飯時にテレビをちら見していたら、「たけしの家庭の医学」か何かだと思うんですが、腰痛の話をやっていたわけです。
一例目は、医者に行ってMRI撮影しても何しても原因がわからず腰痛に悩む話なんですが、結局わかったのは骨盤の問題だという話でした。二例目は、MRIで見ると少し飛び出ているので椎間板ヘルニアだと言われ、鎮痛剤さらに鎮痛注射。しかし、お辞儀をするだけで激痛。近くに腰痛専門ができたので、そこの名医にかかったら、脊髄終糸症候群だと言われ、これを切除で解決という話でした。
これを見ていて思ったんですが、これほど情報網が発達しているのに、受診した医師個人の問診や検査なるもので病名を診断して処置をするというシステムになっているわけです。もし、この医師が知識不足の場合、二例目のように鎮痛剤しか出さないわけです。他の病院を受診するという考えがなければいつまでたっても治らないんですね。
もちろん私は、そもそも医者が病気を治せるなどとは思ってませんけど、ここでは仮に、適切な診断と適切な医療があるものとしましょう。
こりゃおかしな話ですよね。一般人が何かに困った時は、例えば知恵袋やら何やらに質問したりすると、世の中にはその道のプロがいて答えてくれたりするもんですが、医者のシステムはそうなっていないわけです。その医師がわからないと、ずっとわからないんですね。
「プライベート情報」であるならば、匿名としてシェアすることもできるでしょうし、いくらでもやり方はあるでしょうね。こういった理想と比較してみると、「その医師の知識の中でどう判断するか、どう処置するか」が決められてしまうというのは、極めておかしなシステムです。
「セカンドオピニオン」という考え、別の医師にかかるということもありますけど、これとて、またまた辛い腰痛に鞭打って出向き、何時間も待合室で待ち、やっと診断されるわけです。
要するにですね、この「医師システム」という極めて閉鎖的なもののおかげで、金はかかるし、治らないし、辛い思いはするし、という何重苦にもなっているわけです。
「いやいや、いい加減な連中がウェブで答えるのは危険なんだ」というなら、国家としてその道のプロを配備してウェブを開設すれば良い話ですね。どう考えても医療費も軽減、人々も助かるように思います。
でも、しません。先の番組にしても、「実はこういう原因でした」とは言うものの、そもそもこういった非効率なことが行われていることについては一言も無く、疑問も浮かばないようです。「そういうものだ」という前提でしかモノを考えられないらしいですね、洗脳済の人達は。
当然ですが、この理由として考えられるのは、医療が決して人助けではないからですよ。そうではなく、金儲けが第一だからです。仮に日本全国の患者達がほぼウェブのみに頼り、数人の医師達の指導だけで解決してしまったらどうなるでしょうか？非常に困ったことになりますよね。
そしてもちろん、現状の「個人医師システム」でさえも、できることさえしません。例えば、「この病気を治すにはこれこれに注意しましょう」という助言があるとしても、おそらくは、そういった情報のウェブを病院で紹介されることは無いと思います。単に医者が言ったことを覚えたり、メモしたりするだけなんですよ。
特に数万人に一人という奇病でも無い限り、皆同じような病気にかかるわけですから、これも国家として、「この病気の治し方AからZまで」を用意しときゃいい話じゃないですか。
もちろん、こう言いながらも、本当にこんなものができたら、私は批判しますけどね。どうせロクなこと書かないに決まってますから。ここではあくまで、適切な診断と適切な医療が存在するという前提で書いてますよ。
ともあれ、そんなこともしないわけです。そしてたまに、なんだっけか、いい加減な医療情報ウェブが出てくると（DeNAでしたか？）、「間違いだらけだ、いい加減だ」などと攻撃するわけですよ。なら、そういうものが出てくる前にお前らがちゃんとしたもの出しとけっての、あまりふざけたこと抜かすなってことですよ。
医療というのが、ただの金儲けであることはここからもわかりますよね。連中はどうにかして患者には治ってほしくないんです。医療費を低下させたくないんです。治し、低下させる方法は、情報を大量にばらまくことです。現代ではそれがほぼ無料でできるはずなのに、全くやろうとしません。そして、これに皆が気づくことも何とか回避しようとします。「たけしの家庭の医学」なんてのも、その洗脳方法の一つなんですよ。「そもそも」の問題には決して目を向けさせずに、「これはいいことを教えてもらった」と奴隷達に思わせる役割を果たしているわけです。
そして、この時代錯誤的な医療システムとやらをいつまでたっても続けるわけですよ。その一方で「医療費が増大して云々で国の財政が大変だから消費税」とか読売が宣伝して奴隷達からよりいっそう取り上げるという寸法になっておりますね。このあたりちゃんと考えてみてくださいね。では。
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