我々が騙される方法

Twitterを少々徘徊していたら、妙なアカウントを見つけてしまいました。「アサドが化学兵器攻撃をやってる」「それを助けるプーチンは悪魔」「イドリブの反政府勢力はアサドに抗議して大集会をやってる(写真付き)」そんなツイートをしてるわけです。主にはやはり、向こうの人のツイートを訳したり、リツイートしたりしてるものですね。

それをみて、彼(彼女かも?)には彼なりの見方があるのだと、しかし一方で「愚か」だとも思ったわけです。

もちろん、この件についての私の認識というのは、直に見たり聞いたりしたものではなく、すべて伝聞に過ぎないのです。RTやロシア側からの情報、エバ・バートレット、バネッサ・ビーリー、Russia Insider等などの言うことが一切合切ウソかもしれません。一応「この人達は信頼できそうだ」という直感を持って聞いてるわけですがね。

しかし、そう仮定しても、自身の見方に確信の持てる理由があるんですよ。

それは、主流派メディアが故意にウソをついていることです。これがあまりに明らかです。以前にどのように確信を持つのか?にも書きましたが、真実かどうかを判断するより、ウソを見破る方が、はるかに易しいのです。

主流派メディアがウソばかりついているがために、その逆を報道する先の彼らの言い分に増々信憑性が与えられます。再度、私自身の直接的な体験ではなく、伝聞でしか無いにも関わらずです。

では、主流派メディアがどうウソをついているかですが、もちろんその報道の中身ではありません。ここでウソつくとすぐにバレますからね。彼らのやり方はこんなところですかね。

  • 知らせたく無いことを省略する
  • 推測等してみせて誘導する
  • 視聴者の忘却に頼る
  • 当然の疑問を提示しない

その代表例が、4月のシリア化学兵器攻撃でしょうね。テレビではさんざんホワイトヘルメット撮影による、「子供を水で洗い流す」シーンを放映していたようで、「アサドが化学兵器を使った」との印象付けを行うものでした。もちろん、公平のために、この時点では「アサドがやった」と仮定してもいいでしょう。

しかし、その後の米英仏の攻撃に際しては、「本当にアサドのしわざなのか」に疑問を呈する報道はなかったように思います。当然の疑問を提示しないのです。しかし、「アサドはこれまで化学兵器攻撃をしてきた」ということになっているので、これも当然だろうと仮定してみます。

しかし、その後のロシア軍部による調査や独立ジャーナリストの調査、医師たちの証言ビデオによる「そんなものはなかった」という話も一切報道されません。またまたこれも「当然信用できない」と仮定してみましょう。

しかし、さらには「犠牲者である」子どもたちが、OPCW本部のあるハーグまで出かけていって、証言しているのに、これも一切報道されません。

さらに、RTでは、ガスマスクをつけて毒ガスキャニスターを指さしているホワイト・ヘルメットによる写真に、毒ガス専門家が疑問を呈していました、「こんなガスマスクで防げるはずが無い。皮膚から侵入するはずだ」と。こんなのも報道されてないでしょうねぇ。日本では大きなサリンテロがあったんですから、ここに疑問を呈する者が出てきて当然なんですが、忘れられているようです。

さらにはOPCWの暫定報告です。これを受けて「塩素ガスが使用された可能性がある」などと、小さく報道してるわけです。OPCWは「化学兵器禁止条約で禁じられたものは無く、見つかったのは浄水の副産物、つまり水道水やプールに入ってるものだ」と言っているにも関わらずです。この件は、OPCWが極悪アサドの化学兵器を発見!で書きました。

さらには、そもそも米国は「アサドが、サリンガスと塩素ガスの混合物を使ったことの、多くの証拠がある」と言っていたのですが、サリンなど、どこにもありません。米国が真っ赤なウソをついたことも報道されません。

さらに、国務省のヘザー・ナウアートは、「何も発見できなければ、それはロシアが現場を改ざんしたことの証拠」だと言うわけです。

そして、そもそも仮にアサドが化学兵器攻撃をしたとしても、国際法上米英仏が攻撃する理由にはならないのです。そしてまた、米国がシリアに駐留していること自体も法的根拠がありません。これは明確な侵略ですが、これも報道されません。

詳しく見ていけばもっとあるかもしれませんが、ざっとこんなもんです。いかにデタラメか良くわかりますよね。

結局のところ、日本の洗脳新聞・テレビを見ている人達は、「アサドが化学兵器を使って大騒ぎ」「米英仏が報復の攻撃」のところしか見てないんですよ。

報道部分には、ほぼウソはないんですね。バレるようなことはしないわけです。しかし、結局ウソをついており、誘導もしていると断言できます。故意であることが明らかです。彼らは「真実を追求しよう」などという姿勢は一切なく、誰かが決めたストーリーを流しているだけなのです。

一体誰がこんなことを指示しているのか?明確なところはわかりません。例えば、一口にディープステートと言っても、具体的に一体誰がどのように、日本の全新聞社、全テレビ局に指示してるのでしょうか?わかりません。しかし、そうされていることは明らかですね。

そしてさらには、今回、ロシアからも米国からも化学兵器攻撃の警告があったわけですが、日本の羊の皆さんは、詳細など忘れており、「アサドの化学兵器攻撃と米英仏の攻撃」のところしか覚えてませんし、同じような報道しかされないでしょうから、また同じことを印象づけられるわけです。

こうやって我々は洗脳されていくんですね。歴史を見てみれば、何度も何度も繰り返し行われてきたわけです。

ベトナム戦争発端のトンキン湾事件は、米国によるウソであることが、例えば40年後の文書公開でも明らかになったわけですが、その頃には、皆さんこんなものどうでも良いわけです。他の事件に夢中になってます。その新たな事件では全く同じ誘導が行われます。何度も何度も羊さん達は同じ手口に引っかかります。バカなので全くわかりません。

メディアというものは、羊達を一定方向に向かせるための装置に過ぎないのです。連中が羊達に印象づけようとすることは、一切合切がウソだらけです。

しかし、このウソを見破るのは比較的簡単なんです、真実を得るよりもはるかに簡単です。

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