ブライアン・アーディスによる「コブラの毒」主張へのデビッド&ドーンの見解

「病気の真の原因」著者からのニュースレター

Snakes & Talks


最近、ブライアン・アーディス博士が明らかにした「COVIDの本当の原因はウイルスではなく、蛇毒にある」と主張する「オルタナメディア」に大きな注目が集まっている。

我々の調査によれば、これもまた別の「恐怖扇動」だ。

以下に、その主張の本質、その人気の理由の理解に役立つ資料がある。検閲のレベル上昇により多くの人が本物の情報共有が困難になっていることを考えれば特に気がかりだ。

「蛇話」を別の角度から考察した我々の記事
https://whatreallymakesyouill.com/snake-venom-whats-the-real-story/

Amandha Vollmerのビデオ
https://yummy.doctor/video-list/aha-the-deeper-snake-agenda-revealed/

Andrew Kaufmanのビデオ
https://odysee.com/@DrAndrewKaufman:f/The_Straight_Unswiveled_Truth_On_Snake_Venom_Claims_with_Andrew_Kaufman_MD:4

マイク・ストーンの記事
https://viroliegy.com/2022/04/18/beware-the-snake-oil-salesmen/

英国の方々のために、私たちの講演についての最新情報をお知らせする
https://whatreallymakesyouill.com/upcoming-talks-and-events/

ホームページにインタビューを追加した

ドーン&デビッド

病気の真の原因
https://www.amazon.com/What-Really-Makes-You-Ill/dp/1673104037/

オーディオブック
https://whatreallymakesyouill.com/audiobook_purchase/

会員登録
https://whatreallymakesyouill.com/members/

現実の本質
https://thenatureofreality.com/products/


 

以下『「蛇話」を別の角度から考察した我々の記事』の翻訳です。

 


蛇毒が「COVID」の本当の原因だ、レムデシビルの原料だ、COVID(ワクチン)の注射に含まれている、水道水に添加されている、といった最近の「暴露」に多くの注目が集まっている。

これらの主張には多くの問題があり、特に根拠の無いことが明らかにされている。しかし、これらの主張の真偽はこの記事の焦点ではなく、その目的は、なぜこのトピックにメディアが注目するのか、その理由の可能性の示唆である。

何にせよ、強調すべき基本的な点としては、コウモリからであれ、ヘビからであれ、あるいは実験室からであれ、中国の武漢で発生した「新しい病気」がまるで存在していないことだ。この事実のみから、蛇毒が原因だか、原因の可能性があるとの主張は、COVIDという『病気』が存在しないので、すべて打ち砕かれる。

この蛇毒話が人気を集めていることから、重要な疑問が浮かぶ。それは、「真実」がますます検閲される一方で、どうしてこんなに大きな注目を、特にソーシャルメディアで集められたのかである。

そこで私(ドーン・レスター)は、医学文献で「蛇毒」を調査することにした。その結果として、考えるに至ったことは、権威側がヘビ、ヘビ咬傷、ヘビ毒に注目が集まることを許している、あるいは積極的に奨励する理由がある可能性だ。

ランセットに掲載された「Snake-bite envenoming: a priority neglected tropical disease」と題する2017年7月の論説には、次のようにある。

「先月、WHOは蛇咬傷を、カテゴリーAの顧みられない熱帯病(NTDs)のリストに復活させた。これは疾病管理における重要なマイルストーンとなった」

「蛇咬症」が病気とされるのは、かなり不思議なことだ。

とはいえ、重要な点としては、2017年に蛇咬症が復権したのだが、これが示すことは、それ以前の時期にすでに関連性があると考えられていたことだ。

この論説では、次のような興味深いコメントがされている。

「WHOは2009年に蛇咬傷をNTDsのリストに加えたが、その後、説明もなく削除された。ビル&メリンダ・ゲイツ財団は、今のところ資金提供のアプローチを拒否している。なぜなら、ヘビ咬傷は感染症ではないため、ワクチン接種で根絶することはできないとするからだ」

説明もなく、ヘビ咬傷のリストからの削除は、確かに興味をそそられる。

ビル&メリンダ・ゲイツ財団が、ワクチンが製造できる健康問題しか検討しないことは、明らかだが、当然のことだろう。

2018年8月、WHOのウェブサイトに掲載された「WHO、蛇に噛まれた際の抗毒素に関する新たな勧告を発表(WHO issues new recommendation on antivenom for snakebites)」というニュースでは、この新しい勧告の「理由」は次である。

「…サハラ以南のアフリカ地域に対する、安全で効果的な抗毒素免疫グロブリン製品の利用可能性の低さに関する懸念がある…」

WHOが推奨する製品はEchiTAbGと呼ばれるもので、特定の毒蛇による蛇咬傷に対して「医学的な関連性がある」とされる。その特定の毒蛇は、

「世界で最も多く蛇咬傷の死亡事例が知られる」

この製品は、製造者のウェブサイトによれば、馬の免疫グロブリンで構成される。つまり、馬に毒を注射し、その毒に対する「抗体」を抽出し、「抗毒素」製品を作るというものだ。この種のプロセスは、「実験室で作られた分子」と表現される「モノクローナル抗体」の生産にも使われている。

「抗体」の問題点については、我々の本や過去の記事で述べてきた。しかし、ここで強調すべき点としては、「抗体」は、その逆の主張にもかかわらず、特異的ではないことだ。これについては、「Antibody Specificity?」記事でも詳細を述べている(訳注:場所不明)。

「しかし、抗体は実際、主張されるほど特異的でないことは何十年も前から知られている。」

したがって、深刻な疑問が生ずるのだ、「抗毒素」とうたわれる製品が特定の毒に反応することができるかだ。

比較的最近のことだが、「蛇咬症」について医学界が、かなりのレベルの注意を払っていることは事実からわかることだ。2019年5月にWHOが「ヘビ咬傷の毒(Snakebite Envenoming)」という70ページの冊子を作ったのだ。これは「ヘビ咬傷の毒–予防と制御のための戦略(Snakebite envenoming – A strategy for prevention and control)」というウェブページから入手できる。さらに、このページでは、UHC2030の目標達成について言及している。UHCとは、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(国民皆保険)のことで、UHC2030のウェブサイトによれば、以下の通りだ。

「すべての人が質の高い医療サービスを受けられるようにすること」

これはもちろん、西洋医学の確立済システムの導入であり、「薬」やワクチンを「医療」に不可欠なものとして推進することである。これは、WHO加盟のすべての国、つまり一部を除いて圧倒的多数の国に対するものだ。この医療システムが「医療」を提供するものではなく、健康に有害と証明済であることについては、我々の著書『病気の真の原因~あなたが病気について知っていると思うすべてが間違いの理由』で詳しく解説している。

2021年5月のWHOのファクトシート『ヘビ咬傷の毒』は、問題の程度を説明し、次を述べる。

「ヘビ咬傷は、多くの熱帯・亜熱帯の国々で軽視される公衆衛生問題だ。毎年約540万件のヘビ咬傷が発生し、180万から270万件のヘビ咬傷による中毒が発生している。毎年81,410~137,880人が死亡し、その約3倍の切断などの後遺症が発生している」

このページにはこうもある。

「これらのほとんどが、アフリカ、アジア、ラテンアメリカで発生している。アジアでは毎年200万人、アフリカでは43万5千から58万人がヘビに噛まれ、治療が必要とされる」

したがって、ここで持ち上がる疑問としては、アジアの方が蛇に噛まれる人が多いのに、なぜサハラ以南のアフリカに特化した抗毒素を作ろうとするのかだ。

「医療」の名の下にサハラ以南のアフリカで介入を増やそうとする努力には明らかに理由があり、それは2021年9月のWHOのウェブページ「ヘビ咬傷の毒:2030年目標をサポートするインタラクティブなデータプラットフォーム(Snakebite envenoming: an interactive data platform to support the 2030 targets)」から汲み取れるかもしれない。このページは、次の記述から始まる。

「地理空間追跡と収束技術は、毒蛇に関する正確な情報と意識の向上に大きく貢献することができる」

国連2030アジェンダの「グローバル目標」やWEFのような他の「グローバル」組織を通じて推進されているように、すべての人を「追跡」する能力が「体制」による支配の優先事項であることがますます明白になっているが、サブサハラアフリカはまだこの侵入的技術の餌食になっていないようだ。このことが、多くの「病気」、特にいわゆる「感染症」が、他の地域よりも同地域で流行していると主張される理由の一つかもしれない。この考え方により、医学界は「ヘルスケア」提供のためにこの地域に介入する理由として利他主義を主張する。そして、ビル&メリンダ・ゲイツ財団は「命を救う」とするワクチン提供のためにこの地域に介入する。しかし、間違いなくそうではない。

このような努力は、ウェブページにある次の記述からもうかがい知ることができる。

「WHOの新たな蛇咬症情報・データプラットフォームは、これらの機能を提供し、2030年までに蛇咬症による死亡と身体障害を半減するという世界目標の達成に向けた活動を活性化する」

同ウェブページにある次の文は、ヘビだけでなく、人の追跡を含めた取り組みを明確に示す。

「この進化するプラットフォームの最も興味深い特徴は相互作用である。一般の人々が毒蛇と思われる写真を位置情報とともに共有することで参加・貢献できる」

したがって、ヘビに噛まれることが新たな問題でないことは明らかだ。しかし、2019年2月の「無視された熱帯病に対する、優先的なグローバル協調対応戦略:ヘビ咬傷(Strategy for a global coordinated response to a priority neglected tropical disease: Snakebite envenoming)」という記事からもわかるように、これは2030アジェンダのSDG3に最近追加されたものだ。記事は述べる。

「この戦略計画の設計の中心は、2030年までにSBE(蛇咬症)による死亡と障害を半減させるとの野心的な目標である。SBE-WGのコンセンサスとしては、能力開発と蛇被害地域への対応に基づく統合プログラムの実施が、この目標達成に最も効果的なアプローチとのことだった。SBE-WGの考えとしては、この取り組みが単独の問題として認識されるリスクを冒すより、SBEと戦うための取り組みを国や地域の保健計画の中に組み込み、国民皆保険の達成や持続可能な開発目標(SDG)に対するグローバルなコミットメントと整合させるということだ」

SBE-WGとは、Snakebite Envenoming Working Group(蛇咬症撲滅ワーキンググループ)の略である。

記事はこう続く。

「これらの問題に包括的に対処することは、WHOの重要な優先事項である。SBE-WGは、サハラ以南のアフリカにおける現在の危機的状況を懸念し、2024年までに同地域に毎年少なくとも50万件の有効な抗毒素治療を提供するという目標を掲げている。2030年末までには、全世界で年間300万件の有効な地域特異的治療を提供することが目標である。この達成のために、WHOは抗毒素の生産強化、規制管理の改善、そして最も重要なことは、安全で有効な製品が利用でき、アクセス可能で、安価であることを保証することによる市場の再建と再活性化に取り組むことだ」(強調を追加)

さらに、記事は次を述べる。

「コミュニティの関与と教育、ユニバーサルヘルスケアとSDG3に向けた保健システムの強化、地方、国、地域、世界レベルでの効果的なパートナーシップ、そして極めて必要とされる資金調達に関する並行した努力と組み合わせれば、WHOのSBEロードマップは変革をもたらし、世界で最も貧しく脆弱なコミュニティの多くに、健康で生産的な生活を送る機会を与えることができる」

「COVID」が蛇毒により起こされるとの考えを広めている人々が、意図的に国連2030アジェンダの目標を推進していると示唆することは、この記事の意図するところではないが、無意識であっても、そうしていることは確かだ。

近い将来、蛇毒に対する主流メディアの注目が高まるかどうかはまだわからない。しかし、「大局」を意識し、たとえそれがいわゆる「オルタナメディア」に掲載されたとしても、「恐怖扇動」が発表される理由は常に複数あることを見極めることが重要だ。

ドーン・レスター

 

コメント