「自らの憲法を作ろう」という幼稚

参議院選が近く、改憲派が多数を占めれば具体的に憲法改正が日程にのぼってくるでしょう。特に、反ワクチンを標榜し、「創憲」を標榜する参政党が反ワクチン派の票を取り込もうとしています。彼らは「自らの手で自らの憲法を作る」んだとか言ってるようですが、これは何も理解できていない子供の戯言です。

この国は国民主権と言われますが、実質上の支配者は国民などではなく、主にはメディアです。このコロナ騒動で皆さん痛いほどわかっているはずなんですが、どうしてそこを見れないのでしょうか?さらに、追い打ちをかけるようにウクライナ問題です。全主流メディアが一方的な偏向報道を繰り返し、まるでロシアを一方的に悪い国のように描き出しています。

この状態で例えば、「自らの国土と生命を守るために先制攻撃できるようにする」などと改憲したら、一体どうなりますか?ごく一部の人達は真実を知って反対しますが、大多数はメディアの煽るままに我々の脅威となる「敵国」への攻撃を是認してしまうでしょうね。

これは、いくら強調しても強調したりない点です。コロナウイルスという全く何の根拠も無いことで、国民全体を恐怖に陥れ(そして、恐怖こそが人々を動かす最大の武器、核兵器よりも強力なわけですが)、全員にマスクをつけさせたり、ワクチンを打たせたり、人々が集まれないようにしたりと、こういった力を持つのがメディアというものです。

民主主義制度、選挙制度、代議員制には何の意味もありません。実際の支配者は、まず第一にメディアであり、我々の第一の敵もまたメディアです。その状態で、我々何の力も無い者が「我々の憲法を作る」などと言ってるのですから、笑止というものです。これがいかに絵に描いた餅、中身の無い議論かわかるでしょうか。

今「我々の憲法を作る」などと言っている者というのは、まるで現実を理解していないクルクルパーの愚か者か、あるいは、向こう側の回し者です。

ですから、私は「平和憲法を守ろう」などという、良くある浅はかな思想で改憲に反対するわけではありません。この国の支配者は、単純に言えばメディアであり、民主主義制度で国民が国の舵取りを行うなどという幻想が与えられているのであり、その国民は、「我々の作った憲法がこうだから、法律がこうだから」と、何か事があれば納得させられてしまうのです。

今のこの状態で改憲などすれば、恐ろしい敵が現れ危険なので、先制攻撃しなければならないとの扇動により、そして、憲法が許すからとの理由で国民のほとんどが納得して是認してしまうことでしょう。現在はどんな敵が現れようが、そんなことはできないにも関わらずです。

民主主義制度には何の意味もありません。選挙にも何の意味もありません。議員を出そうが何の意味も無いのです。実質的な権力者はメディアです。もうこんなことはわかってるはずでしょう?

その一方で、憲法がこうだから、法律がこうだからは極めて重要な意味があります。守られれば「決まっているから仕方ないだろう(先制攻撃などできない)」、「改正」されれば「決まってるから仕方ないだろう(先制攻撃できる)」と国民を納得させられるのです。これらすべては、実質的には一切何の支配力も持たない国民を騙し、コントロールするための方策にすぎないのです。

再度ですが、この実質的支配力に言及せずに、「我々の憲法を作ろう、改正しよう」などという者は全くの偽物です。もし本当にそんなことを言うのであれば、それ以前に、主にはメディアがこの国の実質的支配者であり、これを何とかしなければならないと言わねばならないはずです。

このコロナ騒動、ウクライナ騒動で、こちら側の人は誰もがこのことをわかっているはずなのに、なぜ「我々の憲法を作ろう」などに賛成し、参政党などというインチキ政党を支持してしまうのか、私にはわかりませんね。

あまりにも教育の洗脳が深すぎるせいでしょうか?国民に主権があり、この国のことは国民が決める、そのシステムが選挙による代議員制であるなどという馬鹿げた妄想です。コロナのウソに気づいているにも関わらず、メディアのウソ八百に気づいているにも関わらず、あいも変わらずこういった洗脳から抜けられないのです。そして、「議員を出せば何とかなる」「自分の国を守るために改正しよう」などという愚かな幻想から抜けられないのです。

「私たちは統治され、心が型抜きされ、好みが形成され、考えが示唆されるが、その大部分は聞いたこともない人たちによって行われている」 エドワード・バーネイズ

「大衆の組織化された習慣や意見を、意識的かつ知的に操作することは、民主主義社会の重要な要素である。この目に見えぬ社会の仕組みを操る者が、目に見えぬ政府を構成し、それが我が国の真の支配力となる」 エドワード・バーネイズ

「自らの憲法を作ろう」という幼稚、その2

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