ビタミンCの研究報告、その4
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ビタミンCの研究報告、その3の続きです。
製造工程
概要
超音波機械を持っていなければ、個別のステップでの変更点を示していく。
成分
成分には二つのバージョンがある。一つは、98%の純粋なエチルアルコールが手に入る人のためだ。二つ目は、ウォッカ等の強いスピリッツしか入手できない人のためだ。ウォッカや他のクリアなスピリッツ、色付けが最小限であることが推奨される。
ビタミンCの量としては、指定量の水、アルコールに対する飽和量だ。ほぼビタミンCの最大量を溶解するため、最大限の効力のリポソームビタミンCが得られる。
私の使うビタミンCとしてはアスコルビン酸だ。アスコルビン酸ナトリウムでは試したことが無い。水とアルコールに溶解する限り、完全にカプセル化できるはずではある。
重量比12%アルコールを選択した。理由としては、これは特許の範囲に収まるからだ。そして、LivOn研究所でも使われている。アルコールが含まれるのはリポソームの形成に非常に役に立つからである。
レシチン顆粒には、22%のホスファチジルコリンを含む。私は、Solec F’ ブランドを使っている。これは‘The Solae Company’からのものだ。必ずレシチン顆粒を使うこと、液体レシチンではなく。
エチルアルコールの場合の成分
98%の純粋エチルアルコール使用の場合、以下の成分表だ。このエチルアルコールレシピは、私が個人的にリポソームビタミンCを作るのに使っている。以下は、成分と使う順序を示している。
成分 | 比率 | グラム数 |
---|---|---|
水 | 50.3% | 477.6 |
98%エチルアルコール | 12.1% | 114.8 |
ビタミンC | 16.9% | 160.5 |
レシチン顆粒 | 20.7% | 197.1 |
すべての成分は重量で計測される。
70%アルコールの場合の成分
以下の成分は70%のエチルアルコールの場合だ。
成分 | 比率 | グラム |
---|---|---|
水 | 43.7% | 415.3 |
70%エチルアルコール | 18.6% | 177.1 |
ビタミンC | 16.9% | 160.5 |
レシチン顆粒 | 20.7% | 197.1 |
ウォッカの場合の成分
以下は、ウォッカあるいは40%のスピリッツの場合だ。
成分 | 比率 | グラム |
---|---|---|
水 | 26.8% | 254.6 |
40%ウォッカあるいはスピリッツ | 35.6% | 337.8 |
ビタミンC | 16.9% | 160.5 |
レシチン顆粒 | 20.7% | 197.1 |
ステップ1:ビタミンCを水とアルコールに溶解させる
水、アルコール、ビタミンCをビーカーに入れ、ビーカーを超音波バスに入れ、放射中には摂氏35度に保つ。超音波バスはsweepにセットせず、定期的にかき混ぜること。一般的な注意として、ビーカーが超音波バスの縁や底に接触しないこと。そして、超音波バスの水レベルは製造者推奨のものにする。
私はビーカーを支えるのにダンボールを使っている。ステンレスのバスケットもあるが、これを使うと超音波の力が目に見えて弱まってしまう。
以下のビデオは、水とアルコールに溶解する様子だ。
この過程が完了すると、温度は40度近くになっているだろう。そして、液体はクリアで、おそらくはかすかに黄色がかっている。Elmasonic p60hでは、断続的な撹拌で15分ほどかかる。
もし超音波機械を持っていなければ、単純に水、アルコール、ビタミンCをガスレンジにかけ、混ぜながら熱する。ビタミンCが溶解を始めたらレンジを止めること。ビタミンCが完全に溶解するまで混ぜ続けること。溶解プロセスに必要であれば、間欠的に熱を加えてもよい。
ステップ2:レシチンを加えて混ぜる
重要な注意:読者からのレポートでは、レシチンを加えると粘度が高すぎてしまうという。もし最初にこのレシピを試す場合は、20%を残しておくこと、混ざってしまうまでは。水っぽい感じがしたら、ゆっくりと少しずつ入れて混ぜる。このプロセスを繰り返し、混合物が液体を保ち、容易に注げるようにしておくこと。このトラブルは異なるレシチン顆粒製造工程にあると私は疑っている。
レシチンをビーカーに入れ、迅速にブレンダーに注ぐ。成分を個別に計測しているなら、直接ブレンダーにレシチンを入れる。私は、累積的に重量計測するので、最初にビーカーに入れる。


4分ほど混合する。重要なことは、混合物が触ってみて穏やかに暖かくあることだ。これにより、レシチン顆粒は溶け、分離することの無いようにする。もしこのステージでレシチン顆粒が十分温まっていなければ、一日後・二日後に混合物が分離してしまうだろう。
終了したら、混合物を冷蔵庫にいれる。

このブレンドと冷蔵プロセスを12時間のうちに、5回から6回繰り返す。レシチン顆粒が完全に水、アルコール、ビタミンC溶液に溶解してしまうようにだ。私の場合は、ブレンドと冷蔵サイクルを24時間にわたって行う。
ブレンドするとリポソームビタミンCは熱をもってくる。初回のブレンド以外は、確実に32度を越えないようにすること。私のブレンダーを使った場合、これは2、3分の時間だ。
このより長いブレンドプロセスが、ドロっとした塊を排除することになる。これがホームメイドのリポソームビタミンCでは度々現れるのだ。このドロドロは飲むのに心地良く無いばかりではなく、ビタミンCを十分カプセル化していないと私は思う。
このプロセスの終了までに、既に高品質のリポソームビタミンCが出来ているはずだ。以下は、いかにして超音波機械を使ってさらなる改善をするかである。
超音波機械を持っていなければ、もっとブレンドと冷蔵サイクルをするかもしれない。そして、ステップ5に飛んでくれ。
ステップ3:泡を除去する
ブレンドプロセスによって微小な泡がリポソームビタミンCに現れたかもしれない。超音波機械を最高効率で動かすためには、これらの泡を排除する。このプロセスは、「degassing」とも呼ばれる。
ブレンダージャーを触って心地よい温度になるまで混合物をブレンドする。リポソーム・ビタミンCは35度程度になっているはずだ、これをビーカーに注ぎ、透明ラップをする。
次にビーカーを超音波機械に入れ、泡が消えるまで30分ほど動かす。以下は、超音波機械によって泡が排除される様子だ。泡が上方に移動するのがわかりやすいように色を変えてある。水平線は泡の底を示している。

泡がリポソームビタミンCから排除されるとこんな見かけになる。上部の泡と下部の液体の境界が明確にわかるだろう。

ビーカーを冷蔵庫に数時間入れ、クールダウンする。
このステップでは、余計な熱のためにいくらかのカプセル化を破壊してしまうかもしれない。しかし、泡の除去は必要なのだ。次のステップでは、カプセル化が大幅に増える。
超音波機械がなければ、このステップは飛ばしてくれ。
ステップ4:リポソームを作る
実際には、既に多くのリポソームを生成済だ。このステップでは、その率を高めることだ。
リポソームビタミンCのビーカーを超音波機械に入れ、32度に達するまで放射を行う。いったんこれを行ったら、ビーカーを冷蔵庫にもどし、さらに一時間ほどクールダウンする。
このプロセスを繰り返す、放射時間が合計で1時間になるまでだ。
超音波機械がなければ、このステップは飛ばすこと。
ステップ5:完成!
上部の泡をすくい取り、ガラスコンテナに移し替えて冷蔵庫で保管しよう。
以下のビデオは、30度で終了した時の粘性を示している。
とうとうリポソームビタミンCを楽しむ準備ができた。
このレシピには、1ミリリットルあたり、0.2グラムのビタミンCが含まれる。私は通常は晩に、一日あたり60ミリリットルを摂取してる。これによって12グラムのビタミンCを摂取する。
(終了です)
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