フラットアーサーの愚かさ(13):フラットアーサーはいつまでも初級にとどまる

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  • 豪州東西横断鉄道や南半球航路を例に、フラットアース地図では現実の距離・速度・測量と整合しないことを検証する。球体説を否定するなら、航空・GPS・土地登記など現代インフラ全体の代替説明が必要になる。
  • フラットアーサーは「地球は平面だ」という疑問提示には熱心だが、南半球距離問題やGPS、海運、測量などの巨大な矛盾には踏み込まず、「派手でおいしいところだけ」を扱っている。
  • つまり、多くのフラットアーサーは初級段階に留まり、現実との整合性問題に直面すると中級へ進めない。しかし、ごく一部は創造論や精神世界など「世界の意味」の探求へ飛躍していく上級となる。

最初は「豪州東西横断鉄道の大陰謀」というタイトルで、その話だけ書こうと思ってたのですが、結局話が別のところに行ったので、タイトルを変えました。

豪州東西横断鉄道とは?

オーストラリアには東西横断鉄道というものがあります。インディアン・パシフィックというもので、シドニーとパースをつないでいます。球体説の地図で見ると、次のような経路です。

【オーストラリア 横断鉄道】世界高級5つ星列車旅 インディアンパシフィック号 乗車記 シドニーからパースへという、西向き列車の乗車記があります。東向きとは日程が違うようですが、こんなところだとのこと。

Day1 夕刻 シドニー 発 《夕食》
Day2 ブロークンヒル観光 アデレード観光(オプション有)《3食》
Day3 ナラボー平原 (カルグーリー)《3食》
Day4 昼 パース到着 《朝食&ランチ》

現在は少々ダイヤが違うようですが、西向き列車の詳細は以下です。

  • 走行距離:4352Km
  • 総所要時間:約72.5時間
  • 実際の走行時間:約60時間前後
  • 停車時間を除く平均速度:4352÷6072 km/h
  • 最大速度:115km/h

まぁ、ごく普通の長距離列車に見えます。しかし、この乗車記。。。実は真っ赤なウソなんです。

オーストラリアの実際の地形は?

フラットアーサーによれば、オーストラリアの実際の地形は次のようなものだからです。

この地図からは、明確にはオーストラリアの左右の長さがわかりませんが、実際の、いや間違えた、球体説の言うところの少なくとも3倍と仮定すると、この時間数でシドニーからパースまで到着するにはどうなるでしょう?

  •  総距離:4352×3=13056 m
  • 平均速度:13056÷60218km/h

つまり、実際には間違いなく新幹線なみの速度で走行しています。先の「乗車記」には、そんなこと書いてありませんね。いかにも優雅な感じです。そうです、この方もまた陰謀に加担しているのです。向こう側の回し者なのです!

多くの人が陰謀に加担し、口を閉ざしている!

この鉄道は1970年から走っており、かなり多くの人、少なくとも100万、200万人規模で乗車しているはずなのですが、「こんな長距離をこんなスピードで走っている!」と暴露した人はいないようです。

もちろん、この鉄道だけではありません。オーストラリア国家として自国の領土の計測はしっかりと詳細に正確にやっていることでしょうけれども、こんなに横に細長くて、実際には領土がもっと大きいなどということは秘密にされています。

※球体説地図と南北の長さはほぼ変わらず、実際には東西に大きくなっているのでオーストラリアがいかに広大かわかりますね。

オーストラリアのすべての土地登記も虚偽だし、そもそもインフラ建設に関わる人全員が「球体地図はウソ」とわかってるはずなんです!

つまり、ほとんどすべてのオーストラリア人も多くの観光客もこの陰謀に加担しています!わかっていながら口を閉ざしているのです!これはもはや人類史上最大の陰謀と言ってもよいでしょう!

冗談はさておき。。。

もちろんですが、これは大陸内鉄道だけではなく、大陸間航空路や海洋航路も同じ問題を抱えています。

前者は何とかごまかせても、後者はごまかしがききません。南アメリカ、南アフリカへの海洋航路が日常的に成立していますが、船舶は燃料搭載量、航海日数などを極めて正確に扱うからです。

どう考えても無理筋です。

派手でおいしいところだけ

この部分はフラットアース論者においても統一的説明がないようです。仮にオーストラリアの地図を球体説の地図に取り替えてしまっても、逆に航空路、海洋航路の問題がもっと大きくなります。

ここで「フラットアーサーのやり方」が見えてきますね。

地球は平面だ!これが証拠だ!と言いつつ、平面であれば生じる巨大な矛盾には一切目を向けません。

NASAの画像はウソだ!人工衛星なんかない!と言いつつ、人工衛星がなければ成立しない、例えばGPSの仕組みは説明できないのです。

つまり、「派手でおいしいところ」だけむさぼり、後は「知らん」と放置するのがフラットアーサーのやり方です。

現代世界では、地球の形状は膨大な実務と結びついています。平面説ではそれに多くの矛盾が生じるわけですが、考えたこともなく、検討すらしません。

  • 航空
  • 海運
  • GPS
  • 測量
  • 土地登記
  • 衛星通信
  • 鉄道
  • 光海底ケーブル

球体は誤りであり、本当は平面なのであれば、これらを統一的に説明できるモデルが必要になりますが、そこはまるで放置されたままです。

すべてのフラットアーサーは初級にすぎない

すべてのフラットアーサーは初級にすぎません。

これまで教えられていることに疑問を持ち、「これは違うんじゃないか?こんな証拠があるじゃないか!」と気が付きます。しかし、そこで留まり続けるだけなのが、すべてのフラットアーサーです。その「証拠」なるものを他者に流布しますが、それ以上は考えようとはしません。本記事で指摘したような矛盾は放置したままです。

もし地球が平面であれば、あらゆる事柄に別の説明が必要になりますが、一切考えようとしないのです。ひたすら、地球は平面なんだ!これがわからないやつは馬鹿だ!にのみこだわり続けます。

以前にも書きましたが、究極的には、地球が平面であれば、自然にできたものではない、したがって、創造主がいるはずだという問いにつながるはずです。そんなところには、到底いきません。いつまで経っても初級のまま立ち止まっています。

フラットアーサーがいつまでも初級のままでいる理由

疑問提示だけで成立してしまう

知人女性がこんな話をしていました。

  • 「これおかしくない?」
  • 「NASA怪しい」
  • 「水平線が曲がってない」

といった疑問提示は刺さるのです。逆に、

  • 測地学
  • 測量
  • 航法
  • GPS
  • 座標系

の議論は地味で難解です。現状(球体説)を理解するのも難しいでしょう。

上に行くほど現実と衝突する

初級では、写真・直感・目視が中心なので、まだ日常感覚で語れます。しかし、中級以降になると、

  • なぜ航空物流が成立する?
  • なぜGPSが合う?
  • なぜ鉄道距離が一致する?
  • なぜ土地境界が崩壊しない?

という問題が出てきてしまいます。ここで、現実との整合性問題が急激に重くなり、球体説を否定するにはかなりの勉強と調査が必要になります。

そして、こういった難しい点を、指摘されたり、疑問提示されたりすると、それを避けるべく別の話題を持ち出してくるのが一部の常套手段です。そんな態度ですから、一生考えることはないでしょう。

もちろん、自分で実験をする人も出てくるわけですが、球体モデルとの整合性を確認する結果になってしまいます(フラットアーサーの愚かさ(6):映画『ビハインド・ザ・カーブ』が提示した問いを参照)。

すると、自身の信念に合わせるための「新たな仮説」を提示することになりますが、科学者でもないので、その仮説の検証はできません。自分でハードルをあげてしまうわけです。

ともあれ、フラットアーサーは中級に上がることはできません。いつまでも初級のままです。

ひとっ飛びに上級に行く人もいる

中級をすっ飛ばして、いきなり上級に行く人もいます。平面説の物理モデルよりも

  • 創造論
  • 精神世界
  • 古代文明
  • 宗教
  • シミュレーション仮説

に行きます。世界の意味の探求に向かうのです。これは既に、フラットアーサーの愚かさ(5):球体か平面かではない。人間心理の問題であるに書きました。

 

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