ロシアGRU長官の暴く米政府の今後の侵略計画

Igor Kostyukov、ロシアGRU長官の話です。

トランプ政権のモンロー・ドクトリン2.0~米大陸は米国のものである

トランプが地位について以来、米政権が始めたのは、この地域における米利益を攻撃的に推進することである。彼らはゴールを追求する、すべての経済・政治プロセスにおける全面的な支配といったものだ。ワシントンが、急速に発展する地域市場を支配するのを確実にするためだ。そして、天然資源への無制限のアクセスである。BRICSフレームワークにおける交流を妨害するためである。それとまた、ロシアと西半球の国との相互関係を妨害するためだ。大きなライバルを押しのけるためだ、これは露中のみではない、EUもだ。

米は内政干渉・介入し、国際機関を道具にし「仲間」を増やす

この地域の国々の内政に干渉することにより、米国は、その友人の数を増やす、政治的・経済的エリートを持ち込むことによってだ。ワシントン、力に忠誠な者をである。現時点で、ホワイトハウスは、事実上OAS(米州機構)を道具にしている、参加国の不一致を抑圧し、それ自身の地域的利益を推進するようにだ。リマグループの例が、極めて危険なトレンドを示している、ホワイトハウスの目的のために、コントロールされた非公式のグループが作られる。彼らの行動は、何らのルールにも規制にも縛られていない。これが、このようなグループを適切にしている、決断の選択と実施においてだ。これは国際法の観点からは疑問が呈されるところだ。

更新されたモンロー・ドクトリンに従うことにより、ワシントンは大っぴらに、ラテン・アメリカ国への、経済、軍事、技術、人道その他の援助に関わる。喫緊の政治的問題における彼らの立ち位置を関わらせるのだ。

このようにして、彼らはこの地域での利益を推進する。それとまた、彼らの嫌いな国々への圧力をかける。明らかな例の一つとしては、ベネズエラのメンバーシップの停止である、2017年南米南部共同市場におけるものだ(南アメリカ諸国の関税同盟)。フォーマルには、アルゼンチン、ブラジル、パラグアイ、ウルグアイの求めに応じたとされる。

三カ国政府を転覆させ支配するトランプ政権の計画

今や、米国家安全戦略によれば、この役割が増加しているとされる。その外交ポリシーの強制においてだ。ホワイトハウスは、過激な手段をとりはじめた、彼らが嫌いな体制を変更するためにだ。2/18のことだが、トランプ大統領は、左派政権を取り替えるというゴールを設定した。ベネズエラ、ニカラグア、キューバにおけるものを、短い期間にだ。

ワシントンは考える、最終的にはラテン・アメリカを転換することだ、米国が完全支配する地域として。彼らは、既に具体的手段を用いている、ベネズエラに関しては。この国における国内・政治状況を不安定化するためにだ。彼らの助けを得て、反体制派が大きなスケールでの抗議を強化することを通じてである。そして、最も重要なことは、共和国に対するハイブリッドな攻撃を展開することである。

ベネズエラに対する攻撃方法

この構造としては、米国支配の公の政権主体と並行することだ、つまり、ワシントンとその同盟者がオフィシャルに認めた任命者を含む、これは、ベネズエラ国民議会議長のファン・グアイドを暫定大統領とするものだ。そのボリバル共和国からの代替の大使の外国での認証評価と、そして、その国際機関での代表者をである。

これは外交的性質と海外での所有物の差し押さえである。口座付属物、ゴールド、準備通貨、制裁の強制である。それとまた、大きな規模での経済的・政治的圧力だ。それと同時に、米国はグアイドの立候補を選んだ、が、ベネズエラ反体制派の大統領としては、それほど権限は無い。これが示すことは、彼は一度限りの役割である、正当政府の転覆の過程を促進するためのだ。可能な限り早くだ。

米国は、OAS、リマ・グループ、EU、国際財政機関に働きかけ、ベネズエラにおけるカラー革命を起こそうとしている。米からの直接指示により、彼らは地域当局者による行動を止めさせる計画を実行する。ワシントンの嫌いな者達のだ。これは、南アメリカ国家である、まず最初には。そして、彼らは、新たな統合機関を作った、Forum for Progress of South Americaというものだ(チリ、コロンビア、ブラジル、ペルー、エクアドル、アルゼンチン、パラグアイ、ガイアナ)。これの行うことは、この地域における米利益を推進することだ。

米はベネズエラの経済的窒息を目論む

ホワイトハウスの圧力のもとで、米州開発銀行は、これは米が最大の株主であるが、明示的に拒否したのだ、3月の中国における定例会開催をだ。なぜなら、北京がVISA発行を拒否したからである、反体制派のファン・グアイドにだ。ワシントンの依頼により、この銀行は500億ドルまで借款を増やすつもりだ、つまり、マドゥロを置き換え、新たな親西側のベネズエラ政府が経済を立て直すことができるようにである。これは、カラカスの外国パートナーを奨励するものである、現在の政権との協調を拒否することをだ。彼らはベネズエラを経済的に窒息させようとしている。

ワシントンによる新たな部門的制裁により、彼らの石油輸出が。。。これは、彼らの利益の大きな源泉であるが、半分になった。共和国は月間ベースで、10億以下の収入しか無い。ベネズエラに石油企業に対する訴訟は。。。これが国経済の大きな寄与者であるが、25億ドルであるが、これが米国とカナダ裁判所で起こされた。共和国の戦略的に重要な会社の海外資産が、反体制派の支配下となったのだ。英国銀行は80トンのベネズエラのゴールドの返却を拒んでいる。二月には、米国イニシアチブのもとで、人道的侵略の試みがあった。共和国に対して、ブラジルとコロンビアからだ、これは、巨大な不服従デモを促進した。そして、秩序回復のため軍隊と警察に武器使用させることになった。

ワシントンはベネズエラの強さを侮って失敗

しかし、米国による電撃戦は、ベネズエラ崩壊に関しては失敗した。ワシントンは低く見積もり過ぎた、共和国の正当政府の強さをだ。その国民からの支持と、ベネズエラ安全保障の準備体制をだ、憲法的秩序を守るためのである。

彼らは期待した、軍隊と国民との間の流血の衝突をだが、これは行われなかった。しかし同時に、ボリバル共和国に対する米国の破壊活動は未だに継続している。彼らは別のプランを立てる、チャベスの政権をいかにして転覆するか。抗議感情を増加させる条件を作ることによってだ。これが、社会を崩壊させることになり、カラカスに対する軍事力を使うためにだ。

自らの手を汚したくない卑劣政府

それと同時に、ワシントンは、彼ら自身の軍事力の使用を恐れており、同盟者に侵略を実行させたいと考えている、まず最初にはコロンビアだ。それに加え、ベネズエラの脱走兵、中央アメリカの犯罪ギャング、コロンビアの造反者、造反グループ、これらが違法な武装グループにリクルートされている。彼らは既にボリバル共和国のインフラへの破壊工作に従事した。また同時に、米国は気にもしていない、一般国民が最も苦しんでいるという事実にだ。彼らの行動のためにだ。米国は主張する、彼らは彼らの利益を守るのだと。事実、ワシントンは、ベネズエラを国際テロのスポンサーであると名指しする準備をしている。そして、この口実の下でカラカスに制裁を強制するつもりだ。このカラー革命のテクニックを、彼らはベネズエラで使う。

次はニカラグアとキューバだ

すぐにニカラグアとキューバでも使われるだろう。ニカラグアの反体制派は、米が資金援助しており、事実上、国内議論を破壊しようとしている。政府が受容するには不可能な要求を行うことによってだ。キューバの社会主義体制を転覆するため、トランプ政権は、経済的手段に注力している。特に、ヘルムズ・バートン法(対キューバ制裁法)が3月に米国で再施行された。これが可能にするのは、米国がこの共和国で失った資産の賠償を求めることである。これが影響するのは、200以上のキューバ企業だ。米制裁によるベネズエラの石油供給の大幅な減少はキューバにも影響を与えている。この地域におけるワシントンの影響力を増大させるため、米国務省は年間15億ドルを使っている。これらはオフィシャルなデータに過ぎず、特別予算については含まれない。

米はラテン・アメリカの安全にとって脅威

このように米政権のラテン・アメリカの見方としては、国家利益にとって重要なゾーンである。そしてまた、この地域の完全支配を得るため、相当な努力を行っている。同時に、ワシントンは国際法を無視して行動しており、ネガティブな結果の可能性をもだ。この地域のみではなく、親しいパートナーとの関係もだ。同時に、米国で注力されている外交ポリシーというのは、そして、米によって西半球で行われていることは、ラテン・アメリカの安全にとって大きな脅威である。我々は既にその結果を見た、つまりワシントンの行為によるこういった不安定化の結果をだ。アフガン、イラク、シリア、リビアである。

(以上)

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