イラク首相が明かす「ソレイマーニーは暗殺時平和ミッションにいた」
マックス・ブルーメンソールによる記事です。
トランプ政権は主張する、イラン将軍ソレイマーニーを暗殺した時、彼は米利益に対する「差し迫った攻撃」を計画していたと。このウソが今破壊されたが、それ以前に多くの企業メディアがウソをばらまいてしまった。
どうしても米ドローンによるイラン将軍ソレイマーニーの暗殺を正当化したい国務長官ポンペオは強調した、ワシントンには「諜報をもとにした評価」があったのだと。ソレイマーニーが殺される前に「積極的にこの地域での」米国利益を攻撃しようとしていたと。
トランプ大統領はその重大決定、イラン将軍を殺すことをより明確な言葉で正当化した。ソレイマーニーが「差し迫った攻撃」を計画していたというのだ。米外交機関や中東中の人員に対するものだという。
「我々は昨夜戦争を止める行動を起こした」とトランプは言う。「我々は戦争を起こす行動はしていない」。
トランプによる紛れもなく犯罪的暗殺の疑わしい論拠というのは、企業メディアネットワークを通じて広く流布されてきた、たびたび何の懐疑論も議論もなくだ。
1月3日のことである、国務省ブリーフィングがあり、そこでレポーター達に「差し迫った」脅威の証拠を要求する機会があった。が、一人の米当局者が激怒した。
「なんてこった、なぜその結論になったか説明する必要があるのか?」彼はレポーターに向かって吠えたのである。
二日後のことだ、イラク首相アーディル・アブドゥルマフディーが議会で演説した、トランプがソレイマーニーを殺した正当化が、皮肉なウソであるとわかったことを。
アブドゥルマフディーによれば、彼はソレイマーニーとの会合を計画していたのだ、彼が殺された日の朝にである。イラクを仲介とするイランとサウジの外交関係改善についてだ。
アブドゥルマフディーは言う、トランプは個人的にその尽力に感謝したという。しかし、トランプはソレイマーニーの暗殺を計画していたにも関わらずだ。こうして印象づけたのである、イラン将軍がバグダッドに赴いても安全であるかのようにだ。
“But at the same time American helicopters and drones were flying without the approval of Iraq, and we refused the request of bringing more soldiers to US embassy and bases” iraqi PM said.
— Mustafa Salim (@Mustafa_salimb) January 5, 2020
ソレイマーニーはバグダッドに到着したが、米をターゲットとする攻撃など計画していなかった。サウジとの緊張緩和をコーディネートするためだったのである。実際、彼が殺されたのはその平和ミッションのさなかだった。これは、湾岸君主と、イスラエルのような米国主導の反イラン同盟国との間の政治的乖離を招くようなものかもしれなかった。
ソレイマーニー暗殺という最悪の結果は、オバマ政権による2016年のアフタル・ムハンマド・マンスール暗殺を思い起こさせる。タリバンのリーダーであり、米によるアフガン占領を平和的に終了させるべく交渉を切望していた者だった。
マンスールの暗殺によって、タリバンの強行派人物を勢いづかせることになった。彼は米国に対する完全な軍事的勝利を望み、国中での暴力増加の引き金を引くことになった。そして、交渉による出口の望みは無くなったのである。
ソレイマーニーの暗殺によって、イラク議会は全米兵を国から撤退させるという投票を行い、イランの最高指導者ハメネイ師は誓った「深刻な報復」を、「ソレイマーニーや他の殉教者の血で汚れた手を持つ犯罪者達」に対して。
続く。。。
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