Android/iOSは不要、Sailfish OS由来のロシアのモバイルOS Aurora

米国が露中に圧力をかければかけるほど、彼らは逃げて行きますね。

もはや、トルコによるロシア製S-400の取得にも代表されるように、軍事技術ではロシアの方がはるかに上になり(これは専門家も言うところです)、ロシア中央銀行はゴールドを買い増しドル崩壊に備え、貿易もドル以外での決済に変更しつつあり、米技術に頼らない独自インターネット構築を模索し(構築中?)、さらには、Android・iOS以外の第三のモバイルOSも、もはや稼働しているか稼働準備完了の状態のようです。

以下を見れば、中国ファーウェイ製スマフォへのAndroid供給停止が、かえって代替OSへの移行を促進するであろうことが良くわかります。

露中とも、トランプの気まぐれ、米政府の気まぐれで社会的インフラを破壊されたのでは困るでしょうし、もちろん米製品など、どんな仕掛けがしてあるかわかったものではありません。

今現在は没落しつつある米帝国の悪あがきというところなのでしょう。

欧州と異なり、ロシアは、はるかに良い状況です。

我々は欧州の持たない物を数えられます。すべて持ってるんです。完全に開発されたモバイルOS、オーロラを含みます。オーロラをベースとするスマフォは既に存在します。この新たな携帯を最初に得るのは、警察官や公務員になるでしょう。彼らの会話は秘密にされねばなりませんから。そして、Mirカードによって、新たなテクノロジーが広がるでしょう。

我々はかつてVisaやMasterCardから切り離されたことがあります。今や、我々は安全な国家的支払いシステムがあります。我々自身のカード、Mirです。最近聞いたことは、ブロガー達が嘲笑ったことです、我々がこの4月に施行した主権インターネット法をです。そして今やファーウェイ事件を背景として、これが明らかになりました、先んじて考える時だと。なぜなら、インターネットもまた米国の発明だからです。

ですから、いつの時点か米国がネットを切り離すと決断しても、希望しますね、ロシアはそれ自身の安定的ネットワークを維持する準備をするだろうと。

一方で、欧州はこの問題に今のところ取り組んでいません。情報安全という意味では、認めねばなりません。欧州は我々の後を追うと。ロシアの法律の様々な側面を真似すると。ロシアに続き、ドイツと英国は、Roskomnadzorに似た構造を作りつつあります。ネット上の害のあるコンテンツを監視するものです。ファーウェイそのものは、中国のハイテク企業として、米国のAndroidなしでもうまくやることでしょう。三月のことです、ファーウェイはそれ自身のOSをアナウンスしました。米中の関係が悪化した時のためにです。今現在テストされており、近い将来はAndroidにとって代わるでしょう。

さて、このロシアのAurora、iOSとAndroidに代わるOSとのことですが、日本語での解説は一切見つかりませんね。

その元となったSailfish OSというものなら検索で見つかります。もともとは、NokiaでMeeGo端末というものの開発をしていた連中がスピンアウトしてJollaという会社を作り、そこで作成しているAndroidライクなモバイルOSがSailfish OSというものらしく、Androidアプリも走行させられるとのこと。

このSailfish OSを元にしたものがロシアのAuroraというもののようです。

Sailfish OS is now Aurora OS in Russia 

という2019/2/9の記事がありました。


Sailfish OSは今やロシアではAurora OSとなった。

Jollaがハードウェアビジネス撤退を決めた後、そのSailfish OSの開発に対してより注意が集まっている。このOSはBRICS諸国で歓迎された、AndroidあるいはiOSの代替としてだ。

これには多くの理由があるが、第一は携帯のセキュア性だ。ロシア連邦は、BRICS諸国の中でも大々的にSailfish OSを利用している一国である。政府や政府所有の企業においてだ。

ロシアのRostelecom、政府所有企業の中でも最大のものの一つであるが、彼らは最近JollaのSailfish OS開発の元となったオープンモバイルプラットフォームの75%を取得した。アナウンスによれば、SailfishモバイルOSロシア語版はさらに開発され、Aurora OSとしてリブランディングされるという。

新たなOSは未だにJollaのSailfish OSに基づいてはいるが、唯一欠如している点はAndroidアプリのサポートである。

ロシア政府は800万のユーザをAurora OS走行のデバイスに移行させる計画であり、これを2021年までに完了させるとしている。全体の移行には1602億ルーブルが見込まれている。

これは、Sailfish OSについて我々の想像した未来では無いかもしれない。が、Jollaにとっては大きな取引である。MeeGo OSの後継者として財政的な安全性をもたらすであろう。

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