ビタミンCの研究報告、その3

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ビタミンCの研究報告、その2の続きです。

今回は、Quality Liposomal Vitamin Cに説明されている特許技術のリポソーム・ビタミンCの作り方を解説していきますよ。抄訳です。


イントロ

家庭での高品質のリポソーム・ビタミンCの作り方を教えるためにこのサイトを作った。

私は、最適な組成と技術を求め、数百の研究論文を読み、特許をレビューし、自身で作っている多くの人の説明を見た。

そして、高品質研究機材を購入し、実験のために大量の材料を買った、この八ヶ月のことだ。

わかったことは、ブレンダーだけで大きな製造者と同様の高品質のリポソーム・ビタミンCが作れることだ!

おわかりのように、このサイトでは何も売ってないし、広告さえしてない。リポソーム・ビタミンC製造者へのリンクも無い、ただしLivOn研究所は別だ、大手製造者の例として使った。このサイトは、自身の金で作ったのだ、単に人々にリポソーム・ビタミンCを作ってもらい、健康を改善してもらうために。

(※LivOn研究所は、リプライセル、リポ・スフェリックの製造販売会社)

最後に、どこにでもあるお断りだが、私は医師ではない、FDAは何も評価してない、このサイトを読んだ後は何もかも自身の責任でやってくれ。

研究の成果

研究の概要

リポソームが最初に記述されたのは1961年のことだ、それ以来、薬や高価なスキンクリームでの使用が見られる。その成分と関連技術は広範囲に研究されてきた。

不運なことに、この研究の多くが科学者以外には読みにくいものなのだ。

加えて、現在の研究は、リポソームに他の化学物質を混ぜることに主眼が置かれている。

しかし、ありがたいことに、我々に興味があるのは、毒性ではない入手可能な物質から単純なリポソームを得ることだ。

以下は、私の研究で発見したものだ、可能なベストのリポソーム・ビタミンCを作り出すための。

リポソームを作るのは簡単

レシチンのリン脂質が、リポソームに好適であることがわかった。

LivOn研究所のマーケティングに反し、リポソームは実際には非常に簡単に作れる。高圧インジェクションシステムもいらないし、超音波機械さえいらないのだ。

(※説明途中では超音波機械も出てくる)

LivOn研究所は最近米国特許を買ったが、これは、LivOn研究所のものより良いリポソームを作る方法だ、いかなる特別な機械もなしにだ。

発明者のYuanpeng Zhangは、リポソームに関わる長い歴史があり、彼の名でいくつもの特許を持っている。

その要約としては、高品質リポソームはこれだけで作れるというものだ、ブレンダー、水、アルコール、ビタミンCだ。そしてLivOn研究所のものより良いのだ。

LivOn研究所がこの特許を買ったのは当然だろう。

これは素晴らしいニュースだ、リポソーム・ビタミンCを必要としているが、高額な機材やLivOn研究所のビタミンCを買う余裕の無い人には。

典型的には、家庭製造者が製造したリポソームを検証することは不可能だが、私は幸運で、生物学研究所へのアクセスがあり、彼らの顕微鏡が使え、リポソームの生成を確認できた。

アルコールが重要

リポソーム・ビタミンCコミュニティの大多数が気づいていないことは、アルコールが非常に役に立つことだ。

これはよく知られた事実だが、有機溶媒が、リン脂質形成リポソームの役にたつ。多くの危険な有機溶媒があるが、ここで用いるのはエチルアルコールだ。ビール、ワイン、ウォッカに入ってるのとおなじものだ。この安全性は長きにわたって確認されており、私も長くテストしているよ。

LivOn研究所はリポソーム・ビタミンC市場のリーダーだ。彼らのレシピには12%のアルコールが含まれている、「天然保存料」としてだ。しかし、このアルコールがリポソーム生成のキーということもわかった。

飽和が重要

私がネット上で見たすべてのレシピでは、比較的少量のビタミンCを水に溶かしていた。

例えば、Brooks Bradleyのレシピでは、6グラムのビタミンCを1.5カップに溶かしていたが、ビタミンCの可溶性としては、330g/リットルだ。つまり、1.5カップの水には124グラム溶解できる。

その違いを写真でお見せしよう。12倍もの違いがあるのだ。

 

リポソームは、水に解けたものなら何でもカプセルからするから、12倍もの強いリポソームを作ることができる。

レシチン顆粒の量

ほとんどのネットのレシピでは比較的少量のレシチンを使っている。

これは重要だが、レシチン顆粒としては、大豆プロテインが少なく、実際にリポソームを作るホスファチジルコリンが多いことだ。

私の住む場所では、ホスファチジルコリン(PC)を多く含むレシチン入手が難しい。現在の私のソースとしては、20キロボックスのSolec P from the Solae Company(Du Pont子会社)のものだ。これには、ホスファチジルコリンが22%含まれ、私のレシピではうまく行く。

概して、可能な限り高濃度のビタミンCのカプセル化を得るのに、対応するレシチン顆粒が必要になるだろう。

制限的要素としては、結果的な混合物としては摂氏32度において十分な液体であり、ブレンド工程で作られた泡が超音波機械で追い払えることだ。液体中の泡は超音波エネルギーを吸収してしまい、リポソームを生成するための超音波エネルギーが大きく削がれてしまう。

レシチン顆粒を溶解する

レシチン顆粒は、完全に溶解するのに時間がかかる。ネットのほとんどのレシピでは、レシチン顆粒を一晩水につけろとある。

この考えは正しいのだが、しかし水につけることで、最終的にカプセル化されるビタミンCの量を低減させてしまう。

私のお勧めとしては、ビタミンC、水、アルコールの飽和溶液を作ることだ(作成工程に記述した)、その後でこの中にレシチン顆粒を溶解させる。こうすることで、カプセル化されるビタミンC量を最大化させる。

溶解はブレンダーで行うから、12時間の工程の中で5,6倍の量を溶解させることができる。かりに、超音波機械がなくとも、これによって大きな量のビタミンCをカプセル化できる。これは、LivOn研究所が買収した米国特許20120171280A1に記載がある。

超音波照射

私の実験では、リポソーム生成に最適な温度は摂氏32度以下だ。35度を超えるとリポソームは破壊されはじめ、カプセル化の率が低くなる。

私のレシピでは、最初の段階では、泡を追い出すために、超音波を32度以上で使う。泡を排除することにより、リポソームを生成する超音波エネルギーを改善できる。その段階の後で、32度以下にし、リポソーム生成を最適化する。

私の研究では、全体の放射時間は約1時間が最適だ。しかし、泡を排除した後では、10分で十分だ。これは超音波機械のパワーにも依存する。

必要な機材

概要

ここでは、リポソームビタミンC生成のための機材の詳細を見ていく。

超音波機械がなくとも、素晴らしいリポソーム・ビタミンCを作ることはできる。

計り

成分を計るためにスケールが必要だ。

ブレンダー

飽和ビタミンC溶液にレシチン顆粒を溶解するためにブレンダーが必要になる。私は安い家庭用ブレンダーを使っている。おしゃれな銀色のプラスチックベースのものだ。

超音波バス

Elmasonic p60h ultrasonic bathを使っている、複数周波数付きで、内部ヒーターがある。

これを選んだのは、稼働時間が長く、ハイパワーだからだ。もし買えるのであれば、確実におすすめだ。

良いニュースとしては、もし超音波バスが買えないとしても、素晴らしいリポソームが作れることだ。

温度計

超音波機械に備え付けの温度計が無い、あるいは超音波機械が無い場合には、独立した温度計が必要になる。生成過程では、正確な温度が重要になる。

見るべき決定的な温度としては、摂氏30度から40度である。体温計でもよい。浸して温度の測れるものであれば。

もう一度言おう、正確な温度が重要だ。だから、30度から40度を計る温度計を持つこと。

ガラス製品

超音波機械で使うために、私はいくつものガラス製品を買った。ガラス製品であることが必要だ、プラスチックは大幅に超音波エネルギーを減衰するからだ。もし、超音波がそれほど強力でなければ、機械の中で直接生成させることを考慮すべきだ。

警告:機械の底部には固いものが触れないようにすること。そうでないと機械が壊れてしまう。

保存ビン

リポソームビタミンCの成分は水分や光に影響されやすい。アルコールを除き、私は成分を開口部の大きなジャーにいれている。それぞれのジャーに除湿剤のパックを入れている。

作成したリポソーム・ビタミンCは冷蔵庫保管されるべきである。

(続きます。次回はいよいよ製作過程)

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