、おかしいと思ったらそれを徹底的につっこみまくる職人気質であり、張子の虎の国務省スポークスマンは彼の切れ味には太刀打ち不可能というわけですね。これがどの程度APの記事に反映しているのかはわかりませんが。。。
いくつか彼のアカウントやプロフィールがあります。
Twitterについては、皆さんフォローしてるようです。トゥルシー・ギャバード、サミエラ・カーン、シリアンガール、バネッサ・ビーリー、ラニア・カレック、エバ・バートレット、ダン・コーエン、米国Sputnik、Wikileaksとまともなジャーナリズムをやってる人達は必ずフォローしているようですね。
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