モンサントと愚かなホリエモン

ホリエモンについては、大して興味も無く、たまに聞くその言い分にも関心することも一切無く、なぜこんな人間のメルマガを皆さんが購読するのか不思議に思ってはおりました。しかし、去年のこの記事を読んでわかったわけです。「こりゃ駄目だ、偽物だ」と。未だにこんな人物に騙されている人達が多数いることに驚きを禁じえませんね。

ホリエモンがモンサントに提案する遺伝子組換え技術の究極のイメージ改善法とは!?
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なんと物議を醸すモンサントの宣伝マンを自ら引き受けております。この対談がいかにデタラメであるかは、少しでもこの問題について勉強された方であれば、すぐわかるものと思うのですが。

しかし、それ以前にそもそも論理がおかしいですね。

やはりこの手の人たちというのは、論理など存在しないわけです。そもそもが中身の無いプロパガンダしか無いんですよ。それを押しの強さでいかに奴隷たちに流布するかでしか無いんです。

しかし、この会話内容のあまりの程度の低さには本当に笑えますので、是非是非ご笑覧いただきたいところです。

–率直に遺伝子組換えという技術について、どうお考えですか?

遺伝子組換え技術は遺伝子組換え技術ですよ。それ以上でもそれ以下でもないんじゃないですか。

–遺伝子組換え技術って、誤解が多いと思うんです。そのイメージを払拭できないかと。

それはしょうがない。遺伝子組換えにネガティブなイメージを持った人たちに何を言っても無駄なので。

–なぜ遺伝子組換えは世の中に受け入れられないんでしょうか。

みんな水素水とかコラーゲンとかは大好物なんですよ。でも、遺伝子組換えは大嫌い。化学調味料は大嫌い。放射能は大嫌い。要はケミカルとオーガニックという宗教で分かれている感じ。遺伝子組換えはケミカルに分類されているから。

気持ちは分かりますが、地道な情報提供活動をしてもあまり意味がないと思うんですよ。どこまでいっても宗教だから。まずファッションをつくっていくしかないんです。「モンサントってイケてるよね」「遺伝子組換えってイケてるよね」っていう文化をつくっていくしかないと思うんです。

–科学的ロジックは通じないと。

結局ファッション対決なので、どっちが消費者に刺さるメッセージを出せるかが勝負。

–一方では、モンサントを批判する映画なんかもあるんですよね。遺伝子組換えに対する反対デモもあります、ネガティブなイメージはこうしたことも発端となっているように思います。

もうカルトですからね。狂信的なカルトって次から次へと誕生しますから。

要するにですね、これもはや、秋元康に頼めと言わんばかりの勢いですね。要するに世の中プロデュースですよ、あれ?聞こえが良すぎますね、これでは。悪く言えばただのプロパガンダです。ホリエモンはプロパガンダをばら撒けとアドバイスしているわけです。

なぜGMOが嫌いな人はGMOが嫌いなのでしょう?科学的なことは全く何もわかっていないにも関わらずです。これは私の想像ですが、その答えは「なんとなく」ではございません、確実に。

彼らの信頼する書籍の著者やジャーナリストがGMOは危険だと騒いでいるからです。その人達の言い分を「真に受けて」いるからです。

同じことを何度も書きますが、人間というものは、自らの手で自らの目ですべてを確認することなどできません。それぞれの個人が「この人、この団体の言うことは信じてもいいかな。信じられそうだ」という判断をしているのです。

こんなことは明々白々な事実でしょう。ですから、ネガティブイメージ、宗教、カルト、ファッションだの言う言葉は全く当たりません。ごく通常の当たり前の人間の思考活動の結果、GMOを嫌っているのです。

この程度も理解できないか、あるいはそんなことはどうでもいいので、プロパガンダをばら撒けと、ホリエモンはこうおっしゃるわけですね。

さて、同じサイトにあるインタビューとして、優るとも劣らず悪質なのが、管理栄養士で株式会社クオリアのマネージャーである大脇敦子さんのインタビューです。

遺伝子組換えに対する不安はイメージから生まれたもの
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 –遺伝子組換え食品は、なぜ皆さんが不安に思うのでしょうか。

遺伝子を組換えているっていう言葉だけで、自然ではないものだとかクローンみたいだとか。身体にはよくない影響が出るのではないかという漠然とした不安に駆られるのだと思います。

–ではなぜ、安全であるにも関わらず、反対や不安がなくならないのでしょうか。

一般の消費者の方の遺伝子組換えに対する懸念は、風評やイメージから引き起こされている部分が大きいと思います。

この方はアンケート調査でもやったんでしょうかね?「なぜGMOに悪いイメージを持っているのですか?」「なんとなくクローンみたいだから」などという。

このプロパガンダインタビューの意図としては、おそらくこうでしょう。

このインタビューを読む人というのは、それほどGMOの危険性への確信がなく、お友達などから「GMOは危ない」などとたまーに聞くような人で、自分で調べるようなこともしないわけです。そういった人を対象に、「そのお友達もなんとなく危ないと思ってるだけよ」と確信させるためのものですね。

ホリエモンにしても大脇さんにしても、一切科学的議論には立ち入らないわけです。ホリエモンは全くの門外漢ですが、特に大脇さんの場合には栄養士という肩書がついているにも関わらず、こういったプロパガンダを平気で流しているところが特に悪質です。

まぁ、私は個人的には栄養学なんてのも偽学問だと思ってますがね。「カルシウムやタンパク質が必要ですから、牛乳やら肉やら魚やら何やらを毎日これこれ食べましょう」なんてのも真っ赤なウソです。

少し考えるだけで、これらのウソは簡単にわかりますよ。牛さんは草しか食べないのに、何であんなに筋骨隆々なんでしょうか?なぜあんなに大量の乳を出すのでしょうか?もちろん人間は牛のような反芻胃は持っていませんから、全く同じではありませんがね。

そもそも栄養学なんてものがウソ学問なんですよ。

さて、ここからがやっと動画紹介なんですが、バイエルがモンサントの買収を完了したとのことで、今後モンサントという悪名高い名前は消えていくようです。それほどモンサントの名は世界中から嫌われているんですね。

ホリエモンや大脇さんによれば、世界中の人がなんとなくイメージで嫌っているというわけです。ですから、バイエルもこの名前を消滅させることにしたようですよ。

ホリエモンは「堂々と!」とアドバイスしていたのに、真逆をやってますね。バイエルの名前に隠して、こっそりやることにしたようです。

モンサントは様々なスキャンダルに関与してきました。
去年公開された裁判文書によれば、
モンサントが科学的研究をでっち上げたことが示されています。
そして、これを公開するように科学者に賄賂を送ったのです。
しかし同時に会社側はラウンドアップの安全性を主張します。
グリホサートベースの除草剤は支持されているのである、
世界でも最も広範囲な健康と環境データベースに。
これまで集められた農薬に関するデータベースである。
モンサントの新たな所有者は請け合います、
合併によって光がもたらされると。
バイエルは批判を傾聴すると。
我々は社会との対話を深める。
我々は批判を聞き、協調する、一致点を見いだせるよう。
農業はあまりに重要であり、イデオロギー的違いによって進歩を休止させるわけには行かない。
新たな除草剤を見出すべく進歩すると言ってましたが、
単純に起こっていません。
連中は、終末にたどりついたんです。
米国民と他の世界中の人を、ラウンドアップは安全だと確信させるような進歩と言うならば、
連中はやってきましたよ。
リークされた文書が示すところでは、
グリホサートが発がん物質の可能性があるとWHOが宣言しようとしたことを、連中が知ったとき、
連中は計画したんです、「指揮された怒号」を。
連中は研究をゴーストライターに書かせ、
意見を書かせました。
それと文書が示すところでは、
連中は自身の手の内の者をEPA(環境保護庁)に忍び込ませ、
モンサントの代わりに静かに働かせ、それ以上のリサーチをブロックさせたのです。
つまり、発がん物質であることを示し、確認するかもしれないリサーチをですね。
ですから、私はバイエルが「進歩」という言葉で何を意味するつもりか知りませんが、
良くは見えませんね。

特に「遺伝子組み換えのねじ曲げられた真実」の著者、スティーブン・ドルーカーのインタビューとしては以下です。まぁ、これだけでもGMOが決して「イメージ」ではなく、科学的にも詐欺としか言えない代物であり、しかも、これを認めさせようと、モンサントがいかに政治的な動きをしてきたがわかりますね。

※スティーブン・ドルーカーについては別ページとしました。スティーブン・M・ドルーカー:遺伝子組換えの危険性です。

その他のGMO関連の動画としては以下です。

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