クリストファー・ウォーカー、お前一体誰?その2

クリストファー・ウォーカー、お前一体誰?の続きなんですが、適当に拾い読みしていたら、おもしろい文書にぶち当たりました。

前回引用した愚かな産経偽新聞の記事にはこうあります。

 民主化支援に当たる米政府系「全米民主主義基金」(NED)は中国政府による各国への孔子学院の設置はソフトパワーでなく、鋭い刃物で突き刺すような「シャープパワー」の発動だと主張する。この用語を定着させようとしているNEDのクリストファー・ウォーカー研究分析担当副会長に聞いた。

この全米民主主義基金なるものについてのWikipediaの記事からこんな文書がリンクされてました。

トロイの木馬:米国民主主義基金(NED)

これは最高ですよ。

この組織は、しばしば、その名とちょうど反対のことを行う組織である。

CIAが長年秘密裡に行ってきたことを、NEDに表だってやらせようというのがアイディアであり、それによって、CIAの秘密活動の汚名を返上しようともくろんだのである。

1983年、米国民主主義基金が、「民間の非政府活動により、世界中の民主的組織を支援する」ために設置された。

NEDは、世界に対し、自分たちがやっていることは、民主主義と選挙を知らない人々に、そのABCを教えることだけだと信じさせようとしているが、実際には、上で述べた五カ国のすべてで、すでに自由で公正な選挙が実施されていたのである。 NEDにとって問題は、NEDの好ましいリストに載っていない政党が選挙で勝利したことにあった。

NEDはまた、1980年代半ばに、フィリピンの左派ゲリラに対する多様な作戦を行い、労働組合やメディアを含む様々な私的組織に資金を与えた[11]。 これは、NED以前に、CIAが典型的に行っていたことの複製である。

何のことは無い、自由と民主主義の名で米国CIAが行ってきた、他国に対する干渉を、非政府組織のフリをして代わりにやってるだけの組織ですね。彼らの言う民主主義とは、自らの意に沿わない政権を倒すことであって、その国の国民に決めさせることではございません。

こんな連中が、シャープパワーなる言葉を使って、「中ロの干渉が問題だ」などと言い出すんですから、大笑いというものです。ここでもまた犯罪者というものが、自らの犯罪を敵がやっていると喧伝するものであるという法則が成立します。

そしてもちろん、中ロの干渉の根拠も全く曖昧なんですが、仮に万が一、中ロがそんなことをやっているとしても、民主主義的手続きに則っているわけで、文句の言いようが無いわけです。

結局のところ、連中の目論見というのは、「民主主義的手続きが悪い、敵につけこまれる」と主張し、検閲を奨励しているだけなんですね。こういったことを何の調査もせず、事実も調べずに愚かなマスコミ(ビデオニュースも含む)が取り上げ、結果、自らのクビを締めようとしているわけです。

ほんとに愚かな人たちです。どうしてこんなに愚かになれるものなのでしょうか?

 

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