フラットアーサーの愚かさ(16):空気がなくとも物は「落ちる」

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この記事の三行要約

  • フラットアーサーは「重力は存在せず、物体は密度差によって上下に移動する」と主張するが、「上・下の定義」や真空中での挙動を説明できていない。
  • 羽根とボーリング球を真空中で落下させる実験では両者が同時に落ち、密度差ではなく重力が落下の原因であることを示している。
  • フラットアース理論は反証実験を無視する一方で、自説に都合のいい非科学的な実験を証拠として提示する。 

以前、フラットアーサーにの「重力理論」に疑問を呈しましたが、つらつら考えてみたら、彼らの理論が全く成立しないことを示す実験を以前に見たことを思い出しました。

まぁ、彼らはこんなことを「自分の目」で見たとしても、「重力なんかないんだ!」という信念はくつがえることはないでしょうけど、一般の方は読んでみてくださいね。

フラットアーサーによる「重力はない!」理論

以前にフラットアーサーの愚かさ(2):「重力はない」??? で書いたように、フラットアーサーによれば、

  • 重力は存在しない
  • 空気より密度が大きいものは下に行く
  • 小さいものは下に行く
  • それ以外に電磁気が関係しているらしい

とのことでした。

なんでわざわざこういった無茶な設定にしているのか理解しかねます。別に「地球は平面だが、重力はある」設定でもよいでしょうに。何が理由でこんなことになっちゃってるんですかね?

ともあれ私の疑問としては、

  • 重力が存在しないなら、どうやって「上」「下」が決まるの?そもそも、「下」とは重力方向を示すのでは?「上」「下」の定義は何?
  • 密度の大きいものがなぜ「下方向を目指す」の?
  • 宇宙空間のような無重力のところで、空気を閉じ込め、その中にハンマーを入れたら、ハンマーはどっちに移動するの?この場合の「上」「下」はどっち?
  • 「宇宙空間も無重力もない!」というのであれば、地上で真空を作り、その中で羽根のような電磁気の影響を受けないものを放したら、それは落下しないの?

いずれの疑問にもフラットアーサーは一切答えられません。「重力はない!」と言いながら、筋の通った説明はできないのです。なぜでしょうか?フラットアースとは、ただの信仰にすぎないからです。科学などではないのです。

特に、全く理解できないのは「上」「下」の方向です。再度ですが、我々は重力方向を「下」と言っているのであり、「重力などない」というのであれば、「下」の定義が存在しなければならないはずですが、それは一切できません。理論がないので、反論しようにもできません。まぁ、フラットアース理論が無敵のはずです。ただの「お気持ち」で何でも決まるわけですからね。

真空落下実験

しかし、「密度の違いによって、『下』に落ちる」わけではないことは明確に示せます。以下の実験を見てみましょう。

https://x.com/jimakudaio/status/2063453466656489570

羽根とボーリング玉を同時に放せば、通常なら羽根の方がゆっくり落ちますが、この実験では真空中なので、両者が同時に着地しています。ここからわかることは、

  • 密度の大きいものが「下方向」に向かうという理論は誤り。真空中でも物は落ちる。
  • 空気はむしろ落下の邪魔をしている

再度、確認しておきましょう。フラットアース理論では、空気より密度の大きいものは「下」、小さいものは「上」に行くはずです。ですから、空気が存在しなければ、その駆動力は発生しないはずです。したがって、羽根もボーリング玉もそこに静止するはずですが、そうはなりません。

しかし、彼らはここに電磁気を持ち出すかもしれませんが、それも無理筋です。羽根もボーリング玉も電磁気の影響はかなり受けにくいでしょうね。静電気はどうでしょうか?こんなものをこんな速度で落とすような、静電気があるならば、他のもの、機械も人間も勝手にあっちこっち動き回って収拾がつかなくなることでしょう。

再度確認しておきますよ、私はフラットアーサーに対し、「真空中で羽根のような不導体を放した場合、それは落ちないの?」と聞いたのですが、答えられませんでした。

科学理論であれば一貫性がなければなりません。そして、理論に基づく予測ができなければなりません。もちろん、難しいものもあるでしょうけれども、この場合は単純ですよね。空気と物の密度の差が駆動力になるというのですから、空気がない場合は駆動力はないはずです。しかし、この質問には答えないのです。

フラットアーサーによる非科学実験

フラットアーサーの言い分は言いっぱなしで検証不能です。その説にそぐわない、こういった実験もおそらく無視するでしょうから、この記事も彼らにとっては一切何の意味もありません。

その一方で、非常に都合のいい非科学的な実験を自分で作って見せることもありますよ。私が見た笑える実験というのはこうです。こんなんでも「お仲間」うちでは「そうだそうだ!これが証拠だ!」とかになるんでしょうね。

底が丸い中華鍋のようなものを上下逆さまにして、それをぐるぐる回します。その中央にはドライアイスを載せて、ドライアイスの煙が中華鍋と共に回らない様子を撮影して、「ほら、自転している球体に空気がくっついていくはずがない」というわけです。まるで夏休みの宿題みたいな実験ですね。

フラットアースとはただの信仰である

再度確認しておきましょう。こういうのはどこにでもありますね。ただの信仰なのです。都合の悪いものは無視、都合の良いものはどんなに幼稚であっても採用します。

私はフラットアースの主張を詳細に検討していくうちに、ますます「地球は球体である」と強固に信じるようになりました。以前はどっちでもよかったんですけどね。もはや、フラットアーサーの言い分は幼稚で一貫性がなく、非科学であり、害悪とさえ言えると確信するものです。

フラットアーサーの愚かさ(6):映画『ビハインド・ザ・カーブ』が提示した問い に書きましたが、この映画ではこんなシーンがあったそうです。

会議において、あるフラットアーサーから来た手紙をマークが読み上げますが、そこには「孫たちは12歳、10歳、8歳の三世代目のフラットアーサーです」と書かれていました。ここに科学者のコメントが挿入されていますが「子供の理科の授業で自転と公転を教えたら、三分の一の生徒が『違う』と叫んだ」という実例を紹介し、これは単なる笑い話ではないとします。フラットアース信仰が単なる笑い話ではなく、次世代の科学リテラシーを実際に損なっているという警告です。

そして、何より、この世界の現象を一貫して説明できる力など到底ないのです。それどころか、矛盾ばかりになるわけです。誰にでも簡単に観測できる現象の中で、最大のものは、フラットアーサーの愚かさ(15):平面説が成立しえない最大の観測事実(たぶん)に書いた南半球での星の動きです。

さて、私がこんなことを書くと、フラットアーサーからはあらゆる中傷や「お前はフラットアースがわかっていないレベルの低い人間だ!」みたいな罵倒が飛んで来るのですが、一方で彼らからの反論は一切ありません。知性が低すぎて反論などできやしないからです。それこそが宗教、信仰でしかないことを如実にあらわしています。

実際のところ、このシリーズを始めて以降、筋の通った反論など一度もありません。私の言い分が正論すぎて反論などできやしないのです。

 

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