ロシアとNASAが「化石燃料」説を否定: ジャンクCO2科学の終焉

Russians & NASA Discredit ‘Fossil Fuel’ Theory: Demise Of Junk CO2 Science

「本当は何があなたを病気にするのか?」下巻第9章[R9.19]として参照される記事です。

これは、2014/11/12のものです。


イントロダクション

先週、NASAの新しい写真が土星の衛星タイタンにメタン湖が存在することを証明し、このような炭化水素(またはいわゆる「化石燃料」)が太陽系に豊富に存在することを示した。この驚くべき発見は、石油は主に恐竜の死骸や腐った炭素ベースの植物の化石から得られるため、限られた資源であるという西洋で長年信じられてきた考えを覆すものである。

NASAのカッシーニ探査機による「NASA、土星の衛星タイタンに炭化水素の湖を発見」(Wayback Machine)という記事により、この考えは崩れ去り、エネルギー科学者たちは、石油は実際には鉱物起源であり、銀河のいたるところに存在していることを認めざるを得なくなった。

2年前、ドイツのマックス・プランク研究所が、オリオン座にある馬の首星雲銀河が広大な炭化水素のフィールドを含んでいることを発見したことが報告された(「ドイツのトップ科学者が星の中の『化石燃料』を発見」Wayback Machine)参照)。

そのため、地球の「化石燃料」埋蔵量の減少に関する長年の懸念はインチキかもしれない。この重要な宇宙論的新発見は、偶然にも、アメリカの石油掘削技術(”frakking“)が大成功を収め、エネルギー市場に石油の供給過剰をもたらし、世界的な石油価格の下落を引き起こしている時にもたらされた。新たな石油の埋蔵は、あちこちにあり、恐竜ディノが闊歩したこともないような海底数マイルにもだ。

我々が報告したように(2014年11月08日Wayback Machine)、「化石」燃料理論はジャンク・サイエンスであるという、以前物議を醸したロシアの主張をNASAの新たな証拠が支持している。 広範な「グリーン・アジェンダ」に対する懐疑的な見方が強まり、人類が枯渇が早いとされるエネルギー源から手を引く必要があるのかどうか、深刻な疑念が高まっているのも不思議ではない。

プリンキピア・サイエンティフィック・インターナショナルのような設立間もない組織を通じて、信頼できる独立した西側の科学者たちが協力し合い、インターネットを通じて研究結果を照合しているが、これまで西側の政府や国営大学、主流メディアによって無視されてきたこの問題に関する2,000以上の東欧の査読付き科学論文の再評価を求めている。

何十年もの間、ロシアの科学者たちは化石燃料説がインチキであると知っており、石油が地表の奥深くにある高圧縮鉱床に由来することを説得力を持って実証してきた。しかし、これらの発見に対する最も驚くべき帰結は、石油は自然界で常に再生可能であることだ。

1970年代の中東石油危機以来、ガソリン供給会社は、地球の埋蔵量が急速に減少しているという不安をメディアに煽ってきた。「ピークオイル」という言葉が作られ、私たちの飽くなき欲望がこの「有限」の液体エネルギー源を飲み干すにつれ、「化石燃料」はますます高価にならざるを得なくなるだろうと言われた。これは陰謀論なのか、それとも善意ではあるが見当違いの集団的思考なのか。「ピークオイル」と人為的な地球温暖化に対する懸念(これが何世代もある)に対処するには、産業の拡大に制限を設けることが不可欠だというのだ。

私たちの「二酸化炭素排出量(カーボンフットプリント)」に関する集団的思考(あえてプロパガンダと呼ぼう)の出現は、石油産業と西側諸国の政府の長期的利益に適していたことは間違いない。「ビッグ・オイル」は、その資源が貴重で限りがあると学術界から言われることで利益を得てきた(価格上昇圧力をかけられる)。増税派の政府は、(おしみない研究助成金を通じて)同情的な学術界に、相互に関連しながらも科学的根拠が弱いこれらの理論についてコンセンサスを形成するよう後推ししてきたことで、ますます非難されるようになっている。

事実としての理論の再配置

何十年もの間、「ピークオイル」と「化石燃料」という言葉は同義だった。これらの言葉は、私たちが天然資源の減少に直面し、安価な炭素ベースのエネルギーの時代が終わったことを暗示している。私たちは、エネルギーに依存した消費生活の結果として、エネルギー価格が上昇するのは避けられないということを受け入れるようになった。

ジャーナリストたちは、暗い本から、このような終末的な物語の「証拠」を得た。例えば、ジェームズ・ハワード・クンストラーの『長い非常事態: 石油の終焉、気候変動、そして21世紀のその他の大災害を生き抜くために』や、リチャード・ハインバーグの『パーティーは終わった: 石油、戦争、そして産業社会の運命』などがあり、これにより大衆は恐怖を煽られた。

このようなゴミを常に食べさせられ、私たちの集団的無意識は、知らず知らずのうちに、ハバートの石油ピーク説を化石燃料の事実として位置づけることを許してしまったのである。

その結果として2005年のこと、メリーランド州選出の共和党下院議員ロスコー・G・バートレットとニューメキシコ州選出の民主党上院議員トム・ユドールは、議会ピークオイルコーカスを設立し、一気にこのような「成長の限界」の誤りを論破することに注目が集まった。

(専門家の査読を経た)グループ・スピークに異を唱える科学者は、中傷されるか無視された。1980年代、英国の著名な科学者フレッド・ホイル卿(Sir Fred Hoyle FRS)は、化石燃料説と世界の石油埋蔵量の減少を支持する人々の策略を暴こうとして失敗した一人である。ホイルは、世界的なウェブの恩恵の無い時代に、このインチキを何度も暴こうとした。

「石油が、潰れた魚や生物の残骸が変化してできたものだという考えは、長い間、かなりの数の人々が抱いてきた最も愚かな考えである」

このイギリス人教授は勇敢に主張した、石油は自然発生(鉱物の堆積によるもの)であり、生物起源(化石によるもの)ではありえないと。しかし、その高名な地位にもかかわらず、ホイルの賢明な洞察はメディアで取り上げられることはなかった。

ホイルと並び、他の西洋の科学者たちも「政治的に正しい路線」を拒んでいたことは、石油経済学のバランスを正そうとする論文数の増加からも明らかだ。マサチューセッツ工科大学のマイケル・C・リンチ教授の様々な論文も、「石油枯渇」の神話を暴き、石油の高圧発生を暴露した。それらもまたメディアでの発言力はなかった。

世界のエネルギー大国となったロシア

1990年代、ベルリンの壁が崩壊して以来、軍事的優位を捨てて世界的な経済大国となったロシアにおいてのみ、ホイルとリンチの言葉は、同じ志を持つ科学者たちの歓迎すべき共通性をもった。実際のところ、英語圏以外では、石油は生物学的産物ではなく鉱物であり、地球には無限の未開発埋蔵量があるというのが通説であり、論争もない。

この知識を応用した結果、ロシアは 「液体の金」の埋蔵量を抜け目なく利用し、力をつけた。ユーラシア・グループのクリフ・クプチャンはBBCのインタビューで、「ロシアの政治エリートたちの今の考え方は、『石油に対する自信 』に満ちていると言えるでしょう」と語っている。

実際、1951年から2001年の間に、主にロシアの主流科学雑誌に、非生物石油起源を証明する何千もの論文と、多くの書籍や単行本が出版されたが、西側諸国の政府やメディアはすべて無視した。例えば、第一人者であるV.A.クラユシキンは、現代石油地質学に関する250以上の論文と数冊の著書を出版している。

ロシアの鉱物学者、石油探鉱家、そして旧ソ連暗黒時代から続く歴代の政府は、「石油のピーク、化石燃料のピーク」などというナンセンスなものは追い払ったと、一貫して自身を示してきた。誰が異議を唱えられようか。その証拠に、彼らは銀行に金を積んでいるのだ。

その結果として、ロシアは世界第2位の石油輸出国として確固たる地位を築き、石油とガスの探査と技術革新の分野で卓越した存在になりつつある。この国は、軍事力としてではなく、21世紀の世界のエネルギー大国として米国を追い越すことになるだろう。

石油-最も偉大な自然再生可能エネルギー源

ロシアは最先端技術を駆使して多くの油田の発見に成功した。そのうちのいくつかは、一部または全部が結晶質の地下から産出され、明確に自動補充可能(self-replenishing)である。そう、ロシアは最高の自然再生可能エネルギーである石油を享受しているのだ!風力発電や太陽光発電、波力発電に何十億ドルも費やす必要はない。

確かに、旧ソ連にいる我々のいとこたちにはそうなのだ。「ピークオイル」など笑止千万だ。というのも、彼らの計算が正しければ、石油は最も豊富で、最も効率的で、最も安価な再生可能(renewable)な燃料であり、少なくとも今後何百年かはもつからだ。

ロシアにこれほどの大きなリードを許したことに不満を抱いた西側の聡明で優秀な人々は、今、ブロゴスフィア(ネット上のコミュニティ)を利用して、化石燃料、ピークオイル神話に対抗するための復興(resurgence)を後押ししている。ピューリッツァー賞を受賞した『ザ・プライズ:石油、マネー、権力の壮大な探求』の著者であり、政府や産業界に助言を与えるIHSケンブリッジ・エネルギー・リサーチ・アソシエーツ社の会長であるダニエル・ヤーギンはそう語る。

ヤーギンや他は、MSM(主流派メディア)が大衆に見せないような説得力のある証拠を挙げている。これらの反化石燃料論者は、隕石から発見されたアルカン、ケロゲン、その他多くの石油関連化学物質をあげている。これは、非生物起源を支持するものであり、化石燃焼説のウソを証明するものだ。

なぜ我々はいまだに騙されているのか?

実際、化石燃料説はあまりにお粗末なものとなっており、その最も強力な支持者でさえ、自らの立場を証明する薄弱な証拠すら集められない。「非生物起源論争」において、化石起源の主要支持者であるリチャード・ハインバーグは、自分の主張がお粗末なことを認め、こう嘆いている。

「おそらくいつの日か、少なくとも一部の石油は本当に非生物的であるという一般的な合意が得られるだろう。もしかしたら、地表から20マイル下には深いメタンベルトがあるかもしれない」

ハインバーグをはじめとする欧米の化石燃料推進論者を支持する証拠はあまりに乏しく、ビル・ジェンクスは自身の記事『The Evidence for Limitless Oil and Gas』(Digital Journal)(Wayback Machine)を調査する中で、次のように明かしている。

「Google Scholarを含むネットを検索してみたが、石油・ガス生成の生物起源説に対する直接的な現代研究による『絶対的な証拠』や支持はないようだ。この説は、言葉は悪いが、地質学研究を通じての地質学者による大きな『思い込み』のようである」

私と同様に、ジェンクスもロシアの主張を裏付ける証拠を山のように見つけた。J.F.ケニーの学位論文Wayback Machine)によって明らかにされた信じられないような資料が、モスクワにあるロシア科学アカデミー地球物理学共同研究所から見つかった。この論文では、石油はどういうわけか(奇跡的に)生物学的有機堆積物から進化したもので、それゆえ存在量に限りがあるという18世紀の時代遅れの「古代仮説(anarchaic hypothesis)」を非難している。

そうではなく、化石燃料仮説は過去40年間で、ロシアとウクライナの現代的な深部無生物石油起源説に取って代わられている。これによって、石油は大深度から噴出した原始物質であることが立証されている。ケニーは言う。

「したがって、石油の存在量は、地球の形成時に取り込まれた量より少しだけ大きな量に制限される。そしてその利用可能性は、技術開発と探査能力に依存する」

ピークオイル理論対ロシア・ウクライナの現代理論という真っ向勝負では、ロシアの圧勝である。しかし、ロシアの科学を検証したり反証するための、アメリカやその他の英語圏の査読機関が存在しないというのは、時代錯誤も甚だしい。

しかし、なぜ私たちはいまだに騙されているのだろう?このような知的失敗を正そうとしないから、英語圏やEUの有権者や思想家の間で不満が高まるのも無理はない。事実を注意深く研究している人たちは、メディアの売り込みを超えて、エネルギー危機は存在しないと合理的に結論づけている。世界には再生可能(renewable)な安価な石油が豊富にあり、また新たな環境神話は容赦なく淘汰される必要があるのだ。

References:

Kudryavtsev N.A., 1959. Geological proof of the deep origin of Petroleum. Trudy Vsesoyuz. Neftyan. Nauch. Issledovatel Geologoraz Vedoch. Inst.No.132, pp. 242-262 (In Russian)

Kudryavtsev N.A., 1951. Against the organic hypothesis of oil origin. Oil Economy Jour. [Neftyanoe khoziaystvo], no. 9. – pp. 17-29 (in Russian)

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 “A recent report by consulting firm EY put the total number of megaprojects bankrolled by oil majors at around US$1.1 trillion. Most of these projects are already behind schedule and over budget.”[Editor’s note: They’re not bankrolling that kind of money unless there was a near-certainty of finding more oil]

コメント

  1. 岩崎康志 より:

    中学生の時に先生が石油は恐竜の死骸だと言われた。
    それを聞き直ぐに頭の中で、大洪水で集まった恐竜スープが出来た説を、想像してあり得ないと思った。
    その後海洋のプランクトンが何億年も蓄積してできた説を聞き納得、やっぱり恐竜じゃなかったけど、大人になって思ったことは,生物の死骸なのにどうしてこんなに有毒なのか、不思議だと思ったことが解消されました。

    石油は武田邦彦先生が計算された処によると数億年かけて堆積した死骸から5000年、少なくても2000年は大丈夫だと言われていたので安心していました。
    この説も間違いだったことになる。こんな計算ができるぐらいの頭脳を持っている人でも最初を間違うと迷宮に迷い込む例かもしれない。ウイルスの存在と同じ

    私も鉱物資源だと言う説の方が納得できる。