Howrd Steenによるオリジナルのスレッド。
A thread covering findings of German pathologist Prof. Arne Burkhardt, a notable pioneer in the histological investigation of tissue/cell damage from m-RNA injections. We've translated his most recent seminar in subtitled video format plus a transcript. https://t.co/uJl3Tuu7Sr pic.twitter.com/03opnDqZNN
— Howard Steen (@HowardSteen4) November 13, 2022
m-RNA注入による組織・細胞障害の組織学的調査の先駆者として知られるドイツの病理学者アルネ・ブルクハルト教授の研究成果を取り上げるスレッドです(訳注:オリジナルはTwitterスレッド)。彼の最新のセミナーを字幕付きビデオとトランスクリプトで翻訳しました。
ちなみに、チュービンゲン大学病理学研究所(Kaufbeuren-Ravensburg-Reutlingen)のブルクハルト教授は、口腔癌の専門家でもあります。
このトピックの技術的な性質のため、1時間のオリジナル録画を2つの字幕付きビデオファイルに分割しました。また、18ページの英文トランスクリプトには、使用されている医学用語の定義と、説明のためのタイムマーカーが含まれています。
このスレッドでは、最初のビデオのみを見て、重要と思われる新たな組織学的所見にスポットライトを当てます。後半の内容については、後ほど取り上げる予定です。
ブルクハルトは、最初から「5件のケースで、非常に複雑で不穏な組織像があることが明らかになった」と述べ、また、体内のほとんどすべての臓器と組織が影響を受けるため、法医・毒物学の課題であることを指摘しました。
組織学的分析では、3つの異常な所見が目立ちました。組織学では、染色を含むさまざまな実験手法を用いて、顕微鏡下で組織切片を調べます。
一つの発見としては、膵臓、脾臓、心臓、肺、脳などに謎の結晶体の存在です。これは、肺胞の間の組織空間にある、巨大な針の形をしたものです。この物質は何なのでしょうか?
この不思議な沈殿物は、当初は「ホルマリン色素」とみなされていました。組織標本を作成するための実験技術でよく知られた遺物です。しかし、この不思議な沈殿物が、思いもよらない場所で頻繁に発生し、ブルクハルト教授の目にとまったのです。
さらに、この謎の物質は複屈折(光の二重屈折)を示します。この現象について、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
これらは、液胞(vacuole、細胞中の細胞液を含む小胞)の中に閉じ込められ、周囲の組織に軽い炎症が起きていることが多いのです。液胞は細胞内の小器官で、老廃物を封じ込めるために使われます。
この物質のサンプルをラマン分光分析にかけました。この技術は、物質の化学組成について何らかのヒントが得られます。ブルクハルト教授は、予想外の信号を多数発見しました。暫定的に、この物質は純粋な結晶性コレステロールであると考えられます。
でも、ちょっと待ってください。純粋なコレステロールは通常、体内には存在しません。ほとんどの場合、タンパク質と結合しているのです。もちろん、胆石は純粋なコレステロールの結晶です。
ブルクハルトは、コレステロールがmRNAワクチンを介して入ってくる可能性を考慮しています。あるいは、遺伝子治療注射の副作用として体内で生成されるのでしょうか?後者の説明が最も適切と思われるのです。
コレステロールが、注射のLNP複合体の中で2番目に豊富な脂質であることを考えると、つまり1ファイザー注射に約0.2ミリグラム存在しますが、針から注入されるコレステロールに何が起こっているのでしょうか?
次に、ブルクハルトは、もう一つ謎の物質を発見しました。今度は好酸性です。つまり、エオシンという染料を吸収して、色のついた部分として目立っています。この画像では、色のついた部分は脾臓の血管壁に埋め込まれたこの物質の沈着物を示しています。
この物質は、コンゴーレッドという染色剤でも検出でき、心筋、血管、脂肪組織、結合組織など、様々な場所にあるのです。これは一体何なのでしょう?
ブルクハルト教授は、電子顕微鏡を使って、この物質の研究をさらに進める予定です。これは、確かに複屈折(birefringence)を示します。興味深いことに、純粋なコレステロールの結晶が、この物質の中に埋め込まれていることが多いのです。彼は、これがアミロイド蛋白質であると考えています。
この最も奇妙な発見は、広く報告されている血栓(blood clots)に関連しているようです。しかし、この弾力性のある「謎の血栓(mystery clots)」は、最初は遺体処理業者が発見したもので、血栓(thrombus)で構成されているわけではなく、全く別のものであることが示されているのです。ここには、まだ解明されていないメカニズムが関与しています。
40歳のマラソンランナーから採取した血液サンプルが、その手がかりとなります。
彼女の血液を採取し、遠心分離機で回転させ、そして冷やしました。すると、不思議なゼラチン状の塊ができ、試験管の上部に浮き上がってきたのです。
試験管から採取した塊(clot)は、白っぽく、かなり固いが、少し弾力性がある。不思議なことに、組織スライド作製時に使用する試薬では溶けないのです。
この謎の塊(clot)をスライスしたものは、こうです。ブルクハルト教授は、これが自己組織化するタンパク質で構成されているという印象を持ちました。
奇妙なことに、この塊(clot)には赤血球がなく、繊維でできているのです。この謎の物質は何なのでしょう?m-RNAワクチン接種後の組織サンプルには、既知ではない物質が、既に三つ確認されています。今後の調査で、さらにどんな物質が発見されるのでしょうか?
ブルクハルトによる組織学的スライドは、何世紀にもわたって証拠として残ることでしょう。検死が抑圧される一方で、病理学的調査のリストがあり、人道に対する罪の証拠が積み重なっています。
このレビューは、ブルクハルト教授のシンポジウムの2番目と最後のビデオパートをカバーする別のスレッドに続きます。
(Part 2に続く)
コメント
KO大系医療機関勤務の診療放射線技師/第1種放射線取扱主任者です。
ごく一部の限られた界隈しか知らない、というか興味を持ち得ない領域の話です。
逆に言えばそういった領域に造詣があれば本エントリーの動画が「あれ?これってあの疾病の2020年時点信じられていた発症機序に通じているな」という直感的印象を持ちます。
その疾病とは、『アルツハイマー型認知症』(AD:Alzheimer type Dimentia)あるいは旧名称のアルツハイマー病(AD:Alzheimer’s Disease)です。
当該疾病は私が臨床に出た2005年時点既に定義されており、原則的に「診断基準が確かでない」類のものです。
どういうことか。2022年現在、ADの診断基準は、
◎臨床症状(著しい物忘れ)があること
・長谷川式テスト(口頭諮問)で規定点数未満であること
・DSM-5テストで規定点数未満であること
以上で◎を満たし・のどちらか一方を満たす必要があります。
しかしこれには附則として「”補助診断”を以って医師が蓋然性あり」と判断した場合はこの限りではないとされており、
補助診断とは、
・MRIデータを使用し解析ソフトウェア「VSRAD」でz-scoreが規定値以上であること。(海馬傍回の萎縮が同年代の健常者DBから大きく外れる程度であること)
・脳FDG-PETで「大脳皮質 連合野」という領域の薬剤集積(ブドウ糖代謝)が他の大脳皮質集積より大きく低下していること。
そして次がキモです。
※※抗アルツハイマー型認知症薬(2022年現在薬機承認取得済みは4剤、E社「アリセプト」がオーソリティー。)の投与で症状の緩徐化が認められる場合。
補助診断の上記2つはいわゆる画像診断で、MRIについては形態的なアプローチ、PETについては代謝的なアプローチで脳の形態,代謝を評価しています。
しかし最後の1つは、要は「著しい物忘れがあるから、薬を投与して様子を見てみましょう。」(投薬を半年~1年程度継続)→「増悪(臨床開発用語で「ぞうあく」と読みます。「ぞうお」ではありません。)が認められないので、薬が効いている証拠、即ちあなたはアルツハイマー型認知症でしたね。」という、
『結果ありきで原因推定は立証された』という「実質”診断”は無い」状況があります。
但し例えば支離滅裂な言動や夜間徘徊を繰り返すなど、やはり「臨床症状」ありきではありますので、「疑いを以って診断とする、責任は医師のもとに存在」ということに違いはありませんが。
やや横に逸れましたが、この物忘れ認知症診断の難しさにはポイントがあります。
①大前提として、生存している生体から脳組織を切り出して分析するのは難しい点。
②大前提の2つ目として、自然死,病死者の脳剖検において、いわゆる「老人斑」(βアミロイド,副産物としてτタンパク)がみられるという点。
③物忘れが発現する頃には既に脳細胞の一部に変性が起きている。(FDG-PET検査により一定程度コンセンサス)
④③と同時に変性→脱落が起き脳が萎縮している。(MRI画像解析により一定程度コンセンサス)
⑤③④は不可逆的変化であるため、回復治療は困難、従って可及的早期(プレクリニカルな)診断,進行阻止が必要。
⑥⑤のための薬剤開発が進められているが、2022年現在まで「明解な相関を示す診断薬は出来ていない」。(確率論,数理学を用いて最尤な(さいゆう:最もらしい)モデル論を構築し、それを軸にデータで肉付けをしている)
大体こういったところでしょうか。
本題に戻りますが、
エントリーの動画に出てくる『病理組織標本の画像』と『コンゴーレッド染色液』の2点にピンと来ました。
『コンゴーレッド染色液』は『老人斑』と呼ばれるβアミロイドを特異的に染色するという性質があります。
(但し業界内ではどちらかと言えば『チオフラビンT染色液』の方がメジャーかと思いますが。)
長々と記述しましたアルツハイマー型認知症の発症機序は大まかに言うと『神経原繊維変化』『アミロイドβ,τタンパク蓄積』→『老人斑形成』→『脳組織変性,脱落』という段階に表現できます。(他にもアポリポタンパク説など複数存在)
このうち、『老人斑』に直接集積する診断薬が出来ないかという視点で、『チオフラビンT』『コンゴーレッド』を基としたPET画像診断薬の臨床試験(治験)が行われ、既に正規のステップで国際的には3剤の『アミロイドPET診断薬』がリリースされています。
日本国内では『ビザミル』(チオフラビンTがベース)という名称で1剤のみ薬機承認されていますが、この老人斑集積性の『アミロイドPET診断薬』には大きな難点があり、
それはその画像を適切に読むこと自体が難しい、つまり「あまり明解でない」という点があります。
何と読影(どくえい:医用画像を読むこと)のトレーニングwebまで用意してくれています。
https://www.readvizamyl.com/en-us
また近年進行阻止薬(βアミロイドを分解する抗体を老人斑へ届ける)として『アデュカヌマブ』や『レカヌマブ』といった薬剤もリリースされていますが、そもそも『記憶障害』を主訴とする認知症に対して『記憶が戻った』という事例は無く、少々まゆつばものの話として受け止めています。
おそらく認知症自体は”タンパク,アミノ酸,核酸”の分野において、まだまだ未知の領域が非常に大きいものと考えられます。
以上、本エントリーに際し、関連臨床研究にも参画したこのある医療技術者からのコメントでした。
マイクロ波でしょう。精神疾患や認知症といった脳神経系疾患は、症状の一致が多く分類もかなり大雑把で、診断にも明確なバイオマーカーと検査がありません。マイクロ波を照射すると記憶や学習機能に影響が出ることはたくさんの論文が示すとおりです。脳神経系の疾患に繋がることを指摘する学者もたくさんいます。
Microwaves and Alzheimer’s disease (Review)
マイクロ波とアルツハイマー病(批評)
XIA ZHANG, WEN-JUAN HUANG and WEI-WEI CHEN/ EXPERIMENTAL AND THERAPEUTIC MEDICINE 12: 1969-1972, 2016/ DOI: 10.3892/etm.2016.3567