フラットアーサーの愚かさ(17):フラットアーサーにとって重力は不都合

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この記事の三行要約

  • フラットアース論者が重力を否定するのは、重力を認めると「天体が球形になる」「地球の裏側にも人が住める」など球体地球モデルを強力に支持してしまうためであり、結論を先に決めて都合の悪い理論を排除しているにすぎない。
  • 19世紀のロウボサムから現代のフラットアーサーまで、重力の代わりに密度や浮力を持ち出してきたが、浮力自体が重力を前提としており、物がなぜ落ちるのかや「下」の定義を説明できていない。
  • かつては「平面地球が上向きに加速し続ける」というUniversal Acceleration(普遍加速説)も提案されたが、これは相対論などの問題を抱える一方、少なくとも「重力は存在しない」という単純否定論よりは整合性があり、逆にフラットアースが重力の説明に苦しんできたことを示している。 

一体なんで重力がない設定なの?

フラットアーサーの愚かさ(16):空気がなくとも物は「落ちる」にこう書きました。

なんでわざわざこういった無茶な設定(重力はない)にしているのか理解しかねます。別に「地球は平面だが、重力はある」設定でもよいでしょうに。何が理由でこんなことになっちゃってるんですかね?

私にはこの理由がさっぱり思いつかなかったのですが、AIに聞いたら教えてくれました。フラットアーサーが重力を否定せねばならない理由は、重力は球体説の強い味方になってしまうからです。つまり、

「地球の裏側に物が張り付いているはずがない!」

「いやいや、重力で張り付いてるんですけど(簡単なんだけどな。。。)」

「じゃ、重力なんかないことにしよう!!!」

などという、これまた極めて幼稚な論理なわけです。フラットアーサーの常ですが、結論が先で、それに適当な理屈をくっつけ、不都合なものを排除しているだけで、観察や実験、論理によるものでは一切ありません。こんな調子ですから、フラットアース理論は穴だらけです。

重力がないことになった経緯

これもAIに聞いたわけですが、フラットアースにおいて重力がないことになった経緯はざっとこんな感じのようです。

ロウボサムによるニュートン否定

まずこれがあります。フラットアーサーの愚かさ(4):オールド・ベッドフォード川をめぐるストーリーで説明した19世紀に現れた「最初のフラットアーサー」であるロウボサム(1815-1884)です。ニュートン(1642頃-1727)の約100年以上後の人物です。

この当時、既にニュートン理論は基礎理論として認められていたと言います。そして、ニュートンの重力理論が極めて強力な予測能力を持つことを示したのが、海王星の発見(1846)だとのこと。つまり、ニュートン理論がなければ海王星は発見できなかったわけです。ロウボサムはニュートン理論が科学界で大成功を納めている時代の人物でした。

で、結局、ニュートンによる万有引力(重力)は、当然ですがフラットアースにとって不都合でした。しかし、現代のフラットアーサーと同じですが、彼の論理はこの程度でした。

「水面は平らに見える」「地面は動いているように感じない」「地平線は平らだ」→地球は平面で静止している

しかし、ニュートン理論が問題を生じさせるわけです。「巨大な質量を持つ天体は重力によって球形になる」という点です。ロウボサムの反論は、これまたこの程度だったようです。

  • 引力なんて見たことない
  • 仮説にすぎない
  • 実際に観察できるのは物が落ちることだけ

ところが、ロウボサムは「なぜ落ちるのか」を説明できませんでした。しかし、現代のフラットアーサーと全く同じですが、自分の側の(都合のいい)前提は疑わなかったといいます。

  • 上下があること
  • 物が落ちること
  • 大気が存在すること

これも現代のフラットアーサーと同じですが、ロウボサムも「下」の定義などできなかったわけです。

現代フラットアーサーの場合

現代フラットアーサーは非常に困りました。20世紀以降、重力理論があまりに成功したからです。

  • 人工衛星
  • 宇宙探査
  • GPS
  • 軌道計算

などなど。再度ですが、重力の存在を認めてしまうと、球体説が非常に強くなり、フラットアースには極めて不利になります。ですから、重力そのものを捨てる方向に進んだわけです。

その代表格が、極めて愚かなEric Dubayという人物です。Dubayの馬鹿さ加減については、フラットアーサーの方へ、計算間違ってませんか?あたりを読んでください。彼は中高生程度の数学もまともにできませんから、重力理論など到底理解などできないでしょう。

ともあれ、Dubayは、こう言っているそうです、「Gravity is a theory. Density and buoyancy are reality(重力は理論だが、密度と浮力は現実だ)」。

しかし、アルキメデスの原理は「重力→圧力差→浮力」で成立するものです。重力が前提です。

重力をなくして浮力を説明するのはかなり苦しいですね。

ところで、Dubayによる『200 Proofs Earth Is Not a Spinning Ball(地球が回転する球体ではない200の証拠)』という本があるそうです。

このタイトルは直訳でも「証拠」となっていますが、AIに言わせると「200の証拠」などではなく、200の疑問、200の違和感、200の反論であって、証拠ではないそうです。そして、Dubayの基本戦略としては、ほぼ次のパターンだと言います。

球体地球モデル

一部だけ取り出す

単純化する

「おかしい!」

ともあれ、本記事の趣旨としては、「フラットアースでは何で重力がない設定なのか?」なので、Dubayの愚かさを示すのはこの位にしておきましょうか。ともあれ、AIが示唆するには、「あなたこそ『200 Proofs Earth Is Not a Spinning Ball』を読んでみては?」と。

フラットアースにはこんな突飛な説もあった

かつては、Universal Acceleration(UA、普遍加速説)というものがあったそうです。今は下火だそうですが。

UA説概要

例えば、昔のエレベータが上昇するときは、いきなり加速するので下向きの力を感じたもの。今ではかなりスムーズなので、そういう感じはしませんが。でも、自動車が急加速するときは、後ろ向きの力を感じますね。

これと同じで、この説というのは、「平面地球が上向きに加速し続ける」というものだそうです。自転も重力もないけど、上向きにどんどんスピードを増していくのだそうです。要するに、無限にスピードが上がっていくというイメージです。

宇宙の広大さを考えれば、少なくとも人類が存在するあいだは端にぶつかったりはしないでしょうけれども。

自転や重力よりもはるかに無理筋だと思うのですが。。。問題点は以下です。。。とは言っても知識の欠如していフラットアーサーには通じないでしょうけれども。

  • 地球が常に加速しており、高速に近づくため、特殊相対性理論との整合性がとれなくなる
  • 何が地球を押しているのか?その装置は何なのか?
  • 月、太陽、星は全部一緒に加速しているのか?

しかし、この説はEric Dubayのようなおバカさんの説に比べるとはるかに現実との整合性があると思います。実際のところ、これはアインシュタインの等価原理に似ているのです。彼の有名な思考実験としてこのようなものがあります。

  • 無重力空間で加速するロケットがあるとする、その中に閉じ込められて外が見えない乗員は重力を感じる。
  • とすれば、その乗員はその現象を地球の重力と区別はできないはず

というものです。

つまり、UAというのは、「重力などない」説などよりも平面説にとってはるかにまともだったと言えます。

フラットアーサーにとって重力は天敵!

こんな突飛な説を、むりやりひねくり出した背景としては、当然ですが、

「重力は絶対に認めない!」

という固い決意があるからです。何度でも言いますが、重力を認めてしまうと球体説の強さがはるかに増すからです。

  • 天体は重力によって球形になる
  • 月も太陽も球に見えるのに地球だけ平面(笑)はかなり特殊な状況
  • 地球の「裏側」にも人が住めてしまう!

そして、フラットアーサーの落とし穴としては、「重力などない!地球だけ平面だ!」というのでは膨大な追加説明が必要になってしまいます。AIはこんな感想を言っていました。

UAの歴史は、実はフラットアースが重力の説明力(重力によってあらゆる事柄が一貫して説明できてしまうこと)に苦しめられていた証拠である

重力に苦しめられるフラットアーサー

ということで、平面説を採る者は、平面の(都合のいい)証拠収集に四苦八苦すると同時に重力理論にも苦しめられてきたわけです。しかし、どうしてもその代替説など作りようがないわけです。まして、Eric Dubayのような愚か者には作れるはずもありません。

ですから、現代の極めて愚かなフラットアーサーはこうします。

  • 重力はない!
  • 落ちたり上がったりするのは密度の差、あるいは電磁気!
  • 質問は受け付けない!
  • 疑問を持つ者はレベルが低い(上から目線)!
  • 以上!解散!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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