ピーター・デュースバーグの「Inventing The AIDS Virus」という本です。Amazonでも売ってますが、無料で入手できると教えてもらいました。
でDownload full-text PDFをクリックすればいいです。この本はキャリー・マリスが序文を書いており(リンク先にキャリー・マリス序文)、2/3位は、例のHIVがエイズの原因であるという論文が見つからないという話です。
デュースバーグが特にこの本で取り上げているスモン病なんですが、これは日本で1955年頃から始まった原因不明の病気で、当初は伝染病ではないかと言われたそうです。原因がわかったのは1970年で、整腸剤に使われていたキノホルムという物質でした。このために薬害訴訟となったわけです。。。とまぁ、どこみてもこんなふうにさらっと書いてあるんですが、実は。。。それよりはるかに闇が深いことを、デュースバーグが多くのページを割いて説明してるんですね。
薬害スモン病の失態
本当に、非感染病を感染微生物のせいにするというのは、以前に何度も起こったことだ。(日本語という)外国語の素材と不明瞭なソース脚注の中に隠れたものが、スモンの話である。1950年代にポリオとの戦争の最中に、日本を襲った恐ろしい流行病だ。多くの点で、スモンは後のAIDS流行を予言した。15年の間、日本の科学界はこの症候群の扱いを誤ったのである。実質的にすべての研究努力は、ウイルスハンターが主導していた。強い逆の証拠を無視し、研究者はこの症状が伝染性であると仮定し、次から次へと一つのウイルスを探した。年々、流行は成長した。この感染源の蔓延を抑えようとする公衆衛生手段にも関わらずである。そして結局、医師たちは認めざるを得なくなったのだ、そもそも彼らの治療自体が実際にスモンを起こしていることを。
いったんスモンの真実がもはや無視され得なくなると、この話は数千もの犠牲者の訴訟問題の中に消え失せてしまった。この話は日本の外では全く語られぬままになり、無視されたのである、ウイルスハンターのあまりにも恥ずかしい話としては。この話はここでしておく価値がある。
患者は中年で、奇妙な神経疾患に苦しんでおり、既に彼女の両足は麻痺していた。コウノ・レイサクは、犠牲者を観察しにきた。彼の仕事はポリオウイルスを研究することだからだ。感染者の中には、中枢神経に侵入されたと思われる者がおり、進行性の麻痺を起こし、ときには緩慢で悲劇的な死を迎えた。1959年のその日に彼の検証した状態はポリオではなかったが、ある種の類似の症状だった。そして、これについても疑惑は成長していった、何かしらの未発見のウイルスではないかと。おそらくはポリオウイルスに似たようなものではと。
コウノは三重医科大学付属病院の患者を訪ねた。この大学の医学部教授であるタカサキ・ヒロシがコウノに、最近病院内で診た病気の件数について話した。彼らはわかっていた、何かしら新たな流行に直面していることを。何かしら、医師が記録し、それで忘れてしまうような些細なミステリーではなかった。ちょうど前年、医学部教授のクスイ・ケンゾウが、日本中央部でのこのような、もうひとつのケースについて報告していた。患者は同じような奇妙な腸の複合的問題に苦しんでおり、内出血と下痢があった。さらに、神経変性の症状である。腹痛と下痢の後で神経ダメージが起こるというこの病気は、1955年の初期に何例かの分離したケースが知られていた。が、今や地域的な流行となったのだ。
コウノの訪問の後、病院にはさらなる公開レポートが積み重なっていった。次の5年間、新たなポリオのような症状は7大地域流行になったのである。毎年の件数としては、1959年の数十から1964年には161人となった。これらの小さな地域では深刻な増加率である。科学者達は結論に飛びついた、彼らは信じたのである、この病気を感染性であると仮定するあらゆる理由があると。それが突然現れたことが、彼らを確信させる十分な証拠だった。この病気はまた、特定の年でクラスターとして発生したし、クラスターは家族内でも見ることができた。家族内で最初にこの状態になった者の後で、その血縁者が数週間のうちに続く。多くの流行が病院を中心として起こり、病気蔓延の悪名高い場所となった。毎年の患者数のピークとしては夏の終わりである。これにより、虫によって病気が蔓延することが示唆された。何らかの非感染性で職業的な害に関連するかもしれないと最初に考えた科学者は、すぐさま制止された。病気には期待されるような傾向が欠けているというデータが示されると、すぐにだ。例えば農家では、より容易に農薬に曝露するが、しかし平均より低い件数しかなかったのだ。その一方で医療従事者については、この状態がより高い率になっていた。これがさらに伝染性を示唆していたのである。
しかし、この流行を調査していた科学者は、重要な矛盾に気がついた。例えば、この病気には奇妙で驚愕なほどの一貫性のある傾向があったのだ、中年女性を襲うという。一方で、男性にはあまりなく、通常は実質的に何の感染病も伝搬しない子供には、ほぼなかった。注意深い臨床調査が示すことは、この症状が、感染において典型的に期待されるような発生にならないことだった。血液やその他の体液において、通常はウイルスが身体中を回るのだが、何の異常性も見られず、患者は、侵略している細菌に対する何の熱も発疹も他の兆候も無いのだ。これらの重要な証拠となるピースが、ウイルス仮説に疑問を投げかけるべきだったのだ。
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