マイナンバーと国民監視と御用学者

奴隷日報、もとい読売新聞には、ほとんど毎日のように御用学者やら何やらが寄稿していて、日々せっせと国民の洗脳に余念の無いことがみてとれます。ほとんどは名前を聞いたことも無いのですが、その内容をつぶさに読んでみれば、読者と言われる奴隷達を特定の方向に向けるべく操作の努力がなされていることが容易にわかります。

その一つ、一昨日だと思うのですが、マイナンバーに関して、その方面の権威と思われる梅屋真一郎という方の作文が掲載されていました。この方はまさにマイナンバー利用の第一人者と言えますね。なにせamazonで調べてみると、その著書が膨大です。

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これまで日本国中誰も困っていなかったのに、マイナンバーという問題を持ち込み、「それを解決します」というわけです。持ち込んだのは政府ですが、こんなこと一度も選挙公約になかったと思いますけどね。それもそのはず、マイナンバーの目的は以下の二つであり、国民のためではないからです。国民と呼ばれる奴隷達に公約を示す必要もありませんね。

  • IT土建屋を儲けさせること、そしてあわよくば官僚の天下り先を確保すること。
  • 国民の一挙手一投足を監視すること。

そして、この界隈の「権威」の方がこの目的に資するべく日夜努力されているというわけです。さて奴隷日報、もとい読売新聞の記事は以下のようなものです。

おかしなことに、彼は「交付されたマイナンバーも利用されなければ何の意味もない」とおっしゃってますが、マイナンバー自体の意味というのは上述した二つですから、利用されない場合の意味の無さというのは、「国民の一挙手一投足を監視することができないこと」とはっきりおっしゃるべきでしょう。

そして、「マイナンバーを届け出ることになった」と言っていますが、これはウソとは言えないまでも非常に曖昧な書き方です、ギリギリセーフですかね。例えば、確定申告のポスターには「マイナンバーの届け出が必要です」なんて書いてありますが、こちらはウソです。そんな義務はございません。梅屋真一郎はこれを理解した上で、わざと曖昧な書き方をしているわけです。悪質ですね。

そして、「7割超の企業が」とか「期日までに75%が」とか書いてありますが、もし義務であればこんな数字になるわけがありません。100%のはずです。ここもウソとは言わないまでも誘導の確信犯ですね。

さて、問題なのは、この後なんですが、「預金口座の義務化も視野にはいっている」というくだりです。いや、全預金口座が義務化されたら梅屋真一郎さん笑いが止まらないでしょうね。なにせこれだけのマイナンバー本を書いている(しかも、この方はマイナンバー関連本以外の著書がございません)梅屋さんとしては、その著書が飛ぶように売れてしまいますね。

しかし、本当のことも書いていますよ、「マイナンバーの本来の目的は税などの行政手続きの効率化であり、国民の負担が増えるのは望ましくない」と。その通りですね、国民が面倒になるだけとご自身も理解してらっしゃる。であれば、マイナンバーには反対されたらいかがでしょうと思います。

しかし、この論理に反して、こんなことを言ってます。「マイナンバーを行政機関から金融機関に渡してはどうだ?」と。

なるほど「面倒だから金融機関も行政の地位を与えろ」というわけです。この方は公共の目的に資する機関と、儲けを追求するだけの私有企業の違いもわかっておられないようです。

奴隷日報、もとい読売に作文を書く方というのは、こういったレベルの方がほとんどです。楽しい作文を毎日楽しみにしております。これからもよろしく頼みます。

 

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