グラハム・ハンコック:TED検閲トーク「意識における戦争」

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宣伝が足りないせいなのか、とても重要なのにもかかわらず閲覧数が少ないものは今後全文公開していこうと思います。

今回はグラハム・ハンコックのTEDトークなのですが、公開直後にTEDがそのサイトから引き上げたものです。何かしら都合が悪かったらしいのですが、ハンコックが言うには、「意識が物質とは別に存在する」という主張、つまり「現代の物質至上主義科学」に反する意見が気に入らなかったらしいとのこと。

この後、世界中で抗議が起こり(おそらく日本からはなかったでしょうね、日本語TEDも翻訳してなかったでしょうから)、TEDは元にもどさざるを得なくなったといいますが、ただし、通常とは別の目立たない場所に置いたとのこと。

グラハム・ハンコックの全字幕付動画は、https://jimakudaio.com/#sorting;lang=ja;cls=120になります。

意識の出現は幻覚植物によるものか?

600万年の退屈のあと、我々の種に進化的向上が起こりました、チンパンジーと共通する最後の祖先から。何かとてつもないことが起こったんです、10万年前以降に。ところで、それは解剖学的見地から現代と同じモノになった後です。何らかの種類の意識の出現です。10万年より後に、実際には4万年前くらいでしょうか。我々が完全に象徴的な生き物になったのは。この偉大な変化というのは、一つの最も重要な進歩として定義されます。

これは、偉大で桁外れの岩と洞窟の壁画に示されています。これが世界中にあります。過去30年にわたって、研究されてきました、David Lewis Williams教授にです、南アフリカのWitwatersrand大学です。他の方もいます。彼らはこう示唆します。そこには魅力的で過激な可能性があると、つまり、この意識というものの出現は、我々の祖先が幻覚植物に出会ったことによって引き起こされたのではないかと。それと、シャーマニズム(原始的宗教形態の一つ)の開始ではないかと。洞窟壁画を分析すると。。。詳細に立ち入る時間がありませんが。。。それを明らかにする詳しい内容があるのです。つまり、変性意識状態の視覚における芸術だと。そして、ベニテングダケやシビレタケ(サイロシビン)のような植物は、この突然で過激な変化に直接的に関連することがわかったのです。この可能性を調査するために。。。

ハンコック自身の調査

私がこのミステリーに興味を持ったときですが。。アマゾンに下ったのです、そこでは今日でも未だにシャーマニズムの文化が生き残っています。そこでは、パワフルな幻覚的なアヤフアスカの醸造酒が飲まれています。有効成分としては、ジメチルトリプタミン~DMTですが、これはシビレタケの成分サイロシビンに分子レベルで非常に近いものです。

通常は口から飲んでもDMTは効果を発揮しません。西洋でこれに遭遇するときは、通常吸っているのです。我々の腹の中のモノアミン酸化酵素がDMTのスイッチをOFFにするんです。しかし、アマゾンでは、この問題を回避しています。彼らによれば、スピリットがどうやればいいか教えてくれたのだそうです。アヤフアスカの醸造酒の中のDMTは。。そこには、彼らがシャクルーナと呼ぶ植物の葉が含まれています。このつる植物をミックスします。15万種のアマゾンの植物や木の種類の中で、これ一つが含むのです、モノアミン酸化酵素阻害物質を。それが我々の腹の酵素のスイッチをOFFにし、DMTと葉を結合させ、水分によって口から吸収できるようにします。

そして、とてつもない領域への4時間の旅に我々を連れていくのです。アヤフアスカを飲むのは冗談ではできません。アヤフアスカ醸造酒はひどい味なんです。本当に本当に気味が悪く、ひどく不快な匂いです。一杯飲んだ後は、45分以内に汗を書き始め、吐き気がし始めます、すぐに、吐く可能性があります、下痢になるかもしれません。ですから、誰もレクリエーションではやりません。忠告したいことは、こういった幻覚剤というのはレクリエーションで使うべきものではないということです。人間性にとってのもっと真剣で重要なミッションのためにあるのです。ですから、楽しみでやるわけではありません。

アヤフアスカによる経験

しかし、人々が何度もアヤフアスカに惹きつけられるのは、この経験によってです。このとてつもない意識レベルの効果のために覚悟をしなければなりません。そしてこの効果の一つとして、創造性に関係するものがあります。アヤフアスカによる宇宙的なインパルスの創造があります。ペルーのアヤフアスカ・シャーマンの絵画にあります。Pablo Amma Ringoですね、豊富な色彩と驚くべきビジョンです、彼らが再現したものです。この創造性インパルスは西洋のアーティストにも広がっています。

多くの西洋のアーティストが深くアヤフアスカに影響を受けています。そして、彼らのビジョンを絵として描いています。これらの絵画はアヤフアスカによる別の宇宙の経験を表しているのです。それは、外見的には知性的存在との遭遇です。彼らは我々とテレパシーで交信します。我々の遭遇するこれらの存在が現実のものと主張するわけではありませんよ。単純に見た目として、アヤフアスカ経験において、彼らは遭遇しているのです、これが世界中にあるのです。

アヤフアスカの女神と治療

その中で最も頻繁にあることは、アヤフアスカのスピリット自身がマザー・アヤフアスカですが、彼女はヒーラーです。この地球のある種の女神なのですが、彼女は、我々に対して個人的な興味を持っているようです。我々の病気を直すために。そして、エラーや間違いを直すことにベストを尽くして欲しいと思っているようです、我々の行いにおいて。誤った方向に向かわせかねないものを。それがおそらく理由です。。。

そして、語られない話しとしては、アヤフアスカは、非常に成功しているのです、ハードドラッグから人々を引き離すことに。これはヘロイン、コカイン、ジャックマビット、これはタッキーワシクリニックで行われています、ペルーの。そこでは、ヘロインやコカインの中毒者に一ヶ月処方するのです、12回のアヤフアスカによるセッションを通じて、そのセッションのあいだ彼らはマザー・アヤフアスカに遭遇します。彼女がヘロインやコカインを二度とやるなと導くのです。そして完全に中毒が治り、二度としないのです。

離脱症状さえ起こりません。同様の素晴らしいヒーリングがカナダで行われていました。ドクターGabor Mateによるものです。カナダ政府がそれに介入し中止させるまでは。アヤフアスカそれ自体が違法薬物という理由で。私も個人的に経験があります。ヘロインやコカインではありませんが、24年間にわたり中断なく大麻の習慣がありました。これは草の煙を吸うことから始まったのですが、つまり自然に蒸散させるんですね。基本的に、本当に私は24年間というもの、いつもラリってました。ラリるのを楽しんでましたよ。それが自分の仕事に役立つと感じてました。書き手としても、その他の事柄についても。

ハンコックに伝えられたメッセージ

最初にアヤフアスカに遭遇したとき、既に16年間大麻を吸っていました。そして、ほとんどすぐに、アヤフアスカは私にメッセージを伝え始めたんです。これはもはや私の役には立たないと。それが私をネガティブで役立たない方向に向かわせていると、他者に対して。もちろん私は、それを無視しました。何年も何年も。そして、日に16時間ラリることを続けたのです。しかし、アヤフアスカが指摘したネガティブな行いというのは、実際にどんどん悪くなっていったんですが、大麻をやめたくはありませんでした。

私の信念としては、すべての大人に大麻を吸う選択権があることが独立だと思いますから、もしそうしたければ。しかし、やりすぎだと思いました。責任をもって使う(use)ではなく、酷使(abuse)だと。そして私はどんどんと、偏執的に、嫉妬的に、所有的に、疑念的になっていきました。不合理な怒りにとらわれ、愛するパートナーのSanthaの人生を惨めにすることさえありました。アヤフアスカとの定期的な遭遇に行ったときです、2011年の10月ですが、マザー・アヤフアスカから最も痛烈な蹴りを入れられたんです。私は厳しい試練にさらされました。ある種の人生レビューですね。アヤフアスカが「死者のつる植物」と呼ばれるのは偶然ではないんです。

自身の死を見せられたんです。私は見せられたんです、死の後に何が待っているかを。私の人生の間違いを正さねばそうなると。これは私にとっては非常に悪いものでした。まさに、マザー・アヤフアスカは私を地獄につれていったんです。まるでヒエロニムス・ボスによる地獄絵図のようでした。本当にひどいところです。そして、古代エジプト人が呼ぶところのオシリスの審判法廷のようなところでした。我々の魂は、神の前で天秤にかけられるのです、宇宙の協調という正義を表す真実の羽と比較されるのです。私はその部分を見せられました。私は大麻でのabuse(酷使)と、それによる振る舞いの部分を。審判において、それが私の「欠乏」とみなされたのです。死を超えた世界における自身の崩壊に向き合ったのです(?)。

ですから、何も驚きはありませんでした。2011年の10月遅くに英国に戻ったとき、私は大麻をやめました。それから一度も吸ってません。本当に私は自分の話をしてるだけで、大麻を使った他の人について話してるわけではありませんよ。これはまるで、背中にいた猿に降りてもらったかのようでした。自身の抑制された創造性から遠く離れていた私は解放され、より大きな生産性を持って執筆できていることを発見しました。よりフォーカスされ、より効率的に。私は、自身の行動のこういったネガティブな側面に取り組めるようになっていました。大麻によって露呈したものですが。そして自身を少しずつですが、長くにわたる進歩です、より育成的で、より慈愛にみち、よりポジティブな人間に向かったのです。

死に遭遇した

これらの全変化というのは極めて個人的なものでしたが、これはおそらく死に遭遇した結果もたらされたものでしょう。マザー・アヤフアスカが私に与えたものです。わかるでしょうか?それが私を「死とは何か?」に導いたのです。我々の物質主義的科学はすべてをモノに帰着させます。

西洋の物質主義的科学者はこう言います。「我々は単なる肉だ、ただの身体だ」と。ですから、脳が死ぬと、意識も終わりになります。死後の生命というものはなく、ソウルもなく、我々は朽ち果て、いなくなるだけなのです。しかし実際には、多くの正直な科学者が認めているのです。意識は科学における最も大きな問題であると。そして、我々は脳がそれにどう関わっているのか正確には知りませんし、また、脳がどのように意識を作り出すかも定かでないのです。発電機が電気を作り出すようなもの、というパラダイムを支持するのであれば、当然、死後の命など信じません。発電機が壊れれば意識も無くなるのです。

しかし、同じように可能性はあります。神経科学は否定はしていないのです、その関係は、テレビ電波とテレビ受信機の関係のようなものだという。その場合、テレビ受信機が壊れたとしても、当然ながらテレビ電波は発信を続けます。これがすべての伝統的スピリチュアルのパラダイムです。我々は不死のソウルであり、一時的に物理的な身体が与えられているだけで、その目的は学び、成長し、発達することであると。もし本当にこのミステリーを知りたければ、最終的には、物質主義・還元主義の科学者に聞くべきでしょうが、彼らには、これについて全く何も言うことがありません。

古代エジプトでの「死」

さて、古代エジプトに行ってみましょう。3000年のあいだ、彼らは全力で死の問題に取り組んでいました。問題とは、死後に向き合うであろうものに備えて、いかに生きるべきかです。古代エジプト人は自身の考えをこう表現しています、超越的な芸術によって。今日でも感情的にゆさぶられるものです。彼らは非常に具体的な結論に達していました。ソウルは死を乗り越えて生きる。

我々はすべての思考・行動・功績に責任をとらねばならない、我々の人生において行ってきた。だから、我々はこの貴重な機会、人間の身体に生まれた機会を真剣にとらえ、ベストを尽くさねばならないと。これらの死のミステリーへの問いにおいて、古代エジプト人は彼らの想像力を最大限に使っていました。彼らは夢の状態に非常に価値を置き、現代幻覚植物として知られているもの、例えば、hallucinogenic blue water lilyなどを使っていました。面白いことに最近発見されたのですが、古代エジプトの「命の木(tree of life)」とは、オケーションロティカ(?)だったのです。これは高濃度のDMT~ジメチルトリプタミンを含み。。これは、アヤフアスカと同じ有効成分です。

現代社会における「意識」

さて、古代エジプトと異なる社会としては、我々の現代社会以上のものは想像できないほどなのですが、我々の社会では、幻覚状態を嫌っていますね。我々の社会で、誰かを侮辱する場合、相手を夢想家などと呼んだりしますが、古代社会では称賛の言葉だったんです。そして、我々は武器を持つ官僚による巨大な装置を作りました。彼らは我々のプライバシーを侵害し、ドアを開け、逮捕し、牢獄に送ります。ときには何年も。ほんの少しのサイロシビンやDMTのような物質を所有しているだけで。喫煙用であれ、アヤフアスカのような醸造酒としてであれ、しかし、皮肉なことに、DMTは脳内の自然なホルモンであることがわかっているのです。我々皆が持っています。単に研究不足でその役割がわかっていないのです、これは我々の社会が原理的に変性意識状態に反対するからではないのです。

製薬企業等の儲け主義

精神分析医と巨大製薬会社の不信心な連合が、数十億ドルを稼ぎ出しているのです。過多の薬を処方するのです、いわゆるシンドロームに。うつ病やティーンの多動症候群などですね。我々の社会においてはアルコールに夢中ですが、この最も退屈なドラッグを称賛しているのです。その結果が、ときにはひどいことになるにも関わらず。もちろん我々は、刺激物、お茶やコーヒー、エナジードリンク、砂糖があります。巨大産業がその周りに構築されています。これらの物質に価値がある理由は、意識を変えるからです。しかし、こういう許可される意識の変性状態には共通のものがあります。どれ一つとして、我々の社会によって価値付けられた基本的な意識状態を否定したり、それと矛盾したりすることはないんです。

警報的問題解決意識状態

それを私は、警報的問題解決意識状態(alert problem-solving state of consciousness)と呼びます。これは、科学のより平凡な面において都合が良く、戦争の遂行に都合が良く、商業にも、政治も良いことです。しかし、私は思うんです、誰もが実感していると、この意識状態に独占された社会の約束には、中身が無いと。そして、このモデルはもはや役にたたないと。もはや崩壊しているのです、あらゆる意味においても。

緊急にそれを置き換えるものを見い出す必要があります。世界的汚染による広範囲の問題は、利益のみを追求した独善の結果です。核拡散問題という恐怖があり、数百万の人が夜寝床で飢えているのです。そんな問題さえ解決できません。警報的問題解決意識状態であるにも関わらず。アマゾン、この惑星の肺に何が起こっているのかみてください。生物多様性の貴重な生息地ですが、原生林は伐採され、大豆畑になっています。牛に食べさせるためです、我々のハンバーガーのためです。本物の狂気的なグローバル意識状態というものだけが、こういった醜悪さを放置させることができるのです。イラク戦争当時に私は大雑把な計算をしてみました。その結果としては、イラク戦争の六ヶ月分の支出で、アマゾンの問題を永遠に解決できるのです。アマゾンの人々への補償ができ、二度と木一本さえ、畑のために切り倒す必要はなくなるのです。しかし、我々はそんな決断さえできないのです、グローバルなコミュニティとして。

アマゾンのシャーマンは警告する

我々は数十億ドルかそれ以上を戦争に、憎悪に、恐れに、疑いに、分離に使うくせに、しかし、共同で行うことさえできないのです、惑星の肺を救うことさえ。おそらくこれが理由でしょう、アマゾンのシャーマン達はいまや、ある種の逆布教活動をとりつつあります。シャーマンに西洋の病気について尋ねたところ、彼らは「非常に簡単だ」と言うのです。「あなたがたはスピリットとのつながりを断ち切ってしまった」「再度、スピリットとのつながりを取り戻さねば、それをすぐに行わなければ、」「トランプカードでできた家は崩れ落ち、あなた方と私たちの頭の上にふってくるだろう」そして正しいか間違いかわかりませんが、彼らはアヤフアスカこそがこの病気の治療薬であると信じています。今や多くの人が、アヤフアスカを飲みにアマゾンを訪れています。アヤフアスカのシャーマンは西洋を旅し、醸造酒を提供しています。レーダーをかいくぐり、危険を犯し、意識の変化をもたらすために。アヤフアスカのメッセージは本当のことなのです。世界に向けたメッセージです、それは神聖で魅惑的で無限で貴重な地球上の命の本質です。そして、物質とスピリチュアル領域の相互依存の関係です。

アヤフアスカは古代の世界的システムの一部

これらのメッセージに深く影響されずに、アヤフアスカとの関係を続けるのは不可能なのです。忘れないでおきましょう。アヤフアスカは単独のものではありません。これは一部なのです、これは、意識の変化を引き起こすために、注意深く、かつ責任を負った古代の世界的システムの一部なのです。これが最近、カイキオン(?)の学者達によって示されました、古代ギリシャのEleusinian mysteriesにおいて。これもほぼ確かに幻覚剤醸造酒だと思いますが、ベーダのソーマはベニテングダケを使って醸造されたもので、それと同じようなものです(?)。

古代エジプトの生命の木にはDMTがあり、未だに存在するシャーマニズムの世界的文化があります。これらすべては意識の状態に関するものなのです。これらはバランスとハーモニーを我々が見つけるのを助けるようデザインされているのです。古代エジプト人はそれを「マー」と呼び、心に留めておいたのです。それは、我々がこの地球にいて引き受けたこと、物質に埋没してはいますが、根本的にはスピリチュアルな旅なのです、それは成長と完成を目指すのです。太陽系の旅は、そもそも何が我々を人類としたか、まさにその起源に連れていくかもしれません。

意識における戦争~我々は自由ではない

私はここに立ち、確固たる権利である言論の自由を行使しています。声をあげ、要求します、もう一つの権利が認められるべきだと、それは大人の意識についての主権です。我々の社会には「意識における戦争」があるのです。我々が大人であるのに、独立した決断ができないとすれば、つまり、他者に障害を負わせないのに、我々自身の意識において、何を経験するかを決断ができないとすれば、これには古代の神聖な幻覚植物を責任を持って使うことが含まれます。

決断できないとすれば、我々はどうあっても自由であるとは言えません。世界中を回って他者にデモクラシーを押し付けるなど、役には立ちません。その一方で、社会の中心部の腐ったものに養分をあたえつつ、また、個人的な意識の自由を許さず。これはむしろ、自身を否定しているのです。我々自身の進化の次の命の段階に行くことを。我々自身の状態変化を続けることが必要なのに、それを許すことをせず。誰が知るのでしょう、不死の女神でしょうか?(?)。ありがとう。

 

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