スポーツにはほとんど興味が無いので、先の冬季五輪もドーピング疑惑とやらロシアが国として出られなかったこと位しか知らなかったんですが、何の気無しに今回字幕つけたものは、かなり重大な内容のようです。
世界アンチ・ドーピング機関(WADA)の報告による、2016年のドーピング違反。栄えある第一位は?
世界アンチ・ドーピング機関(WADA)の報告によれば、2016年のドーピング違反の一位はイタリアで、ロシアは6位なのだそうな。どうなんでしょうこれ。これがロシアの疑惑を払拭するものなのかどうか知りませんけど、他に報道しているのものはとりあえず、日本のメディアでは無いようです。
英語では、RTの記事は当然あります。https://www.rt.com/sport/425395-worst-doping-cheaters-wada/ですね。これ以外としては、以下ですかね。
ドメインから考えると南アフリカのようです。それと、ここですか。
ここにWADAのレポートへのリンクもありました。https://www.wada-ama.org/sites/default/files/resources/files/2016_adrvs_report_web_release_april_2018_0.pdfですね。
これによれば、国別のグラフとしてはこんなとこです。
たしかにイタリアが他国の二倍ではありますが、あとはどっこいどっこいで、皆同じように「やってる」ということはわかりますね。Otherの中身はどうなのだろうと思うのですが、レポートの後ろの方に種目別・国別の細かい報告がありますが、細かすぎてOtherの中身を知るにはちょっと面倒です。
グリゴリー・ロドチェンコフとは?
RTのニュースにもありましたが、そもそもロシアの疑惑というのは、ロシアのドーピング検査機関元所長、グリゴリー・ロドチェンコフ博士の内部告発によるもののようです。これもわざわざドキュメンタリー映画が作られていました。こんなこと初めて知りましたが。
RTのニュースによれば、この人については、
つい二日前ですが、
グレゴリー・ロドチェンコフ、主なロシアのドーピング事件の情報提供者ですが、
突然彼の主張を確認できなくなったのです。
彼は今やいいます、
いわゆるドラッグカクテルの提供についてもわからない、
アスリートがこういったものをとったことも証言できないと。
んー、ロシア側が口封じしたんでしょうか?しかし、この人が何を言おうが、ドーピング検査というのは実際の選手の尿サンプル等からやるのでしょうから、証言云々関係無いと思いますがね。
グレゴリー・ロドチェンコフの証拠は、ただの噂
RTの先週の記事には、こういうものもありました。‘Rodchenkov’s evidence is hearsay with limited probative value’ – CAS。
こちらの方がむしろ重要な記事に思いました。スポーツ仲裁裁判所が二つの理由付裁定を出したと、ドーピングを非難された39のロシア人アスリードに関して。そして、グレゴリー・ロドチェンコフの証拠というのは、「制限された証拠価値しかない噂」であるとしたと。
話しがややこしいのでちゃんと読んでませんが、コメント読んでみると、これも西側ではまともに報道されていないようです。
「スポーツ仲裁裁判所 グレゴリー・ロドチェンコフ」で検索してみましたが、この件についての日本語のニュースは無いようです。
暇があればもう少し見てみようとは思いますが、まぁいつものロシア叩きという予測はしていますが、確かめるまでは結論は出ません。
シリア化学攻撃については、ロシア側の言い分が完全に正しいと考えていますけどね、この件については周辺知識が足りないこともあって良くわかりません。
コメント
トランプについての返信ありがとうございました。
字幕大王さん、Sputnik日本のこれを見てください。
ロシアの国家ぐるみのドーピングを裏付ける唯一の証拠がロドチェンコフの証言なのに、本人が全否定してしまったようです。これは重要な情報かと。
https://sptnkne.ws/hvSq
>ロドチェンコフ氏は自身が考案したアルコールとドーピングを混ぜたカクテル「ドューシス」についての問いに答えたなかで、こうした混合物をロシア人アスリートに与えたことは一切なく、アスリートが独自で服用したり、使用の説明書を受け取ったところも見たことはないと語った。
これ以外にロドチェンコフ氏は、ロシア人選手がドーピング物入りの尿検体を「混入のない」尿とすり替えて出すところは一度も見たことはないと主張した。
ロドチェンコフ氏は、「混入のない」尿の採取には参加したことはなく、採取が選手らによって行われているところを見たことがないため、アスリートらがドーピングの検査過程に介入しているという証拠も採取されたドーピング検体も持っていないと断言した。
つまり、スポーツを利用した反ロシアキャンペーンだったようです。
あ、すみません。これは検索に引っかかってきませんでした。おかしな話ですね。
たしかに、ただの反ロシアキャンペーンのように見えるんですが、疑問があるんですよ。
スポーツ界でこれをやることに何の意味があるのかと。まぁ雰囲気づくりの一環ですかね。
それとロドチェンコフがなんで証言を翻したのかですね。
2016年から米国在住ですし、「ロシア側が口封じ工作」は効かないでしょうし。
どうにも不思議な話です。