COVID19のPCR検査は科学的に無意味である、その4

COVID19のPCR検査は科学的に無意味である、その3の続きです。

高CQ値がこの検査結果をさらに無意味にしている

もう一つの本質的な問題としては、多くのPCR検査が35を超えるサイクル数(Cycle Quantification – CQ)になっていることだ。“Drosten PCR test”を含むいくつかは45のCQ値にさえもなっている。

CQ値はRNA複製を何度行うのかそのサイクル数を指定する。生体サンプルからの本当の信号を検出するのに必要なものだ。

MIQEガイドラインの言うように、「40以上のCQ値は、その暗黙の抵効率のために疑わしく、報告されるべきではない」。

MIQEとは、「Minimum Information for Publication of Quantitative Real-Time PCR Experiments」のことであり、量的PCRあるいはqPCRとも呼ばれるリアルタイムPCRによる出版物を評価するのに最低限必要な情報を記述した一連のガイドラインである。

その発明者のキャリー・マリスでさえ同意している。彼はこう言った。

単一の遺伝子について40サイクルを越えて増幅するなら、そのPCRには何かしら深刻な問題があるということだ。

MIQEガイドラインは、Stephen A. Bustinの支援のもとで開発された。分子医学教授であり、世界的に著名な量的PCR専門家であり、「A-Z of Quantitative PCR」の著者であり、これは「qPCRのバイブル」と呼ばれる。

最近のポッドキャストでBustinは指摘している。「そのような任意のCQカットオフの使用は理想的ではない。低すぎる(有効結果の排除)か、高すぎる(誤った「陽性」結果を増やす)可能性があるためだ」と。

 
The Infectious Myth – Stephen Bustin on Challenges with RT-PCR

そして、彼によれば、20台から30台のCQ値を目指すべきであり、35を超えるCQの結果の信頼性には懸念があるとする。

CQ値が高すぎる場合には、例えばプライマーと蛍光プローブの反応により、実際の信号とバックグランドを区別することが難しくなり、誤検出の可能性が高くなるのだ。

さらには、結果を変える可能性のある他の要因の中でも、SARS-CoV-2等の推定されるRNAウイルスを探している場合には、実際のPCRを開始する以前に、enzyme Reverse Transcriptaseを使用して、RNAをDNA(cDNA)に変換しなければならない。だから、PCRやqPCRの前にRTがつくのである。

しかし、この変換プロセスというのは、Jessica Schwaberの言うように「非効率であり変化しやすいことが広く知られている」。トロントのCentre for Commercialization of Regenerative Medicineであり、二人の同僚とともに、2019年の論文で指摘している

Stephen A. Bustinも同様の問題を同じように認めている。

例えば、彼は、(RNAからcDNAへの)変換プロセスの過程において、同一のRNAベース物質から得られるDNAの量に10倍もの変動が可能性のある問題を指摘した(上記インタビュー参照)。

一つのサイクルでDNA配列が二倍化されることを考慮すれば、ほんの小さな変化でさえ拡大され、結果を変更しうるのであり、検査の有益性価値が失われる。

では、いわゆるCOVID-19診断においてPCR検査が非常に有意義と主張する人々が、これらの検査の根本的な不十分さを無視し、盲信してしまうのは何故だろうか?その有効性に関する疑問に直面してさえもだ。

確実に、新型コロナウイルス仮説の擁護者は、これらの疑問に対峙すべきだったのである、検査を市場に出し、世界をロックダウンする以前にだ。これらの疑問というのは、科学的理解のある者でさえあれば、すぐさま思いつくものであるにも関わらずだ。

したがって、こういった考えが不可避的に起こる。つまり、金銭的および政治的利益が、この科学的義務の無視に決定的な役割を果たしていることだ。例えば、2010年に英国医療ジャーナルが示したように、WHOは製薬会社に経済的なつながりがあるのだ。

そして専門家は批判している、それ以来「WHOの邪悪な腐敗と利害関係は継続し、成長してさえいる」と。CDCもしかりである。これを引き継ぐもう一人の大きなプレイヤーであり、明らかに良いことではない。

結局のところ、理由と考えられる動機は推測に留まり、多くの関係者はたしかに誠実には行動している。しかし、科学は明らかである。これらのRT-PCRで生成された数値は、「陽性」とされた人々を脅すことを正当化するものではなく、ロックダウン措置によって、無数の人々を貧困や自殺に陥らせるものなのである。

また、「陽性」患者にも深刻な結果をもたらす可能性がある。ウイルス以外の要因がすべて排除され、患者が毒性の高い薬物と侵襲性挿管(人工呼吸器のこと)で治療されるためだ。特に「致命的治療」の記事で概説しているように、高齢者や併存疾患の患者にとって、この治療が致命傷となる可能性がある。

疑いなく、超過死亡率は治療とロックダウン手段によってもたらされている。その一方で、「COVID-19」死亡統計には、様々な病気での死亡が含まれているのである。これ以上疑わしいとは言えないほどの「陽性」検査結果がためだけにCOVID-19と再定義されたものである。

(終了)

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