この記事の三行要約
- 平面説では「地球は平面」という前提を守るため、太陽・月・北極星を地表近くの天体として扱わざるを得ず、その当然の帰結として、三角測量で高度を求められるはずということになる。
- しかし実際に複数地点の観測値を使うと計算結果が一致しない。二地点では求まっても三地点目を加えると矛盾が発生するため、天体の高度についていつまでたっても統一見解を作れない。
- これは観測値が球体モデルと合致するからであり、平面モデルとは相容れないため、平面説は新たな説明やモデルを探し続ける状況に陥っている。
これまで平面説における北極星高度の問題や太陽高度の問題をとりあげてきたわけですが、簡単に言えば、
平面説の点光源モデルでは、天体の高度を算出すべく二地点で計測して計算する限りは算出できるが、三点目を追加すると必ず矛盾してしまう。だから、北極星高度も太陽高度も未だに確定できず、別の説明に逃げることになる
これはすべて、最初に
地球は平面である(The Earth is flat)
という大前提を置いたからです。
この教義は絶対に変更できません。
すると、太陽、北極星、月などの天体は、地球平面から近距離に置かないと辻褄が合わなくなります。
例えば、太陽が遠方にあるとすれば、常に世界中を照らすことになり、昼と夜ができません。そもそも、「太陽が移動する」ようには見えません。
月も同じで、月が移動するには近距離であることが必要です。北極星は移動しませんが、遠方であるならば、南半球からも見えることになってしまうので、近距離でなければならないのです(もちろん、どんなに近距離であろうが原理上南半球から見えるはずですが、それはおいときましょう)。
これらの天体は近距離であることが絶対に必要!
です。つまり、最初の「地球は平面である」という結論に合わせて必然的にそういう設定になります。ここがフラットアーサーの苦難の道の始まりです。
そして、こういった理屈が当然出てきます。
そんな近距離であれば、三角測量によって高度が求まるはず!
はるか遠方であれば、地球上から三角測量などするわけにはいきません。不可能です。近距離なら、地球上からの三角測量で簡単に高度が求まるはずですね。
例えば、札幌と那覇といった距離(南北距離1,875 km)のレベルで、北極星の仰角はそれぞれ43.1°、26.2°とかなりの違いがあります。
ですから、この場合は「北極星の高度なんて簡単に求まるんじゃね?」と思うわけです。ここでは北極星を例にしましたが、これは全く動かないので楽なのです。太陽は動き回るので少々面倒ですが、原理としては同じことです。
これを19世紀からやってるわけですが、全然うまく行きません。未だに、太陽、月、北極星、その他の天体の高度はわかりません。統一見解はありません。
その理由としては、この北極星の例では、現実に計測される北極星の仰角は、球体地球を前提とした場合のみ正しいからです。その「球体地球前提の値」を無理やり平面モデルに適用してもデタラメな答えしか出てきません。
球体地球であれば、北極星の仰角は観測地点の北緯に完全に一致します。きれいなものです。
しかし、この値を「平面中心上空の点光源の高さ」の計算に使うと途端に矛盾が噴出してしまいます。
もっとも、この北極星の例を見ればわかるように、この仰角値こそが球体である証拠の一つなんですけどね。それは絶対に認めません。
つまり、フラットアーサーの抱える問題というのはこうです。
地球は平面である(最初に結論)
↓
これらの天体は近距離でなければならない(結論にとって都合のいい設定)
↓
じゃ、三角測量すりゃ高さがわかるんじゃね?(上から導かれる当然の論理)。
↓
実際にやってみると、矛盾が噴出、「距離がわからない!」(球体派からみれば当たり前すぎて笑う)
↓
じゃ、別のモデルを考えるしかない!誰か提案ないの?←イマココ
↓
(でも、それって球体地球では?)
すべては、おかしな結論を最初に置き、これだけは絶対に動かせないために矛盾が噴出することになり、今現在はその矛盾を何とかできないかと世界中で知恵を絞っている状態なわけです。
もちろん、問題は「近距離天体」の高度だけではありません。これまで述べてきたように、太陽(もちろん月も)の角速度問題、太陽(もちろん月も)の見かけの大きさ問題、夏至の東京での日の出・日没などの観測値との不一致問題、オリオン座の設定問題、南半球での星の見え方問題などなど、天体に関するものだけでもありとあらゆる矛盾が噴出しています。これらは私が今のところ追求している分だけですが、他にも山ほどあるでしょうね。





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