ロジャー・ウォーターズが「ホワイトヘルメットはプロパガンダ構築物」

2018年4月19日

ロジャー・ウォーターズは知ってる人なら超有名なんですが、知らない人は誰も知らないかも。英国を代表するバンド、ピンク・フロイドのベース・ボーカルで、1973年発表の「狂気」があまりにも有名です。音楽的にも素晴らしいものなので、是非聞いていただきたいところです。「Dark Side Of The Moon」を検索すれば、YouTubeあたりに転がっていると思います。

彼が、正確な日時がわからないんですが、スペイン・バルセロナのコンサートで言ったことです。

ホワイト・ヘルメットは、
偽の。。。組織だ。
こいつは、ジハーディストとテロリストのためのプロパガンダを作るためだけに存在してる。
これは僕の信じるところだよ。
皆個人的な信念があるからね。
でも、
もし、プレスコの話や、ホワイト・ヘルメットや他のプロパガンダを聞くなら、
我々は、政府に爆弾落とすことを奨励することになるんだ。
シリアの人々にね。
こいつは、
記録的大きさの間違いになるかもしれない、
我々人類にとって。
我々のすべきことは、政府を従わせることだ、
行って爆弾を落としたりしないよう。
確実にするんだ、必要なすべての調査を。
そうすれば、明らかになるよね、何が本当に起こっているのか。
なぜなら、我々はプロパガンダの方が重要な世界に生きてるからさ、
本当は何が起こっているかよりもね。

これはどうも、米英仏によるシリア爆撃の直前らしいですね。要するに、シリア爆撃の根拠となった「アサドによる化学兵器攻撃」は、人道救助団体ホワイトヘルメットによって報告されたわけなんですが、これがウソっぱちだと暴露しているわけです。このあたりは、私などには常識なんですが、ふつーの人は「そのドキュメンタリーがオスカーまで獲得した、あのホワイトヘルメットが!」となかなか信じられないようです。

オーディアンスショットの後で、プロショットと思しき映像がRTに出てきました。

個人的には、ソロの「死滅遊戯」(Amused To Death)が特に気に入ってます。全体を包む、なんとも言えない絶望感は、ひたすら人を落ち込ませます。ギターとしてジェフ・ベックが参加していることも特筆できます。彼のここでのプレイは、むしろ彼自身のアルバムのものよりも素晴らしいと思いますね。この中の曲「What God Wants, Part I」のミュージックビデオもYouTubeにありました。ジェフ・ベックも登場してます。

このアルバムはニューヨーク大学教授のニール・ポストマンによる「Amusing Ourselves to Death」という書籍がコンセプトになっています。邦訳は「愉しみながら死んでいく : 思考停止をもたらすテレビの恐怖 」というものです。一言でいえば、大宅壮一による言葉「一億総白痴化」ですね。Amazonでの書籍紹介はこんなところです。

「では・・・次に」

深刻なニュースも、ゴシップネタも同列に「愉しい」
ものにしてしまうTVは視聴者の思考力をどう変えたか!?

わたしたちは一九八四年に注目してきた。その年が来ても、予言は実現しなかったので、思案していたアメリカ人は自分たちをたたえた。自由民主主義の根は伸びなくなっていた。脅威が存在していた場所には、オーウェルの描いた悪夢は訪れていなかった。
しかし、オーウェルの暗い予言とならんで、わずかに年代が古く、わずかに知名度が低いが、同じように恐ろしい別の予言があった。ハクスリーの『すばらしい新世界』。
ハクスリーの予言には、人間の自立や成長や歴史を奪うビッグ・ブラザーはいない。人間は抑圧を愛するようになり、人間の考える能力を取り戻させることのない科学技術をあがめるようになる。
『一九八四年』に登場する人間は苦しみによって制御されているが、『すばらしい新世界』に登場する人間は愉しみによって制御されている。
本書は、オーウェルではなくハクスリーが正しかった可能性についての本である。(N・ポストマン)

さて、ロジャーは非常に寡作な人で、ソロになってから数枚しかアルバム出してないんですが、近年は、イスラエルに反対する運動に入れ込んでおり、そのためにイスラエル・ロビーの強い米国でのコンサートの妨害を受けたりしています。これは以下のインタビューで言ってますね。

結局のところ、今回のシリア攻撃もイスラエル側の思惑が大きいわけですよ。むしろ、イスラエルの要望によって、米英仏が攻撃したと言っても良い位です。

イスラエルという邪悪国は、パレスチナを侵食して我が物にし、最近もパレスチナの人民をぶっ殺したりしてますが、元々大イスラエル帝国の構築という野望があるわけです。そのためにシリアをぶっ潰したいわけですね。更に、既にシリアのゴラン高原という油田地帯は、イスラエルが占領してます。

しかし、こんなことはウソ新聞・ウソテレビでは報道しません。


このインタビューでも、今回のコンサートでも彼は同じことを言ってますね。オーウェルとハクスリーにも言及してます。

ーーなぜ、正義や体制の間違いを声高に叫ぶと、
ーー人々はただちにレッテルを貼るのでしょうか?
なぜなら、我々は1984に生きているからさ。
(訳注:ジョージ・オーウェルの小説)
僕が子供の頃、ティーンエージャーの頃は、「素晴らしい新世界」を読むように言われたもんだ。
(訳注:オルダス・ハクスリーの小説)
だから、子供はハクスリーやオーウェルを読むべきで、
あるいは、ウェルズもね。
おそらくは、フランス語でね。
しかし、実際に我々が住んでいるのは、そこなんだ。
プロパガンダが、より重要なんだ、事実よりもね。
はるかに重要だ。
それが大きなニュースになる、今はね。
すべてが偽ニュースさ。
人々は理解してしまったんだ、
真実、事実、哲学、知識、歴史、教育、そんなものは重要ではないと、
立場とパワーを保持するにはね。
そのためには、本当に良いプロパガンダを必要とし、大きなウソを伝える技術に長ける必要があると。ときどきは声高にね。
そして、主流派メディアに存在しないものとしては、
何に対しても実際の本物の光を持つ誰かだ。
だから、人類の苦境を本当に憂慮しているなら、
あるいは、この小さく脆弱な惑星の未来を憂慮しているなら、
あるいは、同胞である人類を憂慮するなら。。。彼らが抑圧され、殺されているなら、
彼らを片付けてしまうのがベストだ。
それは一般的なストーリーの邪魔をするからね。